糸鋸 イトノコ Scrollsaw

糸鋸盤はすでに4代目となり現在はJET糸鋸盤(2017 12 4)を使っています。我が工房では一番高価な機械ですが、とっても使い易く、また振動が小さいのがいいのです。

   

ユタカのYSC−500F
わが工房で最も高価な機械です。

糸鋸は良いモノを

  ユタカのYSC−500Fと言う機種で、わが工房では、最も高価な機械です。 定価128000円ですが、直接ユタカから通販で買いましたが、 9万円弱だったと思います。

  糸鋸は3代目です。最初はホントに小さな卓上糸鋸で、 すぐ壊れました。たしか1万円しなかったと思います。そして2代目が2万円ぐらいのこれは大手メーカーの 物で、数年使いましたが、なかなか思いどうりに切ることができず苦労しました。

  糸鋸を使った人なら分かると思いますがピンエンドの刃は切れ味がまったく悪いのです。 板を切った断面もきれいではありません。刃の種類もすくなく 中抜きをするにも、ピンが通るような大きな穴を、板にあけなければなりません。
  色々な本を見ても、ちょっと高価な物でないと満足に切れない、と書いてあり、 一生(いっしょう)物!と思って高価な糸鋸を買ったのです。でも買って納得しました。

  思いどうりに切れる!私の腕が悪かったのではなかった!と思いました。中抜きも簡単で、一番小さな穴は、1.2mmのドリルで刃が通り(ちょっときつい、刃を押し込もうとして曲げてしまう事もあるが)これだとほとんどドリル穴が目立ちません。

  パワーも200wで今まで使っていた100wの糸鋸とは切れ味が全く違います。切断面もとっても綺麗で材を選んで木目を考えて切断すれば、ペーパーがけは必要ないですね。断面の直角も綺麗に出ます。ただ断面の直角はしっかり調整しないといけません。メンテナンスで分解掃除した後、ただ組み上げただけではダメで、何度も試し切りしながら調整する必要があります。安い糸鋸はこの調整が出来ないのです。

  腕が悪い者ほど良い機械でなければならないのかもしれません・・・と言って、いかに安く、工夫するかが 素人には最も重要な事なのでありますが。

のほほん

   
スゴイ振動

  この糸鋸の重さは何と35kg!2階まで上げるのに苦労しました。(大きな材木や、工具を運ぶとき、腰を悪くしないように注意しなければなりません。)

  糸鋸の振動はものすごく、最初床で試しに動かしたときは、もうビックリしました。
  部屋全体が(共振したのでしょうか?モーターのスピード調節のある所で特に激しくなる)震えるのです。SPF材ですが、しっかりした台をつくり、この台の中にストックしている、釘やネジなど重りになりそうなものをいっぱい入れています。そして糸鋸と台の間・台と床の間に防振ゴムをはさみ込んで、やっとかなり振動を抑えました。(床がしっかりした工房に据え付けたらいいのでしょう)

  また、以前の糸鋸に付属していたフットスイッチをつけたり、手元を明るく、よく見るためのフリーアームの 電気スタンド・拡大鏡(これは絶対必要です・・え?私が歳をとったから?)を装着して、ずっと使いやすくなりました。

のほほん
コンセントを差し替えると糸鋸のフットスイッチと連動して吸塵できます。
   
   

上下からの吸塵が快適です。

吸塵装置が快適

  切りくずが出ないと作業はとってもし易い!
  この機種は掃除機のノズルをつなぐと、吸塵ができるようになっています。上と下から効率よく吸い込み、ほとんど切り屑が出ません。ただ吹き飛ばすだけでは、舞い上がる粉塵が健康面でも心配です。しっかり吸塵出来る事はとってもイイですね。

  フットスイッチで、糸鋸の運動と吸塵が連動できるようにしました。上の写真のコンセントが二つぶらさがっているのを差し替えると、 リモコンスイッチを使った普通の吸塵と、糸鋸連動の吸塵を切り替えられます。ホースもその都度差し替えます。自分では良く考えたと思っているのです。 こんな工夫が楽しいのですね。

のほほん

   
ちょっとした工夫で楽になった。

  糸鋸の刃を付ける時、バネが入った上部のシャフト部分を上から押さえ込むのですが、バネが強力な為、結構力が 要るのです。その度に立ち上がって、よいしょ!と押さえ込まねばなりませんます。

  そこで写真のように、大型糸鋸機にあるようなテコを自作して取り付けました。
  2本の角材で、糸鋸のアーム部分とシャフトを押さえ込むテコとなる棒を挟んで、ネジで締めて固定をしています。ちょっとした工夫ですが、これで座ったまま糸鋸の刃を見ながら、楽に装着する事が出来る様になりました。

  ヤッタァ\(^〇^)/これは必須の改造だと思いますよ。 

のほほん
 
これで糸鋸刃の取替えが大変楽になりました

糸鋸刃の下部の固定具です。固定部分をBの図の様に改造すると、最後の締め付けで刃が傾く事がありません。
刃の垂直調整は非常に重要です。
糸鋸刃垂直調整の為の小改造

  皆さん糸鋸の調整をちゃんとやっていますか?どんな高級糸鋸機でも、正しく調整しないとその能力を発揮することはできません。特に刃の垂直調整が重要なのです。しかし、この垂直調整が案外難しいのです。そこで、その為の小改良をしました。

  私の持っている電動糸鋸はユタカのYSC-500Fです。それぞれの機械で、調整の仕方は異なると思いますが、参考にして下さい。

  主な改良点は2つですが、これも動画を見ると分かると思います。一つは刃の垂直調整が落ち着いて両手で出来る為の改造です。
  刃を取り付ける作業の時は、上部のバネを押し込みながら、垂直を確かめながら、固定ネジを締めなければなりません。三つもの作業をするのはとても出来ません。そこでバネの押さえ込みを、バンドで固定出来る様にしました。これで両手が自由になるので、横から刃の直角を調整しながら、固定ネジを締める事ができます。

  2つ目の改造は、テーブル下部の刃固定ネジを締め上げる時に、折角調整した刃が傾いてしまう事を防ぐ為の改造です。
  左の写真で分かるように、2つのボルトの間にある円柱の金具で刃を挟んでいるのを()、更にもう一つ金具を挿入し、また締める六角穴ボルトの先端をグラインダーで尖らせました。(赤矢印の部分)こうすると最後の締めつけでも回転が刃に伝わらず、垂直が保たれるのです。

  これらの小改造で、楽にテーブルにどの方向から見ても垂直に、刃を取り付ける事が出来る様になりました。

  刃の調整に関してはもう一つ、刃が捩れない様に取り付ける事も非常に重要です。これは何度も試し切りをして真っ直ぐ切る事が出来る様に上下の固定ネジの向きを調整して下さい。

  これらの調整をしっかりすると、思い通りにとっても快適に切り進む事が出来る様になりますよ。皆さんこれを参考にして、ご自分の糸鋸刃の調整をしてみて下さい。

のほほん

 
アサリのないブレードを使い、金属板をブレードに当てほんのわずか矢印の側に力を加え、これをガイドにして切断します。使っている糸鋸のクセを考えて金属板を沿わせて下さい。
フリーハンドと比べ、金属板ガイドを使った方は綺麗な直線で、木目や節でもラインが乱れません。
金属板(私はノコの替刃を使いました)の両面に滑り止めのサンドペーパーを貼り付けます。長短2つ(約10cmと25cm)を使っています。
糸鋸直線切り補助治具

  これは禁断の木工術?かな。

  糸鋸で隅線に沿って綺麗に切るのはとっても難しい!しっかりした機械と調整(これが重要)、そして慣れも必要です。しかしそれでも、糸鋸のブレード(刃)は大変細く柔らかいので、木目や節などに刃を取られ易く、思い通りに切断するのは難しいのです。特に直線切りはごまかしが効かず、とっても難しい! そこで、私の直線切り補助ジグを紹介します。

  治具はいつもの様に超簡単です。直線のラインがしっかり出た薄い金属板ならどんなモノでもいいのですが、より硬い鉄の方がいいと思います。画像で分かるように、私はノコ替刃の背側を使っています。
  滑り止め為、金属板の両面にサンドペーパーを貼り付けています。不要なノコ刃もグラインダーで削り落としています。長短2つ(約10cmと25cm)作りましたが、長い方はあまり使っていません。

  直線の切断はアサリのないブレードを使います。ガイドに使う金属板は使っている糸鋸のクセを考えて当てて下さい。個々の機械によるクセで、切断ラインがわずかに左右にずれる場合もあると思います。(丁寧に調整して出来るだけズレない様にして置く事は大切です)この機械のクセのラインに沿うように金属板を当てないと、長く切り進んで行くうちにブレードに余計な力が加わり、切断面がゆがんでしまいます。もちろん金属板ガイドはブレードの左右どちら側でもいいので、この糸鋸のクセを考えて当てます。

  ブレードを金属板に添わせて、画像の様にほんのわずか矢印の向きに力を加えながら、ゆっくり切断します。矢印の向きに加える力はほんのわずかですよ!力を入れ過ぎるとブレードがゆがみ、断面がゆがんだり直角でなくなったりしてしまいます。また刃先をつぶしてしまう可能性もあると思います。

  フリーハンドで切った場合と比べて見て下さい!やはり金属板でガイドした方がずっと綺麗な直線ラインです。\(^〇^)/私の糸鋸はちょっと調子が悪く、フリーハンドの切断では隅線をしっかり追うことが出来ません。って腕が悪いだけかも・・汗

  この方法は禁じ手でしょうか?ブレードが早く消耗する。わずかですが切断面の直角が傾いてしまう。さらに糸鋸の刃が金属板に食い込むと刃の破断が起きる。等の心配もあると思います。どうか安全面には十分注意して下さい。

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ブレード固定小改良

  糸鋸で木目虫を切り出している時、一寸痛い思いをしてしまいました。と言っても、親指が少ししびれた程度でたいした事はありません。

  糸鋸のブレード(刃)を固定しているのは上下の蝶ネジです。この蝶ネジはブレードとともに激しく上下に振動しています。ぶ厚い材を切っていると、上の蝶ネジに指が当ったり、さらに材との間に挟まって痛い思いをする事が、たま〜にあるのです。
  糸鋸は比較的安全な電動工具だ、とは言ってもやはり十分注意が必要です。何処に手指があるのか、いつも考えなければいけません。

