ヘンテコドリル術

電動ドリルのヘンテコ&トンデモ術


   上の画像をクリックして動画を見て下さい。
   動画ではビットを反対側まで突き通しましたが、これはセンターのズレがどの程度か分かる為にしました。しかし普通は両側(端)から穴あけし、中央で貫通させています
また動画では250mm程のミドルビットですが、より長(深)くあける場合は500mmのロングビットも使います。ロングビットの方がより角材との直線性の視認がし易く、精度もあがりますが、取り回しが面倒なので150mm程度の穴あけはミドルビットをつかっています。
   同じ映像ですが変な英文ではなく日本語でニコニコ動画にも投稿しています。


角棒に手ドリルで長穴をあける
(2023 9 9)

   ヘンテコラッパ作りで、「角棒に・・どのように(穴を)空けているのか・・」とご質問を受けたのです。角(丸)棒に長穴を精度よく穴あけするのは難しいですよね。そこで私の簡単&イイカゲン方法の紹介です。
   私の方法は上から手ドリルで穴をあけるだけの簡単方法です。出来るだけセンターがブレない様に慎重に、慎重に・・・とそれだけなのですが、案外これで大きく外れる事はありません。動画にある様に、穴あけの最初が肝心で少しづつ掘り進めます。またロングビット(動画ではミドルビット)の一部(刃先から15〜60mmの部分)をグラインダーで削って径を少し細くすることでビットが進む向きの微調整がし易くなります。そのままだと、特に硬材の場合、2センチも掘り進めるともう向きの調整が出来なくなってしまうのです。

   ヘンテコラッパ作りでは径14〜25mm位の長穴を掘る事が多いのですが、12mmより径が大きい長穴は、まずこのビットで下穴をあけてから、大きな径のビットで穴あけをしています。これについては次の更新(動画)で説明しようと思っています。皆さんまた覗いて下さいね。

のほほん


手ドリルで長穴開けけ2
(2023 10 7)

   手ドリルで簡単長穴開けですが、これは前からの続きなので、前の動画を必ず見てから今回の動画を見て下さい。

   皆さんショートドリルビットはそれなりに色々な径のビットを持っていると思います。しかしより長いミドルやロングビットとなるとそう多く持っていないと思います。私もロングビットは数本です。ヘンテコラッパ作りでは150mm程の長穴をよく開けるのですが、ショートビットだと深さ100mm位の穴開けが限界です。また径の大きい穴、硬材の穴開けはパワーの大きな電動ドリルを使っても簡単ではありません。

   そこでまず径12mmのロング(ミドル)ビットで穴を開け(硬材でも径12mm程度までなら電動ドリルで長穴を掘る事ができる。)それから穴を広げてより大きな径の長穴を開けて行きます。動画をご覧になって下さい。今までで一番長(深)い穴は約500mmで壁掛け型スマホラッパ作りで開けました。もちろん両側から開けてセンターで貫通させました。

のほほん


上の画像をクリックして動画を見て下さい
   前の動画を見てもらうとより詳しく分かりますので、そちらを見てからの方がより理解し易いと思います。
   同じ映像ですが変な英文ではなく日本語でニコニコ動画にも投稿しています。
   
   長穴開けで使ったビット等です。
上は500mmロングビット、200mmミドルビット、200mm六角軸ドリル延長ロッド
   下の3つのショートビットはSK11 スターエムF型ショートビットです。このショートビットはとっても切れ味が良く、バリも少ないのでお勧めです。今回の長穴開けでも穴の内面(切削面)が他のビットと比べきれいなのです。


小さい材(特に円板)の穴あけ固定用補助具2つ
(2021 7 7)

   さて、またまた毎度の小ネタ・・いやのほほん式手抜き小技^^:です。
   小さい材への穴あけ(特に小さい円板)に穴をあける場合ですが、材の固定が面倒ですよね。小さい材、特に円板では手指だけで固定するのは大変危険です。いちいち円板の径に合う固定治具を作るのは面倒なので、つい指で押さえただけで穴あけしてしまいがちです。しかしそれではしっかり固定出来ず、ビットと一緒に材が回転し指先にケガ、やけどをしてしまう事があります。やはり正しくは固定治具を作り、それをクランプしっかり固定するのが基本です。
   そこで私がしている小さい材(特に円板)への穴あけ補助具を2つを紹介します。どちらもyoutube動画を見て下さい