  そこで上の蝶ネジを六角穴ネジに付け替えました。これならネジが邪魔になりません。また蝶ネジでは力が入れにくくブレードを強く締められなかったのですが、六角レンチを使えば軽い力でしっかり締める事が出来ます。ちょっと面倒かなぁ、とも思ったのですが、画像の様に六角レンチを磁石で近くにくっ付けておけば、たいして手間はかかりません。

  下の蝶ネジはそのままなのですが、やはり力を加えにくく使っているうちにブレードが外れてしまう事もあったので、これは蝶ネジ締め補助具(と言っても超簡単ですが・・)を作、りやはり磁石ですぐ近くにくっ付けて置きました。

  たったこれだけですが、しっかりブレードを固定でき、より安全・快適になりました。こうした小さな改良が機械をより使い易く安全にするのだと思います。

  さて木目虫遊びの続きをしましょう(^.^;

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厚い材を切っていると指が蝶ネジに挟まって痛い思いをすることがあるのです。蝶ネジを外して六角穴ネジにしました。六角レンチもすぐ近くに磁石でくっつけているのでそんなに手間はかかりません。
 
下の蝶ネジもしっかり締められるように補助具を作り、これも直ぐ近くに磁石でくっ付けています。


アサリがない刃なら、同じ刃を2本並べて簡単に側面を研ぐ事が出来ます。

これはちょっと極端な違いが出た写真を選びましたが、裏側のバリは刃の切れ味だけでなく、色々な条件(材の違い、返し刃の具合など)で発生します。これについても更に詳しく調べてみたいと思っています。
両面研ぐのに1分もかかりません。研ぎ過ぎにも注意!何度も研いでいるとブレードの厚さが薄くなるので2・3回で限界かな。
糸鋸刃研ぎ1(側面)

  皆さんもとっくにご存知だと思いますが、糸鋸ついては組木工房バードカービンク・インターシア教室さんが、糸鋸盤選びや、特に糸鋸刃について詳しく調べ、報告されています。私も何度も読み、色々参考にさせてもらっています。糸鋸木工をされる方は必見のHPです。それにバードカービングやインターシア(浮彫り様の組木絵)など素晴らしい作品に見とれてしまいますよ。勝手にリンクをさせてもらいました。ブログ(組木工房 クラフト仲間)でも製作の様子がよく分かります。皆さん是非ご覧になって下さい。

  糸鋸盤は私の愛するキカイなのです。ちょっと本格木工本流からは冷たい視線?受けている所もあって、さらに応援したくなるのです。糸鋸が墨線通りに思い通りにスイスイ切れると、それだけで嬉しくなっちゃいます。おおキモ・・まあ、単純と言うかバカというか、木工依存症なのかも(笑)

  さてさて皆さん、糸鋸刃は研いでいますか?
  糸鋸刃は直ぐ破断してしまいますよね。でもそれは仕方ない事なのか?・・・細い糸鋸刃は強度が小さいので無理は禁物。と分かっていてもスグやってしまいます。特に摩擦で熱せられると途端に強度が低下し、折れ易くなってしまいます。ゆっくりと適材適刃?が、それに何より刃が切れる事が大切だと思います。

  糸鋸刃は刃としては軟鋼なので、直ぐ切れ止やんで(切れが悪くなる)しまいます。このまま切り進めると抵抗が大きくなり、結局破断してしまいます。これはバンドソーブレードと同じですが、より細い糸鋸刃は、更にその影響を強く、そして直ぐ受けてしまいます。

  破断を完全に防ぐ事は無理なのかもしれません。破断するまで使うのが糸鋸刃の運命なのかもしれません。しかし切れ止やんだブレードを使うと隅線を外し易くなり、断面が直角にならなかったり、たる型になったり、そして面は荒れ、バリが大きくなり、焼け、ついに破断・・・お金もバカになりません。もう悪い事づくしです。切れ止んだらスグ刃を交換するか、研ぐ事が重要なのです。

  糸鋸刃は消耗品、と思って諦めているのではないかと思います。まあ、他の工具の刃と比べればずっと安いですが、それでも沢山使えばバカになりません。私は以前から出来るだけ研いで使っています。

  動画で分かる様に、研ぎは簡単です。この様に側面を軽く研ぐだけで切れが、かなり回復します。私は小さな1000番のダイアモンド砥石を使っています。これは以前オフコポで購入した物で、トリマービットの研ぎ(pongooさんのページにリンク)にも使っています。

  私は、いちいちその度に研ぐのも面倒なので、何本か貯まってからまとめて研いでいます。でも、その度に研いでも大した手間ではありませんよ。もちろんこの方法で研ぐ事が出来るのはアサリがない刃だけです。アサリのある刃についてはまた別に話をしたいと思っています。

  私はアサリのない刃は、新品でもこの方法で軽く研いでから使っています。これは気持ちの問題かもしれませんが、研いだ方がわずかに切れが良い(より断面が綺麗)ように感じます。(バンドソーブレードは研ぐと新品より良く切れる。という話もありますが、これと同じかも・・)

  楽しい全日本糸鋸木工普及振興会会員として(エ、そんな会があったっけ?笑)後いくつか、糸鋸のヘンテコ工夫をアップしようと考えています。全ての糸鋸盤に合うか分かりませんが、皆さん乞うご期待!しなくていいかも

  いつまで何やってるのよっ!!つ、ついに昨晩雷が落ちました
  やらなければ、と思いながらも・・我が家の宿題も、年末の片付けも全部放ったらかし・・ああ、やっぱりヘンテコ木工依存症でしょうか

のほほん
糸鋸刃研磨2(側面&上刃)

  さて糸鋸刃の研磨その2ですが、まず最初に、前回の糸鋸刃の研ぎ1の再検証です。
  
「これ本当に研げているのか?」と言ったコメントを頂いたり、またHPや動画をご覧になった多くの方も、疑問を持たれた様なのです。そこで再検証として・・・顕微鏡で研いだ表面を調べてみました。

  右のA・B・Cの画像は糸鋸刃の50倍の顕微鏡写真です。
  画像Aは未使用(新品)の刃、画像Bは簡単側面研ぎ1を行った刃です。それにしてもAは随分表面が荒れていますね。新品の糸鋸刃でも、焼き入れしただけで、磨いている様子はありません。

  但しこの糸鋸刃は、ホームセンターで売っている安価なもので、工芸用の高級刃ではありません。(10本入り500円程。メーカーはTopMan。1〜7番まであり、これは3番の刃です。)もしかして、高級刃は最初から研磨されているのかな?

  私は、工芸用と記された高級刃、あるいは切れ味が良いと言う外国製の刃も使った事がないのです。(汗)
  一応、のほほん木工房の基本方針として、出来るだけホームセンターで手に入るものを使う、という事にしています。

  ご覧になって分かるように、明らかに研いだ方が表面がキレイになり、稜が鋭くなっています。当然、切れ味もすぐれ、切断面もより綺麗です。この側面研ぎだけでも、十分効果がある事が納得出来ると思います。

  さて、ココから新たな研磨2です。
  糸鋸刃は刃があまりにも小さいので研ぐなんて、誰も考えなかったのだと思います。しかし、用いられている木工用の糸鋸刃の多くはトビ刃で、刃の上下運動も2cm程の幅ですから、研ぐとしてもそんなに多数の刃を研ぐ必要はないのです。

  そこで何とか研磨できないか・・・私が最もよく使う糸鋸刃は、3番の1個1個の刃が比較的大きいトビ刃です。この刃はなら返し刃も入れて、まあ、5〜7個の刃を研げば良いだけです。

  で、何処を研ぐかと言うと・・これはた〜じいさんから教えて頂いたバンドソーの刃研ぎの方法で、これを糸鋸刃でも用いてみました。

  画像で分かる様に刃の逃げ面(上刃、背側の刃)を研ぐのです。本来は切刃(下刃)を研ぐべきなのですが、下手に研ぐと丸くなってしまい、かえって切れ味が悪くなってしまいます。

  この逃げ面の研ぎなら、かなりイイカゲンでも良く、簡単に刃先を鋭くする事が出来ます。画像Cで、刃の先端が鋭くなっているのが分かると思います。切れ味もアップしています。

  皆さん糸鋸刃の簡単研ぎ、是非試してみて下さい。安価な刃なら、新品より切れ味が良くなると思います。

  はじめてデジカメで顕微鏡写真を撮りましたが、案外簡単に撮れるものなのですね。接眼アタッチメントやUSB顕微鏡も売っていますが、私はデジカメのレンズを接眼鏡に載せて撮っただけです。ピントもそのまま合いズームも効いて、実に簡単!これ、使えますね

のほほん

倍率は50倍。
同じ刃の同部位の画像
A:未使用の刃(新品)
B:側面研ぎのみした刃
C:逃げ面(背側)も研いだ刃
Cでは刃の先端が鋭くなっている事に注意!

デジカメのレンズを接眼鏡にくっつけて(載せて)撮りました。案外簡単に撮れるのです

逃げ面を研ぐ事で刃の先端を鋭くするのです。

現在直径76cmの大型オルゴールラッパの製作中です。画像は傾斜10度での切断中ですが、テーブルが水平のままのJET糸鋸なら楽々です(^▽^)/

上の画像をクリックして動画を見て下さい。もちろん取り外してちゃんと研磨した方がいいのですが、これでも切れ味が結構戻ります。
また動画のようにブレードの背側も軽く研ぎます。これはこの研ぎにより背側も角(稜)が立ってしまうからです。複雑なラインを切るときや 厚板の押し引き切断などでは背側の角が無いほうがスムーズになるからです。


糸鋸刃激簡単研ぎ(側面)
(2018 3 11)

   糸鋸の刃の研ぎ(クリック)については以前アップしましたが、今回はさらに激・超・トンデモ・簡単・あらら・テキト〜・イイカゲン・ほんまかいな方法(長いんだよ!)です^^:

   現在直径76cmの大型オルゴールラッパを製作しています。傾斜切断でラッパを作るのですが、年末に買ったJETの糸鋸大活躍!!テーブルが傾斜しないのは本当にいい!(^▽^)/

   以前のYUTAKA糸鋸はとっても調子が悪かった上、テーブルを傾けての切断でしたのでとっても大変でした。特に直径が90cmのラッパの製作では思い通りに材を送ることが出来ず、またブレードに余計な力が加わるせいか、直ぐ破断してしまうのです。
   なおYUTAKA糸鋸はトシさんが徹底的に分解修理し、さらにモーター交換、テーブル自作など大改造して劇的に生まれ変わっています・・これは必見です。是非トシさんのブログでご覧になって下さい。

   ところで何が言いたいのかww・・実はJETの糸鋸を買ってからブレードの破断が起きないのです!(^▽^)/ 
   一度だけ破断したのですが、それはブレードのテンション調整中に試し切りで強引に材を進めた時だけなのです。それ以外は全く起きていないのです。以前ラッパ作りでは何回破断したことか!もう嫌になるぐらい破断して、途中で刃を入れ替えるのがまた面倒だったのです。
   ところが・・・あまりに破断しないので、ブレードを長く長く(笑)使い過ぎてしまうのです。糸鋸の刃はあまりに細く小さく、そして軟鋼ですから切れ止む(切れ味が落ちる)のも早いのです。破断しないからと言って長く使い続けると墨線が追いにくくなり、また切断スピードも落ちてしまいます。なので、切れ味が落ちたと感じた時は、早めに刃を交換した方が良く、結果的に綺麗に早く切り出す事ができると思います。(以前は破断するまで使って交換が多かった)

   切れ止んだブレードは、貯めて置き、まとめて再研磨して使っています。しかし、もっと簡単に!で試してみると・・・もちろん取り外してちゃんと研磨した方がいいのですが、これでも切れ味が結構戻るのです。(^▽^)/
   また動画のようにブレードの背側も軽く研ぎます。これはこの研ぎにより背側も角(稜)が立ってしまうからです。複雑なラインを切るときや 厚板の押し引き切断などでは背側の角が無いほうがスムーズになります。

   ホントかいな?と思う人は試してみる事です。なにせ超簡単ですからね・・・「違いが分からないゾ」と言われそうな気もしますが(汗)その場合は笑ってお許しを。だってイイカゲンなのほほん木工房ですから

   さあ ラッパ作るゾ〜 o(´∀`)/

のほほん


簡単糸鋸刃研磨
(セットしたまま側面・上刃・下刃を研ぐ)
(2020 1 24)

   糸鋸盤での作業はブレード(刃)の切れ味が非常に重要です。切れが悪いとスムーズに切れず墨線を追いにくい、断面の垂直が保てない、材が暴れやすい、断面がに焼けが入る、バリが大きくなる等々、トラブル続出です^^:
   また糸鋸のブレードは軟鋼の為、切れ止む(切れ悪くなる)のも早いのです。最初どんなに切れ味の良いブレードでも、そのまま長く使い続ける事は出来ません。
   なので今までも私は糸鋸刃の研磨をしていた、また最近は糸鋸盤にセットしたまま側面研磨していました。

   素晴らしい組木作品を沢山作られているしょうちゃんが昨年末に、糸鋸盤にセッティングしたまま!細いダイヤモンドシャープナーで研ぐと切れ味が復活すると報告されています。これは簡単でいい!!
   そこで私も試してみると、確かに切れ味が簡単回復(^^)/ この刃先が研ぎでどうなったのか?拡大鏡で確認してみました。すると切れ止んだブレードは刃先が丸くなっていて、それを研ぐと刃先が鋭くなっているのが顕微鏡ではっきり分かります。これもyoutube動画で見て下さい。

   細いダイヤモンド砥石(シャープナー)ですが、小さな糸鋸刃にフィットする小さく細いシャープナーは少なく、また粒度が粗いモノ(手持ちの#400だと刃先が欠けた^^:)、そして高価なモノが多いのです。    そこで毎度アマゾンで探すと、激安な3本セットを発見(#240、#600、#1000)で589円(^^)/プライムなので送料も0円です。(何と半日経ったら1439円に値上がりしてる!

   このダイヤモンドシャープナーのプラスティックの土台をはがすと、研磨板本体は厚さ1mmです。私が普段使っているブレード(Topman No2)のトビ刃の間隔が3mmなので、刃の間に入ります。側面が少し丸みを帯びているので、#240、#600で側面を削りました。これで糸鋸刃の小さな下刃、上刃にもピッタリ沿わしてスムーズに研磨する事ができます。

   糸鋸盤にブレードをセットしたまま指でつまんで、側面、そして下刃、上刃も簡単に研ぐ事が出来ます。イイカゲン簡単ですが、これで切れ味回復(^^)/。拡大鏡で見ると下刃だけ、あるいは上刃だけを削るより両方を研磨する方が、より刃先を鋭くする事がよく分かります。また使うシャープナーも#1000が一番きれいに研磨できます。糸鋸刃はあまりにも小さいので#400だと刃先を欠いたり、余計な所を大きく削ってしまったり、削り過ぎて刃を小さくしてしまったりしてしまう事もよく分かります。
   また#1000でも何回も研ぐと刃が小さくなるので、研ぐのは数回が限度かもしれません。

   しょうちゃん簡単磨き法を教えて頂きありがとうございました簡単ですので皆さんも試してみて下さい。

のほほん


上の画像をクリックしてyutube動画を見て下さい。
しかしこのyoutube動画に入れた説明文は、機械翻訳の英語で分かりにくいので、日本語で説明したニコニコ動画の方が見易い(←クリック)かもしれません。映像は同じです。
糸鋸にブレードをセットしたまま指でつまんで、側面、そして下刃、上刃も簡単に研ぐ事が出来ます。イイカゲン簡単ですが、これで切れ味回復(^^)/

#1000で軽く数回研ぐ程度で良いようです。顕微鏡で確認すると研ぎ具合が良く分かりますよ。

用いた糸鋸刃はNo2(24山中目。刃厚0.4mm、刃幅1.3mm。軟質の木材板厚5〜25mm用。ホームセンターで10本入り498円です。)を使って2バイ材(厚さ39mm)を切り抜きました。断面は垂直で、上からも下からも引き抜く事が出来ます。
糸鋸厚板切断法(押し引き切断)

  糸鋸で厚板を切断するはとっても難しいのです。断面が垂直にならず、切り抜いた板が片側からしか引き抜けない(涙)なんて事も多いですよね。

  糸鋸は、ブレード(刃)が糸のように細いのですから、強度が全く足りません。はっきり言えば、もともと糸鋸で厚板を切るのは、ちょっと無理があるのかもしれません。

  電動糸鋸は、刃のストローク(上下運動の幅)が10〜20mm程しかありません。また、他の切断電動工具と比べ、パワーも格段に弱い(数十〜200W程)のです。さらに刃は大変細く、特にアサリが無い刃では切り屑が排出され難いのです。無理をして厚板の切断をしようとすると、断面が垂直にならなかったり、たる型になったり、時には焼けが入ったりしてしまいます(涙)そして刃が摩擦で高温となり、ついに破断してしまいます。

  そこで、こんな切断法どうでしょう?もちろんのほほんヘンテコ木工術ですから、超簡単技ですよ(笑)。

  動画を見てください。厚板を切断する場合は材を前後に揺らしながら切るのです。少し切り込んだ後、刃をちょっと戻せば切り屑が掻き出されます。糸鋸手動オービタル切断(笑)なのです。車のABSでも元々は足でポンピングしていたのですから、押し引き切断もありではないでしょうか?

  この方法で厚い板の切断面の歪みを、かなり防ぐ事が出来ます。また、通常より切断力が増すので、硬材の切断でも使える技だと思います。皆さん一度試してみて下さい。

  但し、この方法を行なう場合は、ブレードの背面の角(稜)を、ヤスリなどで落としておいて下さい。ブレード背面の角が鋭いままだと、切断面が荒れ易くなります。それに、もちろんですが、この方法だけで断面の歪みが無くなる訳ではありません。糸鋸や刃の調整はしっかりしなければいけませんよ。

のほほん
糸鋸でミニ額

  木工技術はホントに難しい(汗)・・・木工技術の多くは、地道に日々の精進を重ね、技の体得に励まなければなりません。
  しかし・・のほほんはそんな技の修得に少しも精進をせず「何とか誤魔化す方法はないかなぁ・・」とばかり考えているのです。ホントに困ったものです。

  ところで、急に幾つか小さな額を作らねばならなくなりました。丁度?糸鋸遊びの途中なので、ついでにミニ額を糸鋸で切り出して作ってみました。

  動画を見てもらえば分かりますが、作りは超簡単・・というより超イイカゲンです

  糸鋸で接合(留め)部分を切り出し、瞬間接着剤で接着しました。残念ながら・・・と言うか、当然ですが(汗)・・・完全に隙間無くピッタリ、と言うのはちょっと難しいです。
  しかし、糸鋸のブレードの厚みは0.5mmもありません。隙間に木粉を押し込んで誤魔化せば、ほとんど目立たないのでは・・・イイカゲンな私だからそう思うのかなぁ

  波形、ジグザクの留め接合(コレは留めといえるのか?)も面白いのでは・・・どうでしょう?

  糸鋸お気楽イイカゲン&ヘンテコ木工バンザ〜〜イ!

のほほん

糸鋸で作ったミニ額・・製作は超簡単
超高速でスミマセン。スキ間に木粉を埋めて誤魔化しました(汗)

改造前。ホース、接続部が細い。これでは吸引力がそがれてしまいます


左画像 テーブルの傾斜角はスマホアプリの傾斜角度計を使っています。  右画像 テーブル傾斜保持、調節のためクランプを取り付けました。また上下の吸引の分岐部分も太く自作し、太いホースが接続出来る様にしました。


改造後。接続部を太く自作し、ホースも太くしました。
また、改造後は吸引力が増強し大きな木片を吸い込んでしまうので、それを防ぐ為ノズルの先に十字に針金を当てました。


吸い込む領域が大幅に拡大!!吹き飛ばしノズルは不用になり、作業後も材やテーブルの上に切り屑がほとんど残らなくなりました
糸鋸快適化改造(吸塵&テーブル保持)(2015 12 4)

   iphoneラッパの製作は糸鋸のテーブルを傾けて切り出すのですが、テーブルの傾斜をしっかり保持しなければなりません。そこで画像にあるように、テーブルの両側を支える為にクランプと長ネジを立て、これを調整出来る様にしました。調整も簡単でしっかり保持をする事ができます。またテーブルの傾斜角度決めは、スマホのアプリスマホアプリの傾斜角度計を使っています。これは0.1度まで測定でき、調整も簡単です(説明動画があるので分かりやすい)。

   もう一つ吸塵の改良をしました。元々この機種は上下から吸引することが出来る様になっているのですが、どうもパワーがないのです、途中の管は水道用のホースが用いられていて、径が細いのです、おまけにその接続部分はさらに細くなっているので、吸塵のパワーが相当そがれてしまっています。