   1つ目はスライド丸鋸でも使っている裏表研磨紙(ズレ防止)シートです。これは120番の研磨紙を裏表に貼っただけのシートです。これをテーブルと材の間に挟むことで摩擦力が増し、ドリルとともに材が回転しにくくなります。手持ちドリルではこれだけで材の回転を防ぐ事は出来ませんが、ボール盤でならかなり小さい材でも、手で押さえずとも(ビットの切れ味、材の大きさと硬さにもよるが・・)材が回転しません。
   但し注意点があります。穴あけでビットが材を突き抜け、ビット先端が研磨紙に触れない様に注意しなければなりません。動画にもある様に板厚の半分ほど掘ったら、細い(径1.5mm程度)ビットで通し穴をあけ、反対側からこの穴を利用して穴をあけて通します。この方法は一度に反対側まであけてしまうより、ちょっと手間がかかりますが、裏側のバリがほとんど出来ないので、小さい材でなくても綺麗な穴をあける場合に使います。

   2つ目は材押えの簡単治具(L&ー型固定治具)です。これはL字と一字型の木に研磨紙を貼っただけの超簡単固定補助具です。小さな四角材でも円板で、あるいはそれ以外の形状でも、この補助具を使って3点押さえをすれば、まず材が動く事はありません。

   両方の補助具は手ドリルでもボール盤でも有効に使えます。また普通はこの二つの補助具を同時に用いて小材の穴あけをしています。動画の様にかなり小さい材に大き目の穴をあける事も出来ます。どちらものほほん式超簡単補助ですので皆さんどうぞ試してみて下さい。

のほほん


上の画像をクリックしてyoutube動画を見て下さい
動画では裏表研磨紙シートだけを使い全く材を押さえず穴あけをする映像がありますが、実際にはL&ー型固定治具を併用して穴あけをしています。 同じ映像ですが変な英語ではなく日本語でニコニコ動画にも投稿しています。

裏表研磨紙(ズレ防止)シートL&ー型固定治具で小さい材も安全に穴あけできます。
ボール盤でも同様に穴あけできます。ストッパーがあるのでよりあけやすい(^^)/


上の画像をクリックしてyutube動画を見て下さい。同じ映像ですが変な英語ではなく日本語でニコニコ動画にも投稿しています。
2本刃タイプのの自由錐はこの方法では精度を出す事が出来ませんので、後日アップしようと考えています。
このビットで新たな径を使う度にテンプレートを増やしていけば、色々な径を楽に決められる様になります。


テンプレートで簡単に自由錐の径を決める1
(2020 7 30)

   皆さん、自由錐(自在錐、サークルカッター)使いますよね。
   私が使っている自由錐は2個です。
径25〜40mm位までは神沢のパワーピットNo1
径40〜100mm位は同じく神沢の自由錐 木工用 W-SE

(径25mm以下は0.5mm刻みでショートドリルビットを持っています。また大径の穴あけ、円板切りは糸鋸を使う場合も多いです。)

   しかし自由錐は径を設定するのが面倒なのです。物差し、あるいは自由錐の目盛り(これが結構イイカゲン)で大まかに刃の位置を決めますが、それから何度も試し切りを繰り返し、求める径に追い込んで決めなければなりません。

   そこで毎度色々考えて(笑)最近私がしている方法は、テンプレートを使う方法です。これだとずっと楽に径を設定できます。今回はまず神沢のパワーピットNo1のテンプレートと径決めについてです。どうぞyoutube動画あるいはニコニコ動画をご覧になって下さい。

   この方法で再現性を確認すると、径の誤差は直径で±0.3mm程度に収まります。求める径のテンプレートがない場合は、近似のテンプレートから寄せる調節しなければなりませんが、それでも今までの方法より格段に楽に設定する事が出来ます。
   そしてこのビットで新たな径を使う度にテンプレートを増やしていきます。テンプレート数が増えるほど、楽に決められる様になります
   私はテンプレートに集成材を使ってしまいましたが、刃を側面に押し付けてネジを締めるので変形する(凹む)事も考えられるので、テンプレートには硬材を使った方が良いと思います。

   径40mm以上の穴あけや、円板の切り出しでは刃が2本のある自由錐(神沢自由錐 木工用 W-SE:こちらの方がより一般的ですね)を使っていますが、これは上記と同様の方法では精度を出す事が出来ないのです。そこでまた別の方法(やはりテンプレートを使います)で、径決めをしていますが、これは後日アップしようと思っています。

   さて、ちょっと手間取っているヘンテコラッパを作らなければ!