   そこで出来るだけ太く、そしてホースも長く引き回さない様に改良しました。画像で分かる様に出来るだけ太いホースを自作した分岐(上下吸塵の分岐)に接続し、そこからテーブル下のホースに直接つなぎ、上の吸塵も排水ホースを使い接続部分も細くならない様に自作しました。

   簡単な改造ですが、これで吸引力はビックリするぐらい強力になりました今までは作業の後には、材やテーブルの上に切り屑がかなり残っていたのですが、これらの改良で作業の後、板やテーブルの上に木屑がほとんど残らなくなりました。ヤッタネ!もう吹き飛ばしノズルも必要なく、取り外してしまいました。

のほほん



JET糸鋸買っちゃいました
(2017 12 4)

   師走だ!! 宿題木工山積!! 、そして作りたいものも山積!!なのに新しい糸鋸買っちゃいました。そのファーストインプレションです。

   今まで10年以上使ってきたYUTAKAのYSC-500Fなのですが、ともかく振動が大きいのです。音はトリマーや手押しカンナの方が耳障りで大きいのですが、振動は桁違いにYSC-500Fが大きいです。現在はマイナーチェンジしてYSC-500FGTですが、この機種を購入した方は皆「振動が・・・」と言われているので、あまり変わっていないようです。(何度妻から文句を言われたことか・・涙・・他の電動工具もありますが、糸鋸が最大の原因です)
   またこのYSC-500Fですが、パワーもあり切断力は大きいのですが、調整がちょっと(いやかなり)面倒で、しっかり使いこなすまでにかなり時間がかかってしまいました。特に刃の垂直調整が重要です。しっかり調整されていればキレイに切断できるのですが・・・^^:

   さらに、数年前ですが、モーターを固定しているネジの1本が折れ、モーターの位置がズレしていまい。何度調整しても元通りにはならず、ただでも大きい振動や音がさらに激しくなってしまいました(涙)最近はその症状がさらに悪化、その為なのかブレードの破断が頻発するようになっていたのです。

   なので 先日木交流旅行でしょうちゃん工房さんの DeWALT糸鋸盤に触れ、その静かさ、調整の簡単さ(断面も垂直がでている)を実感させられ、もう我慢できず新型の糸鋸を購入してしまいました。

   このDeWALT糸鋸盤DW788は糸鋸では有名な組木工房さんも勧めていますし、多くの方が静かさや使い勝手の良さを報告しているので、これにしようかとも考えたのですが、その後色々ネットで調べて考えた上で、購入はJETの糸鋸盤 JWSS-22Bをオフコーポで購入しました。


   さて、前置きが長すぎましたが、新しく購入したJET糸鋸盤JWSS-22Bについてのファーストインプレッションです。
   まず長所ですが、何よりYUTAKAのYSC-500Fより格段に静かで振動も小さいことです(^▽^)/

   しょうちゃん工房で触らせてもらったDeWALTはビックリするぐらい静かで振動も小さかったです。購入前ちょっと心配しましたが、JETも十分静かで、振動・音ともほぼ同等ではないか(わずかにJETが大きいかも)という印象です。これならば十分静かで、家族からも怒られない(気が付かない)のではないかと思います(あえて下の部屋に妻がいる時に使ってみましょうw)
   DeWALT糸鋸盤についてはネットで「鉛筆が倒れない」という記事があったので、JETでも試してみると・・これは動画(クリック)を見て下さい。


   次に糸鋸盤のパワーについてですが・・実はJETを購入した最大の理由はDeWALTより相当パワーがあると思ったからなのです。しかしこれは疑問があります。

   オフコーポのHPにはJETのパワーは1/2HP(馬力)と記されています。これをW数にすれば375WになりDeWALTの倍以上のパワーになります。しかし手元に来た説明書には1/2HPの記載はどこにもなく、仕様の所は1.5Aとなっているのです。またモーターに貼られているシールには定格出力50Wと記され、ボディにある記載では100V、1.3Aともう出力の記載が全部バラバラなのです??一体どうなってるの

   私は電気には全く詳しくないのですが、友人のトシさんは電気の専門家なのです。そこでJETは一体どれほどのパワーなのか、工房に計器を持ち込んで、色々計測してもらいました。モーターの力率、効率など不明な点もありますが、結論としてDeWALTと同等(あるいは やや大きいかも・・DeWALTの計測が出来ないのではっきりしません)のではないか、1/2HPはありえないというなの事です。

   糸鋸に限らずモーターのパワーの記載は色々です。出力にしても定格出力か、消費電力、定格消費電力か?またワット数ではなくHP(馬力)で示していたり、電圧、電流のみ記されていたりとバラバラです。さらに同じワット数のモーターでもでも力率、効率の違いや、回転数の違い、負荷を与えた場合の変化など、色々考慮しなければならず、ただワット数の数値だけを見ての比較は難しいのです。

   と言うことで、DeWALTの倍のパワーなんてありえず、パワーの比較はカタログの数値でするのではなく、実際に扱ってみての体感(それが一番重要ですよね)でするしかありません。これはモーターの力だけでなく メカニズムや刃によっても大きく異なります。なので、あくまで私の体感でのパワー(切断力)比較です・・・日時も、ブレードも違う体験ですがあえて比べると・・・DeWALT<JET≦YUTAKAだという印象です。何度も言いますが、私の印象ですよ。DeWALTとは日時・場所・刃・材が違いさらに振動や音、あるいは環境の違いも印象には影響があります。まだ本格的に製作に使っていないのではっきりしませんが、JETは、今まで使ってきたYUTAKAとほぼ同等の切断力で、これならなら合格だと感じています。

   材によってどの程度のパワーを常用するか、まだはっきりしませんが、良く使うSPF1バイ材(19mm厚)を使うは70%程度の力で良いのではないかと感じています。



   他に、長所としてブレード交換が簡単、傾斜切断し易いなど、この機種の特徴があります。まだ、少し試し切りしただけですが、切断もスムーズで断面もきれい、垂直も問題ありません。しかし、これらの特徴は、今後色々な製作に使ってから、特に切断面の垂直が保たれるか等、重要な点について、また詳しく報告しようと思います。


   次に問題点ですが・・糸鋸刃の返し刃が役に立たない。のです?^^:    付属していた糸鋸刃を取り付けてみると・・また、いつも使っている糸鋸刃(Topman No2 トビ刃)を出来るだけ上の位置になるように取り付けても、ブレードの下位置にある返し刃がテーブル面より上に出ないのです。
   私は今まで、返し刃1つがテーブル面より上に来るようにブレードを取り付けていたのですが・・・ブレードの上下位置調整などは説明書にありません(本体を分解すれば出来そうな気もしますが?買って直ぐ分解もちょっと^^:)まあ返し刃が無くても、切断に大きな影響がある訳ではありません(返し刃が材の裏側のバリを少なくする働きをする)ので、これも実際に使う中でまた報告したいと思います。
   また、厚い板の時、いつも使うブレードをそのまま取り付けるとブレードの刃のない部分まで板にかかってしまいます。なのでブレードの上の部分を切り取って(ペンチで切るだけで簡単ですが)使わなければなりません。決まった長さを切り取るだけなのでそう手間がかかる訳ではありません。


   既に吸塵対策をしているのですが、これは次回に報告します。ちょっと待って下さいね。長い文になってしまいましたが。高価な糸鋸の購入情報にプラスになるよう、出来るだけ詳しく説明しようと思いますので、お付き合いよろしくお願いします。

   さて年末 抱えている宿題も幾つかこなさないと・・から怒られるので、糸鋸で遊んでばかりいないで お役立ち木工を頑張らないと!!

のほほん


糸鋸買っちゃいました(^▽^)/ フトコロが568mmと大きい!
上の画像をクリックして動画を見て下さい。鉛筆を立ててみると・・・
オフに記されている仕様で1/2HP(馬力)、説明書に記された電力1.5A

モータに貼られたシールに定格出力50W、本体後に貼られたシールには100V、1.3A と、全部バラバラな記載で何を信じればいいのか?
電気の専門家トシさんに計測器を持ち込んで調べてもらいました。(オシロスコープです・・ここまでやるか

ブレードの返し刃がテーブル面より上に来ない?何でだ?吸塵改造の一部が見えてますね

(左)テーブル面に吸引の穴がやたら沢山ありますが、この穴をふさぎ(騒音も減少)、中央の穴だけに吸引力を集中させ、ブレードにつまる切り屑(粉)を少しでも強く吸引して除く為です。ノズルの口はアルミ線がグニャグニャしてますが、これは木片吸い込み防止の為です。
(右)テーブル下部も穴をビニールテープで出来るだけ狭くしています。


ブレード前面のテーブル面が95mmと狭く、これでは材が安定しないので延長テーブルを取り付け手前幅を240mmにしました(簡単に着脱できる)。しかし、これは吸塵対策などもまとめて、テーブル全面を作り変えた方が良いかもしれません。さらに改造検討中です。
また快適作業の為には照明、拡大鏡、フットスイッチ、そして上下吸塵は必須です(^▽^)/


JET糸鋸レポート2(吸塵対策、テーブル延長)
(2017 12 14)

   JET糸鋸の試し切りをしていますが、気が付いた点と、その対策を記します。

   まず、吸塵改造です。テーブル下に吸塵の為のノズルがあるのは良いのですが、テーブル面に無駄な吸塵の小穴が沢山あるのです(何で?)。これを塞いでブレード穴だけにし、さらにブレード穴も狭く(無駄な後ろ側が広い)して、テーブル裏側の穴もビーニールテープで出来るだけ狭くしました。こうして吸引力をブレード穴に集中させる事で、切り屑の排出がよりスムーズになり、切れ味や断面の状態(変形や焼け)がわずかでも改善されるのではないかと思います。また小穴が多数あった状態より、吸引の騒音もかなり減少しました。(多数の穴で風切り音が発生するのでやかましい)

   上部は吹き飛ばしノズルがあるだけで、吸塵のノズルはありません。そこで、これは毎度の安上がりイイカゲン自在ノズルを作ってブレードの近くに配置できる様にしました。これでほとんど切り屑が、テーブル上に残らなくなりました(快適(^▽^)/。

   一つ問題点を付記すると、下からの吸引口の厚さ(幅)があまりにも狭く、これは切り屑や小片がつまり易いと思います(前のYUTSKAも狭くてよく木片がつまっていたが、それよりさらに狭いのです::つまりがひどい様ならこれも改造して、また報告します


   次に テーブルの延長です。JETの糸鋸はフトコロが深く(568mm)テーブルも広くて、これはいい(^▽^)/・・・と思っていたのですが、実際使ってみると・・・手前側があまりにも狭いのです。小物作りには問題ありませんが、少し大きい板を切ろうとすると、手前側のテーブルの狭くて材が安定しないのです(涙)

   今まで使っていたYUTAKA-YSC500Fはブレードから手前のテーブル面は200mmです。ところがJETJWSS-22Bはたった95mmしかありません。(DeWALDW788は手前側が250mmと広い)

   そこで改造ですが・・・幸いこのJET糸鋸はテーブルを傾ける事がないので、テキトーな延長テーブルを付け足す事ができます。

   しかし・・・どんなに丁寧に付属テーブルを作っても、わずかな段差は出来るので・・いっそテーブル全体を交換して自作する方がいいかも、とも考えています。そうすれば、この問題点だけでなく、返し刃が出ない問題(テーブル面を5mm低くすればいい)、また上記したテーブル下部吸塵の色々な問題もまとめて解決出来るでしょう。これは、もう少し検討してみようと考えています


   次回は、糸鋸の性能において、私が一番重要な点だと考えている事(断面の垂直保持)について報告しようと思います。これはブレードの垂直調整とテンション(張力)調整が重要なのですが、もう少し試し切りをしてから報告したいと思っています。また、傾斜切断についても報告したいと思っています。

のほほん

12月21日
糸鋸切断留意点とJETレポート3


   糸鋸木工は大好きな木工です。そして、歳を取り体力が無くなっても(最後まで?笑)出来る木工ではないかと思っているので、高価な糸鋸盤ですが、思い切って買い換えてしまったのです。JET糸鋸のレポートですが、買い替えで問題点が全て解決する訳ではありません。1ヶ月ほど試し切りしていますが、気になる点も色々あるのです。その問題点と、その改良、冶具、使いこなし技など説明したいと思います。


   糸鋸は電動工具の中でも使いこなしが最も難しい電動工具だと思います。そこでJETレポートとともに、糸鋸切断をする上での留意点(特に厚板切断)を記したいと思います。

   糸鋸切断で最も重要な点、そして難しい点は断面の垂直の保持だと思います。墨線を追う以上に難しく、特に厚板を垂直に切り抜くのはとっても難しい!のです。

   以前も記しましたが、糸鋸の刃はあまりに細く、かつ軟鋼です。(私が普段使っているのは刃厚0.4mm、刃幅1.3mmのブレードです:Topman No.2)こんな刃ですから厚板、硬材を切るのが難しいのは当然です。おまけに 複雑な曲線を追い、それも垂直を保って切らねばならないのですから大変です!!
   私も糸鋸をはじめてもう20年以上経ちますが、なかなか思い通りに切れず、こうした方が良い、こうすると上手く切れる、など幾つかの注意点(留意点)などに気が付くまで試行錯誤を繰り返しました。いや、今でも厚板では、ちょっと気を抜くと、切り離せない、片側からしか抜けないなんて失敗してしまいます


   さてまず機械の調整で最も重要なのは、ブレードの垂直調整です左右の直角だけでなく、前後の直角も必ず確認します。YUTAKAの垂直調整については以前も説明しています。さらにブレードのねじれがない事も確認が必要です。ブレードのねじれについては、より詳しく説明したいので、また後日、記そうと思っています。

   さらにブレードのテンション(張力)調整ですが、これはある程度強く張る必要があります。もちろんあまり強すぎれば、破断し易くなるので、どのようにして適正な張力を決めるのかは、とっても難しいです。
   YUTAKAの場合は普通バネを一杯に押さえて(テンション最大)ブレードを取り付けるので、特に調整などしていませんでした。ところがJETのテンション調整は、なんと調節ヶ所が3つも!あるのです。説明書には固定クランプを倒せば適正な張力になる、と記してありましたが、厚板の場合は張力が足りず断面が傾いてしまう場合がありました。そこで、テンションを強目に設定しました。このテンションの適正な調整と方法は、これからさらに使っていく中で詳しく調べ、これも後日報告したいと思います


   次に切断する場合の注意点(特に厚板の留意点)です。これはどんな糸鋸盤でも共通です。。
   切断の時は無理せずゆっくり、ブレードに無駄な力がかからないようにする事が重要で、ブレードの垂直を常に意識しながら切断します。材の送りについても「材を押して切っていくのではなく、切れてから材を進めている」という気持ちで材を送ります。特に複雑な曲線を切っていると、墨線を追うことばかりに意識が行き、何時の間にか横方向からブレードに力を加えてしまい、ブレードが曲がってしまいます。

   材が暴れてしまう場合も、その多くはブレードが垂直でなくなり、材をひっかけてしまうからだと思います。墨線を追う以上に、材の中にあるブレードの垂直を常に意識して切る事が大切です。墨線から外れるとつい、横方向に力を加えて墨線に戻そうとしてしまいますが、これは厳禁です。材の送りはどんな時も、(複雑な曲線ほど)真っ直ぐ前から後に向けて送るんだと意識をして切らねばなりません。
   先日メールで「指先がつるぐらい材押さえに力が入ってしまう」と記されていた方がいましたが、それは刃の垂直が保持できていない時なのです。こんな時は逆に力を抜くと良いのです。材を手前にちょっと引いて押さえている力を抜き、ニュートラル状態にします。こうして無駄な力を抜くとブレードの変形が元に戻り、詰まっている切り屑も排出されます。


   糸鋸のパワー(切断力)について・・・先日のJETを買って最初のレポートで、パワーについてDeWALT<JET≦YUTAKAと記しましたが、色々な材を試し切りしていくうちに印象が変わり、今はDeWALT?JET<YUTAKAだと感じています。DeWALTとJETについての比較は全く自信がありません。日時や材、ブレードなど全て違う中で比較は難しく、両方をしっかり扱わないと正しい比較は出来ませんが、モーターのパワーについてはDeWALT=JETなのではないかと思います。JET糸鋸本体の英文ラベルには1.3Aと記してあり、これはDeWALTと同じなのです。
   JETとYUTAKAについては見た目のモーターの大きさもはっきり違い、YUTAKAが一回り大きいのです。


   JETの試し切りをする中で感じた事なのですが、糸鋸のパワー(切断力)は何で決まるのか?・・・それはモーターのパワー以上に糸鋸のストローク(ブレード上下移動幅)が非常に重要ではないか?とも思うのです。
   購入して最初、厚さ19mmのSPFを試し切ではYUTAKAと同等と感じていたのですが(どちらもスイスイ切れます)材が厚くなるとJETは抵抗が大きくなり、無理に進めると断面が傾き、一周しても切り離せない、なんて事が起きてしまいました

   糸鋸ではアサリの無い刃を使う事が多いですが、少し考えたら分かるように、ストローク幅以上に厚い材の場合、切り屑の逃げ場所がないのです。JETのストロークは(公称)19mm、YUTAKAは(公称)24mmです。(公称と実測は多少違うようなので、ここでは仕様書の数値です)
   私の推測を交えた実感ですが、YUTAKAとJETのパワー(切断力)の違いはモーターの違いより、このストロークの違いが大きいのではないかと思うのです。厚板ではストロークが短いほど切り屑を逃がしにくくなり、これが大きな抵抗になりブレードが曲がってしまう(たる型に変形する場合があるのは、切り屑の排出が出来ずブレードが曲げられてしまうからではないか)原因になるのではないかと感じています。

   なので、厚板では切り屑を出来るだけ排出しながら切る事が重要なのです。以前私は糸鋸厚板切断法として押し引き切断を紹介しましたが、これが有効です。JETも上記した切断留意点とともに、この押し引き切断をすると厚さ38mmでも断面は傾かず上下から引き抜く事が出来ました(^▽^)/


   所で今まで使っていたYUTAKA糸鋸ですが、狭い工房に置く事は出来ず、友人のトシさんに譲ったのですが、トシさんは私以上に改造大好き(^▽^)/で、さっそく何故こんなに振動が大きいのか、分解して調べているのです。これもとっても興味深い内容なのでトシさんのブログを是非見て下さい。修理、部品交換して復活するかもです(^▽^)
   また福岡のchipsnobuさんの工房に伺った折にこれは旭工機の糸鋸ですが、わざわざ分解して色々構造を確認させてもらったのですが、これはほぼYUTAKAと同等の作り(バネ式糸鋸盤)なのですが、思いの他静かなのです。この様子がchipsnobuさんのブログで紹介されています。こちらも是非ご覧になって下さい。やはりJETやDeWALTの方が静かで、振動も小さいのは確かですが、私のYUTAKAはモーターが外れて以後、カムが緩み、削れてしまって異常に大きな振動、音だった事が分かりました。

   大変長い文になってしまい、申し訳ありません。参考になれば良いのですが・・・まだ糸鋸レポート続きますよ。また覗いて下さ〜い(^▽^)/

のほほん


上の画像をクリックして動画を見て下さい。これは糸鋸小改良の動画です。JETもYUTAKAも厚さ19mmの1バイ材ならスイスイ切れ、パワー(切断力)に違いはありませんでしたが、厚い材になるとパワーはYUTAKAが勝ると感じました。しかしこの差はモーターの力よりストロークの違いが大きいのではないかと感じています。


上の画像をクリックして動画を見て下さい。
38mmの板を試し切りしました。YUTAKAよりパワー(モーターの力とストロークが小さい)ので、ゆっくり無理せずを意識しながら切断しました。ついでに・・・・・

●糸鋸切断の留意点まとめてみました(動画中の英文は以下の内容です)
○糸鋸切断はゆっくり無理せず「材を押して切っていくのではなく、切れてから材を進める」という感じで送る。
○材の内部にあるブレードの垂直保持を常に意識する。
○墨線を追う事に気を取られ、つい横向きに力を加えてしまい勝ちになることに注意。
○複雑な曲線を切る時も送りは真っ直ぐ正面から。(急な曲線を切るとき、私は指先をブレードの真正面におき、この方向から押していることを意識して切ります。)
○時々力を抜いてニュートラル状態にするのも有効。(ブレードの歪みを元にもどし、切り屑が排出される)
○ストローク以上の厚板では押し引き切断も有効
材が厚くなるほど、これらの点を常に意識しながら切る事が大切です。


上の画像をクリックして動画を見て下さい。
これは以前に上げたYUTAKAでの押し引き切断の様子です。


テーブルが広い白い!(^▽^)/奥行き760mm、幅600mmです。


 下部吸塵。ブレードがやや通しにくいですが、吸引力重視です。
 テーブルの補強の為手前に脚を立てています。


JET糸鋸盤テーブル拡大
(2018 2 13)

   JET糸鋸のテーブルを760mm×600mmに拡大しました。

   テーブルはアマゾンで購入した人工大理石です。大理石と言いますが合成樹脂(アクリク系?)で、穴あけなど加工も簡単に出来、平面性も満足できるレベルです。厚さが12mmとやや薄く、力を入れると少し曲がるので、2ヶ所支柱を立てて補強ました。

   これでテーブル前面(ブレードから手前)も95mmから260mmに広がり、大きな材も安定して送れる様になりました。またテーブル下部の吸塵も自作し、吸引力の強化、そして木屑も詰まりにくくしました。この部分は使いながら様子を見て改良する可能性かあるので、テープで仮固定しているだけです
   木片などが詰まっていないか確認出来る様に、また吸引力増強の為ブレードを通すテーブル穴を小さく、スリットも無くしたので、少しでも見やすく通し易いように透明アクリル板を使いました。

   テーブル拡大で大物の工作もずっと楽になります・・・そうです!また巨大ラッパ作るゾ〜 o(´∀`)/オ〜

のほほん


直角確認バックライト
(2018 6 21)

   毎度の激簡単&恥知らず小技でスミマセン 100均でいいモノを見つけたのです。

   若い頃から乱視がひどく裸眼では電線なんて何本あるのか数えられませんさらに歳をとって老眼がすすみ、かすみ目もひどくなり渡辺謙ではありませんが「小さすぎてよめなぁ〜〜い!」のです。(あのCMはしぶい渡辺謙には似合わない)

   皆さんも、色々なブレードやフェンスの直角確認はスコヤを当てて確認してますよね。背景が暗いと見づらいのですが、背後からライトを当てるととっても視認し易くなります。今までも背後に白い木や紙を置いたり、正確を期す時は後から懐中電灯を照らしたりして直角を確認していました。(皆さんも同じでしょ^^:)

   毎度100均をウロウロしているといいモノ発見!で、早速試してみると、お〜〜見易い\(^▽^)/
   そのままでも全く問題なく使えますが、片側に白い紙を取り付けました(超簡単・・コの字型に紙を折り貼り付けただけです)。これはそのままだとやや眩しすぎるのと、隅の部分までしっかり照らす(そのままだと隅の部分2mmほどが暗い)これでブレードやフェンスの下(隅)までしっかり視認し易くなりました。
   これも動画にしてみたのでご覧になって下さい。

   おまけにもう一つ、これも100均のランプで、フレキシブルアームミニLEDランプです。糸鋸のブレードを通したり色々な調整をする時テーブルの下部が暗く、今までもミニLED懐中電灯を使って使っていたのですが、見たい場所ピッタリに手早く明りを向けるのが面倒だったのです。しかしこのフレキシブルランプはピッタリ思うところに向けられ、とっても使い易いのです\(^▽^)/

   皆さんも100均に行くとウロウロして何かに使えそうだ・・とつい買い込んでしまいますよね。実は100均に行った目的は別にあって、現在テスト中なのです。上手く行けば報告しますね。

のほほん


上の画像をクリックして動画を見て下さい。


100均は簡単冶具作りを刺激します(ノ゚ο゚)ノ


>右の赤いLED懐中電灯が今まで使っていたモノ、左にあるのがフレキシブルアームのミニLEDランプで、こちらがずっと使い易く、糸鋸のテーブル下照明にピッタリです。

上の画像をクリックして動画を見て下さい。


超簡単糸鋸小技^^:
(2018 7 11)

   小技1 糸鋸で小さい材を切る場合材を押さえにくく、材が暴れてしまう事が多いですよね。糸鋸で切り抜くとき、つい不要な外側部分を最初に切り外してしまいがちですが、むしろ最後にした方が切り抜きが楽な場合もあります。この辺は順番をよく考えて切り抜く事も重要です。

   しかし、それでも小さい材を切らねばならない事もあります。そんな時は大きな材で挟んで切ると良いのですが、挟み具合によってはブレードまで挟む力が加わってしまい、かえって暴れやすくなったり、思い通りに切れなくなる場合もあります。小さい材を切る時に、一番簡単な方法は両面テープで薄板に貼り付けて切ると暴れず楽に切る事ができます。動画は適当なベニヤ板(厚さ3mm程)に貼り付けてから切っています。こうするだけで軽く押さえるだけで暴れる事なく思い通りに切り進む事が出来ます

   小技2 大きな材の端(隅)を切る場合、反対側がバタバタ暴れてしまう事があります
   反りがない板を使うのが基本ですが、どうしても材を押さえる力はブレード付近になるので、板の端っこを切る場合、反対側が浮き上がってバタバタしたりしてしまう事があります。板が大きくなる程この現象が起き易くなります。
   このバタつきを押さえる為に反対側に重しを置くのですが、そのままでは軽すぎると一緒に暴れかえって具合悪くなり、重しが重過ぎれば取り回しがしにくくなってしまいます。そこで動画の様にプチプチを何重かたたみその上に軽めの重しを置くとバタつきが押さえられます。プチプチでなくてもふんわり振動が吸収されれば良いので、布などを重ねても良いです。お試しあれ。

   小技3 糸鋸で材を押さえる手指の位置ですが、私は両手ともブレードの前後すぐ近くにに指を置き材を取り回しています。大きな材の場合、片手は離れた位置で、材をしっかり保持、操作しても良いのですが、やはりブレードに近い位置に手指がある方が材の細かな取り回しが出来るのです(単に私がそれに慣れているからかも)。しかし大きな材になるとブレードの近くだけで材を動かす時材の引っ掛かりがなく、指が滑り思い通りに材を送る事が出来にくくなるのです。こんな時は指にゴムサックあるいは研磨紙サック(適当に丸めるて作る、120番がいい)をはめると滑らず材を進める事ができます。

のほほん


糸鋸刃小穴通し
(2018 8 27)

   私が普段使っている糸鋸刃は刃幅1.3mm、刃厚0.4mm(Topman No.2、ホームセンターで12本入り5〜600円)です。なので中抜きをする時、普通は刃幅と同径1.3mmのドリルビットを使って、ブレードを通す穴を板にあけています。しかし、同径の穴ではブレードが穴にスムーズに入り難いのです。そこでブレードの先端(上側)を少しグラインダーで削って細くし、差しこみ易くしています。多分これはもう皆さんもやっている事ではないでしょうか。最初から先が細くなっている糸鋸刃も売られていますね。

   さて、ここから本題です。普通は同径の穴なのですが・・・このブレードを通す穴を出来るだけ目立ち難く小さくしたい時は、ブレード小穴通し冶具(冶具と言えるほどのものではないですが・・汗)を使っています。これを使えば材や板厚で多少異なりますが、刃幅よりかなり小さい径の穴からでもブレードを通す事ができます。これも動画をご覧になって下さい。

   但し径1mm以下の細いドリルビットはかなり軟らかく、かつ短いので厚さ20mm以上の板に穴あけは無理です。またビットが曲がらないようにゆっくり注意して穴あけなければなりません。そして糸鋸切断での切始めと切り終わりをピッタリ綺麗に合わせないと、折角小さな穴をあけたのに段差が出来てしまいます。

   このブレード小穴通し冶具を使えば、薄板の軟材ならドリルビット径0.5mmの穴からでもブレードを通す事ができます。しかし0.5mmのドリルビットは大変細く軟らかく、トラブルや手間が多くなってしまうので注意です。よく使うSPF1バイ材(厚さ19mm板)なら、動画の様に0.8mmの穴あけから、比較的簡単に刃幅1.3mmのブレードを通す事が出来ます。どうぞ皆さんも試して見てください。

   でも ま、私はイイカゲン木工専門なので穴跡などあまり気にしないのですが オイオイ

のほほん


上の画像をクリックして動画を見て下さい。





右はヘンテコラッパと同じ方法で作りました


糸鋸額二つ
(2018 9 12)

   さてちょっと宿題木工です。来週から妻がドイツに行くのです。ドイツに住む娘夫婦に初孫が出来たのです。私も行きたいのですが・・・私は大痔主なので、長い飛行機、そしてウオシュレットのない外国には行きません(行けません)
   そこでせめてもの手土産に初めてのじじ××木工で糸鋸額を作りました

   一つは名前を切り抜いただけの単純な額ですが、もう一つは今はまって作っているヘンテコラッパと同じ方法で、角度を変えながら傾斜切で切り抜き内側に凹ませて、また最後(写真側)の2枠は凸(手前に出る)にしています。厚さ15mmの薄板でも立体的な額になります。

   やっと涼しくなりました。さて展示会に向けて作品作りに励みます・・ラッパ作るゾ〜〜o(´∀`)/

のほほん


糸鋸刃簡単通し
(2018 9 13)

   毎度の激簡単糸鋸小技です
   糸鋸作業で、中抜きのためブレードを小さな穴に通すのはなかなか上手くできませんよね。特に大きな板の裏側から小さな穴に通すのは難しい!!

   私は昔から乱視がひどく、さらには老眼、かすみ目も進んで、ますます穴と通しに手間取るようになりました・・・そこで、最近はこんな方法で通しています。毎度の動画をご覧になって下さい。

のほほん


上の画像をクリックして動画を見て下さい。

上の画像をクリックして動画を見て下さい。 動画ではあえて切れ止んだ刃を使っているので、バリが誇張されています。


糸鋸切断板裏バリ軽減小技
(2018 11 24)

   さて、毎度の糸鋸簡単小技です。
   私の現在使っているJETの糸鋸は、とっても良い糸鋸盤です。さらにテーブルの自作など幾つかの改造を加えてとっても使い易い糸鋸になり、ヘンテコラッパの製作も大変快適です。しかし、1点まだ改良できていない問題があります。それはブレード下部の返し刃がテーブルの上に出てこないのです。後1cmテーブルを下げれば良いのですが、これは下部吸塵にも関係し改造にかなり手間がかかるので、まだやっていません。まあ、返し刃が出てこなくても切れ味に違いがある訳ではないので、改造を先送りにしてしまっています。

   返し刃が無いと切断した板裏のバリがひどくなるのです。また返し刃があっても、軟材(ベニア板やパイン材など)ではバリが多くなります。この、バリを少なくする上でブレードの切れ味が重要です。しかし、糸鋸刃は軟鋼なので、最初どんなに良く切れる刃でも、しばらく使えば切れが落ちてしまします。
   また刃を高速にするとバリは出にくくなるのですが、軟材や薄板の切断で高速を使うと切れ過ぎてミスし易くなってしまいます。そこで・・・・バリを小さくする簡単裏技です。これも動画をご覧になって下さい。

   小さい材なら、マスキングテープやガムテープで良いですが、大きい材の場合はスプレー糊で紙を貼り付けます。特にバリが出やすい軟材などで有効です。

   また糸鋸ではなくても木材を切断する場合、特にその切り終わりにバリが出来易いのです。バリを減らすにはあて材(捨て板)をあてがう、あるいはテープなどを貼ると良いと言うのは皆さんもご存知だと思いますが、これはその応用です。
   糸鋸切断でもやはり切り終わり部分(刃が出る部分)にもテープを貼っておくとバリを減らす事が出来ます

のほほん


糸鋸直線切り補助具
(2018 12 2)

   糸鋸で一番難しい作業は何か?と言うと、それは直線切りです。直線はは誤魔化しがきかず、少しずれただけで一目瞭然。特に木目の硬軟がはっきりしている樹種は、刃を木目に取られてしまうのです。以前も糸鋸直線切り補助治具(←クリック)として紹介しているのですが、それをもう少し改良(進化?)させてみました。こちらの方がよりミスなく、そして断面も垂直で綺麗に切る事が出来ると思います。これも動画をご覧になって下さい。

   直線のラインがしっかり出た硬い金属板なら何でもいいのですが、画像で分かるように、私はノコ替刃の背側を使っています。滑り止め為、金属板に研磨紙を貼り付けています。研磨紙を両面貼ると、押さえた指も動きにくく安定します。片方の金属板は用いている糸鋸刃と同じ厚さの金属片(これも同じ刃の断片を使います)を貼り付けています。この2枚の金属板を墨線(直線)に沿わせ、ブレードを挟んで切るのです。切断の途中で金属板が動かない様に注意して切ります。但し 糸鋸のドリフト確認(※下参考)をして、ブレードのドリフト方向(クセ)と墨線の方向を合わせて切る事も重要です。

   また墨線を両方から金属板で挟んでしまうので、どこまで直線を切り進めるのか見にくいので、切過ぎない様に注意が必要です。

 ※糸鋸ドリフト確認(調整)について
   刃が切れ進む方向(クセ)を調べます。方法はバンドソーのドリフト調整と同じです。
   直線を描いた板を切ると、切り進む方向が糸鋸盤のアームと平行な方向(前後方向)から少し右や左にずれてしまう事があります。これはブレードを固定する為に締めつけるネジや金具の変形やズレ、あるいはブレードの変形などにより生じます。バンドソーのようにフェンスを使う訳ではありませんが、このズレを頭に入れて切らないと墨線を正しく追い難くなってしまいます。ブレードを交換した場合は、このドリフト確認をして、どちら側にどれ位ずれるかを確認し、それを頭に入れて作業をします
   いつも同じ方向ずれてしまうのはブレード締め付け部分のズレ、変形が原因です。ずれがひどい場合はネジ、金具などを交換、修理した方が良いでしょう。

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上の画像をクリックして動画を見て下さい。


パイン(これは集成材)は木目に刃を取られ易くなかなか綺麗な直線が出せません。簡単冶具なので皆さん試して下さい。 >

上の画像をクリックして動画を見て下さい.


糸鋸刃ブレ防止補助治具
(2018 12 4)

   どこまで続くのか、またトンデモ糸鋸技です
   糸鋸刃は細く軟鋼ですから、少し余計な力を加えると刃がブレてしまって、墨線を外れたり、断面が垂直でなくなったりしてしまいます。そこで試してみました。これも動画を見て下さい。

   テーブルに張ったブレ防止補助治具は硬材の方が良いでしょうが、長く使えるより、使い捨てにする方が良いかもしれません。私は超イイカゲンですが、SPF材の切れ端材を使って作りました。あるいは刃が当たるところだけ硬材を貼り付けても良いと思います。ただし、テーブルが狭い糸鋸盤だと大きな板を切る事ができません。

   これでも刃のブレは大幅に抑える事ができ、その為複雑なラインでもブレードが墨線から外すことなく切り進む事が出来たと思います。皆さん簡単技なので是非試してみて下さい。。

   糸鋸トンデモ技まだ続きますよ

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超狭い所磨き補助具
(2019 1 31)

   糸鋸では切った後、原則磨きません(バリは取ります)。しかし場合によっては逆目部分の面が荒れたり、また切り合せ(両方から切りぶつかる所)などはスムーズなラインにならず乱れてしまうので磨いて修正します。また、切り出した形状は狭い所も多く、特に中抜き内側部分は磨きがし難いのです。
   以前から狭い部分の磨では、薄いペインティングナイフにペパーを貼り付けで(#240だと厚さ0.5mm程になる)使っていました。しかしさらに狭い部分の磨きの補助具を作ってみました。作りは簡単です。これも動画を見て下さい。

   #240のペーパーを貼り付けても厚さ0.3mm程です。これなら私がいつも使う糸鋸刃は厚0.4mmなので、切り跡のすき間に入ってしまいます。これを使っての磨きは反対側の材を外さず、挟んで磨きます。スチールメジャーのカーブがあることで材にピッタリ当てる事が出来ます。幅は10mm、長さ10cm以下が使い易いと思います。ペーパーの貼り付けは瞬間接着剤が手軽でいいですね。簡単に作れるので使い捨てで良いと思います。

   さて、本当に役に立つモノなのか???皆さん簡単に出来るので試して見て下さい。次ぎも磨き補助具ですが・・・さらにトンデモ磨きです。お付き合いよろしくお願いしま〜す。

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   上の画像をクリックして動画を見て下さい。
このワンコ何してるのか、分かりますね

   上の画像をクリックして動画を見て下さい。


足踏み式細ベルト研磨盤(台)
(2019 2 5)

   さて、毎度本当に使えるのか分からないトンデモ・ヘンテコ・イイカゲン道具ですが・・・簡単足踏み式細ベルト研磨盤(台)なんてモノを作ってみました。これは簡単に中抜き部分の研磨にも使える為に作ったのです。ベルト幅も細い(これは10mm)ので強力なパワーでなくとも、ゴムヒモ足踏み式でもいいのでは?と考え試作しました。ストロークは20cm程で、目詰まりもそう気になりません。

   ご覧の通り作りは超簡単です。これも動画をご覧になって下さい。
   まだ改良の余地が幾つかあると思います。ベルト幅が細いのでゴムヒモ足踏み式でもそれほどパワー不足にならず、結構磨く事ができました。\(^▽^)/ゴムあるいはバネを強化をすればさらに磨き易くなると思います。そして足踏み式でもいいのですが・・・やはりはちょっと面倒なので、電動式にしても良いと思います。

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糸鋸盤に拡大鏡は必須(強拡大で)
(2019 7 16)

   最近、糸鋸に関するご質問を良く受けます。しかし、私は全くの自己流でヘンテコ・トンデモ技ばかりですなので、本当にご質問に答える資格があるのか?分かりません(汗)
   でも、大好きな糸鋸木工を長くしていて、経験的に気がついた事も沢山あります。何度も言っている様に糸鋸は刃があまりに細く、また軟らかいので、思い通りに切るのが難しい、いや当たり前だと思います。材も薄く、軟らかく、クセのないモノを用いるのが基本だと思います。そして刃の進める場合、垂直をしっかり確認し、刃がぶれない様に意識しながら(横方向に力をかけない)無理をしない事が一番大切だと思います。

   などと、今までも色々糸鋸木工について記してきましたが、その中で最近改めてとっても重要だと気がついた事があります。それは刃と墨線を拡大してしっかり見ながら切るという事です。レンズを2枚使って強拡大で試してみました。動画をご覧になって下さい。

   今までも拡大鏡1枚を使っていたのですが、さらに刃先、墨線が良く見える様にもう一枚レンズを入れ、強拡大で試してみました。これだと鉛筆で描いた墨線と厚さ0.4mmの刃が、はっきりその幅まで見る事ができます

   強拡大の方法ですが、レンズの倍率を高いものにする、メガネタイプ(ハズキルーペのような)を併用する、なども試しましたが視野が狭くなったり、2重に見えたり、顔を近づけないとピントが合わなかったり・・で、2枚のレンズを一枚は自分の顔近くに、もう一枚は刃先側に置くのが一番歪みが少なく見易くなりました。毎度イイカゲンですが、簡単治具を作って100均の虫眼鏡を刃の近くに置ける様にしました。

   この2枚レンズで強拡大しながらだと、刃が墨線を外れそうになるのが直ぐ分かります。なのでズレが大きくなる前に修正が出来るのです。またしっかり拡大して見ていると必然的に刃の進め方が、丁寧でゆっくりになり、墨線を大きく外す事がなくなります

   動画では厚さ0.4mmアサリ無しのブレードを使って、SPF1バイ材の円板を切り出しましたが、刃が墨線の幅から全く外れていないのでそのまま回す事が出来ます。木目の強い針葉樹では、刃が木目に取られ墨線を外し易くなってしまいますが、強拡大で墨線を外さすに切る事が出来ました。やはり糸鋸作業では拡大鏡は必須です。皆さんどうぞ試して見て下さい。

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2つのレンズを使って強拡大しています。

   上の画像をクリックして動画を見て下さい。
糸鋸盤の作業では拡大鏡は必須だと再確認(^▽^)/!
   スミマセン動画の中では使用した刃の厚さを0.3mmと記しましたが、0.4mm(Topman No2刃厚0.4mm、刃幅1.3mm)でしたーー;

上の画像をクリックしてyoutube動画を見て下さい。
但しyoutube動画は英語(それも機械翻訳なのでヘンテコ英語です)で説明を記しているので、下の画像をクリックして日本語で説明しているニコニコ動画を見て頂いた方が分かりやすいかもしれません。(映像は同じです)

上の画像をクリックしてニコニコ動画を見て下さい。


糸鋸振動対策小技と糸鋸切断の留意点
(2019 11 16)

   糸鋸についてのご質問をよく受けるのです。思い通りに切れない、というだけでなく板が暴れてしまうという方が結構多いのです。中には板抑えで手指に力が入りすぎ指がつってしまった!という人までいました。また材の振動は墨線やブレードがブレて見え、眼を大変疲れさせ作業が辛くなってしまいます。

   確かに糸鋸盤はブレードが激しく振動しているので、材が引っかけられて暴れてしまう事があります。そして暴れを抑えようとつい力が入ってしまい、余計な力が加わり墨線が追い難くなり、そしてブレードの垂直も保て無くなってしまいます。そしてそれがまたブレードの暴れに繋がって悪循環となってしまいます

   出来るだけ無駄な力を加えず切り進める事が大切なのです。その基本はゆっくり切る事だと思います。いつも言っている様に糸鋸の刃はあまりにも細く小さく軟らかく、切断力も弱いので無理は厳禁です。硬い材、硬い木目部分では思い切って刃の進行を遅くする必要があります。私は硬い木目部分に刃がぶつかる前と後は「引きながら(止めながら)進める。切れてから進める。」という事を常に意識しながら作業しています。特に墨線を外し易いのは、硬い部分から軟らかい部分に入った時で、刃が急に進んでしまい、墨線から外れてしまうのです。
   もし皆さんが私の糸鋸作業を見たら、刃が進むスピードがあまりにも遅いので驚かれるのではないかと思います。ゆっくり進める決意(ww我慢です)がとっても重要だと思っています

   さて、前置きが長すぎましたが(汗)実はここからが簡単振動対策小技です。これは画像をクリックして動画を見て下さい。
   振動を抑え吸収する錘(おもり)をブレードの近くに置きます。と言っても靴下に重めの材あるいは金属塊を入れただけの超簡単錘です。これだけで振動が少し減少します。また激しく振動する時は材がテーブルから浮き上がっている・・・板が反っている所である事が多いのです。この場合も力ずくで抑え込むのではなく、反対側に適当な紙などを挟んでブレード付近の板が出来るだけテーブルに密着する様にすると振動が小さくなります

   もちろんこれらの小技で振動が無くなる訳ではありません。またいつもこの小技を使っている訳ではありません。揺れが大きくなっている時に試して下さい。基本はあくまでゆっくり無理をしない事です

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上の画像をクリックしてyutube動画を見て下さい。youtube動画に入れた説明は、機械翻訳の英語で分かりにくいと思いますので、日本語で説明したニコニコ動画の方が見易い(←クリック)かもしれません。映像は同じです。


糸鋸振動抑制C型おもり
(2020 1 9)

   糸鋸盤の作業で、材の暴れや振動に悩んでいる方はとっても多く、質問も少なくありません。それで昨年糸鋸振動対策小技をアップしたのですが、それをさらに使い易く改良して押さえ具(錘)を作ってみました。

   普通どれぐらいの力で材を押さえているのか?毎度イイカゲンですが、秤で調べてみると・・・指1本につき500gw(グラム重・・4.9N)程度です。材の振動、暴れを抑える為瞬間的に2000gwの力を加える事も出来ますが、直ぐ指が痛くなりますし、1000gwの力でも長く続ける事は出来ず、無理をすれば指を痛めてしまいます。

   動画を見てもらえば分かるとおもいますが、刃を囲む様にこのC型の錘を置くと、振動が抑えられ、作業がとってもスムーズになります。簡単なので皆さん是非試してみて下さい。ちょっと振動が大きい時、この錘があるととっても楽になり、もう手放せなくなりました。さあこれを使ってさらにラッパ作りに励むゾ〜〜

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自然枝 中通し穴あけ
(2019 12 21)

   糸鋸でこんなこともしちゃいました^^:
   先日作った同心型バックロードホーンスピーカーですが、音の指向性が強いので真正面から聴きたいのですが、床に置くと低すぎるのです。そこで高さ55cmのスピーカー台と、ついでにアンプ台も作りました。そして前から試してみようと思っていた自然枝、それに直材の2通りの中通し穴あけを試してみました。

   まず最初に、アンプ台作りです。支柱として使う曲がった自然枝に、電源コードとスピーカーケーブルを通す為、径12mmの中通し穴をあけました。youtube動画を見て下さい。

   バンドソーで縦割り、あるいは鋸で横ぶつ切りにし、穴を作るなどの方法もありますが、切断が真っすぐだと目立つのです。それに比べ糸鋸(アサリ無し厚さ0.4mmブレード)で曲線切した方が目立ちにくく、また断面積も大きくなり接着強度も上がると思います。

   もう一つ、スピーカーの台を作ります。これは直材に真っすぐな中通し穴を出来るだけブレずにあける方法を試しました。今年中にアップする予定ですのでまた覗いて下さ〜い(^^)/

   12 24追記右追加画像参考
使っているドリルビットについてご質問があったので追記します。穴あけに用いた径12mmのビットは角ノミの中で使われているビットです。

   ドリルビットは色々な形状がありますが、これが一番途中で向きを修正し易いビットだったのです。
   多くの木工用ロングビットは掘りこんだ穴にぴったりはまってしまい、微調整しにくいのです。(側面積が大きい)この角のみに使われているドリルビットは削り屑を排出し易い様になっている為、先端の切刃部分だけが太くそこから下は細いので、向きの修正がし易いのです。(側面積も小さい)
   しかし普通の木工ドリルビットでも掘り込みがごく浅い所でなら、少々強引にですが向きを変える事が出来ます。大事なのは削り込みの最初に、枝とビットの向きを十分確認しながら掘りこんで行くことです。そして掘り込む深さを欲張り過ぎず、「向きがずれたかな」と感じ修正できない深さなら、そこでビットを抜き、糸鋸で切断します。継ぎが細かくなりますが、無理をしない方が良いでしょう。

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上の画像をクリックしてyoutube動画を見て下さい。youtube動画に入れた説明は、機械翻訳の英語で分かりにくいと思いますので、日本語で説明したニコニコ動画の方が見易い(←クリック)かもしれません。映像は同じです。
曲がった枝の穴あけは逆ドリル法がとっても有効です。糸鋸盤で曲線切断しましたが、刃に強い力がかからない様にゆっくり慎重に行います。また直径50mm以上の枝は手持ちの糸鋸で切断します。

曲線で切った方が目立たず、接着強度も大きくなります。
12/24追加画像
木工用ビットは先端から根本まで同じ径だが、角ノミ用は先端刃部分だけ太く軸は細い。このため掘り込んでから向きを修正し易い。


上の画像をクリックしてyoutube動画を見て下さい。
同じ映像ですが変な英文ではなく日本語でニコニコ動画にも投稿しています。こちらの方が説明が分かり易いと思いますのでご覧下さい。


私の糸鋸盤小改良
(2022 2 21)

   ヘンテコラッパ以後、糸鋸関連のご質問をよく受けるのです。既に糸鋸のページに記されている内容もありますが、より分かり易く私の小技やコツなどを少しづつアップしてゆきますので、これからもよろしくお願いします。

   さて私の糸鋸盤の小改造や工夫など小技の紹介です。これもyoutube動画をご覧になって頂ければ分かると思います。私の糸鋸盤はオフコーポで購入したJETのJWSS-22Bというモノですが、今は国内で販売されていないようです。今まで全く故障もなく、傾斜切りし易く、とっても良い機械なのに残念!

   糸鋸盤は使いこなすのに、ちょっとしたコツや慣れなどの習得も必要です(しかし決して難しい技などではありません)。また糸鋸盤を自分仕様に小改造、改良すると格段に使い易くなります。皆さんもご自分の糸鋸盤を使い易く小改良をして下さい。

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糸鋸白刃取り?トンデモ小技
(2023 1 11)

   さて、新年早々禁断の小技公開です^^:これ、実はもう何年も前から私がやっているトンデモ技で、全く意識せずに当たり前にしていました。しかし、今まで問題が起きた事はありません。

   糸鋸刃は細くやわらかなので、切り始めや、切り終わり、切り合わせでは刃がブレてしまい、段差が生じ易いのです。この時刃の後ろや横を指で(あるいは板で)軽く押さえてやると、墨線から外れにくく、段差も生じにくく(小さく)なるのです。

   糸鋸盤は木工電動機械の中で、最も安全な機械だと思います。そうは言っても安全に十分注意を怠ってはいけませんよ!そして、歳を取って体力がなくなっても出来る木工遊びだと思います。さあ、今年もヘンテコラッパ遊びに励むぞ〜!

のほほほほ〜〜ん


上の画像をクリックして動画を見て下さい
この技はアサリがある刃では出来ません!アサリが無い刃だけの方法です。
同じ映像ですが変な英文ではなく日本語でニコニコ動画にも投稿しています。


   上の画像をクリックして動画を見て下さい。
   同じ映像ですが変な英文ではなく日本語でニコニコ動画にも投稿しています。


糸鋸刃のねじれ確認
(2023 6 16)

   糸鋸盤での切断で「どうしても断面が傾いてしまうのです。」というご質問を頂いたのです。
   糸鋸刃はあまりにも細くやわらかく、特に硬い材、厚い板では断面が傾いてしまいますよね。断面が垂直にならない原因は一つではありません。

(1)刃の垂直をしっかり確認調整する。(動画の様にバックライトを当てると確認し易く、この治具は他の工具でも使える)
(2)横方向に力を加えない。(材押えや墨線を追う事に注意を奪われ、つい横に力を加えてしまいます。時々力を抜いて刃が傾いてない事を確認すると良い。)
(3)よく切れる刃を使い、材をゆっくりゆっくり進める。(拡大鏡を使い墨線と刃をしっかり見ながら焦らない。)等々。
   しかし上記の3点をしっかり留意しても、それでも断面が傾く場合は刃のねじれが原因です。どうぞ動画を見て下さい。
   刃のねじれの確認、そして調整はあまりしないと思いますがとっても大切です。私は刃を交換した時、垂直だけでなくこの捻じれも必ず確認しています。

   動画では捻じれ確認治具の紹介だけで、調整については説明していません。これは糸鋸盤によって刃の固定方法が違うので、それぞれの糸鋸盤に応じた対応をしなければなりません。糸鋸刃を固定(締める)する部分に傷や変形、あるいは付着物がないかなどを調べ、修正・修理して下さい。

のほほん


糸鋸小技
(2024 3 20)

   スマホラッパ竜作りに熱中していますが・・
新作で絶賛悪戦苦闘中!なのです。
   このままでは更新が大幅に遅れてしまいます。なので私が半年ほど前に思い付いてしている糸鋸ちょい小技をアップして時間稼ぎです^^:

   説明は動画を見れば分かります・・って、手抜きの更新でスミマセン。さあ、スマホラッパ竜作りがんばろ〜〜(^^)/

   のほほん


上の画像をクリックして動画を見て下さい。
   同じ映像ですが、変な英語ではなく日本語でニコニコ動画にも投稿しています。
次へ(バンドソー)

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