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テンプレートで簡単に自由錐の径を決める 2
(2020 8 7)

   より一般的に使われているだろう2本刃タイプの自由錐(自在錐)の簡単径決め方法です。(私が使っているのは神沢の自由錐 木工用 W-SEですが、商品画像と少し違うのは、刃を固定する蝶ネジを強く締め過ぎ、プラスチックで出来た押さえ具を割ってしまったのです。そこで鉄管を薄く切った物とワッシャーで代用しています。これでよりしっかり締める事が出来る様になりました。)

   この自由錐は刃が2本で、付属の目盛りで径を決めても、精度を出す事は出来ません。また、2本の刃をわずかにずらして固定しなければならず、径の設定がさらに面倒です。また刃先と刃を固定する蝶ネジ部分が離れていて、ネジを強く締めると刃先が微妙にズレてしまうのです。

   簡単で精度、再現性が良い方法はないか?・・色々試して、これもテンプレートを使った方法を考案してみました。youtube動画、またはニコニコ動画をご覧になって下さい。再現性は±0.5mm以内に収まっています。

   テンプレートの製作は簡単ですが、2本の刃は中心から全く同じ位置ではなく、少しずらして作ります。(1mm程度外刃は内刃より中心から離して設定する)動画で分かる様にテンプレートは自由錐に付けたまま使います。(これを外すと刃先位置が微妙に動いてしまう)なのでテンプレートが厚いと切断の深さが浅くなってしまうので、5〜10mm程度の薄板が良いでしょう。

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上の画像をクリックしてyutube動画を見て下さい。同じ映像ですが変な英語ではなく日本語でニコニコ動画にも投稿しています。
テンプレートを作るのは簡単です。内刃と外刃は1mm程度ずらしてセット出来る様にします。テンプレートは付けたままで使います。テンプレートを外すと、それだけで刃先が動いてしまうのです。


電動ドリル用深さゲージ
(2020 6 29)
   毎度の簡単ヘンテコ治具ですね^^:
   手持ち電動ドリルに簡単な深さゲージ(ストップ位置確認用としても)を作って取り付けてみました。これも動画を見て下さい。
   動画ではスチールメジャーを切って作りましたが、長さ30cmの物差しを使っても良いと思います。(物差しでならノコギリで切り込みを入れれば出来るので、より簡単に誰でも作れると思います)
   また移動量を読み取り易い様に、スライドできる針金で始点を指し示す事が出来る様にしました。どちらも超簡単な作りなので、動画を見てもらえば分かると思います。

   スチールメジャーは簡単に着脱できるので、普段は外しておけばに邪魔になりません

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上の画像をクリックしてyutube動画を見て下さい。
同じ映像を、日本語でニコニコ動画にも投稿しています。

メジャーは簡単に着脱できます。


逆ドリルで自然木や丸棒に簡単穴あけが出来ます\(^〇^)/ 長い枝、棒を両手でしっかり保持して穴を空けます。終わったら電源を直ぐ切り、ビットも外しておきましょう。安全に十分注意して下さい!
逆ドリル木工術

  相変わらずバカばっかりやっています。逆(上)向きドリル木工術なんでどうでしょう?また笑って呆れて下さい(^.^;

  何でこんなトンデモ方法を考えたか、と言うと・・・自然木の枝をダボ継ぎで組み、飾り台を作ろうとしたのですが、自然木の枝の木口にドリルで穴を空けるのは結構面倒なのです。
  私は枝の表面に傷を付けない様に、布などを巻きその上からクランプで固定・保持し、ドリルで穴をあけていたのですが、曲がりくねった枝の固定はとっても面倒なのです。枝をしっかり固定できなかったり、穴の向きが思う方向にあけられなかったり等、失敗も少なくありません。そこでもっと簡単にそして精度良く穴あけ出来ないかなぁと考え・・・で、いつもの様にヘンテコ木工術です(汗)

  動画で分かりますね。ドリルビットを逆(上)向きにしてしっかり咥え、枝を手持ちで穴あけします。上から材とビットの方向や垂直を確認しながら枝をしっかり保持し、ビットに押し込むのです。この方法はドリルの手持ちよりずっと精度良く、思う方向に穴をあけられます。オマケに逆ドリルなら切屑の排出もスムーズで、深い穴あけも抵抗が小さいのです。ヘンテコ、トンデモ方法ですが案外いい方法じゃないでしょうか!?

  また長い丸棒や角棒の木口にドリルで穴あけする場合も、この逆ドリル法が有効です。特に丸棒の固定は面倒ですよね。そして長い棒の場合、ボール盤やドリルスタンドでは高さが足りず、セッティングにとても手間がかかります。かと言ってドリルの手持ちでは穴あけの精度が落ちてしまいます。
  そこで長い棒(特に丸棒)なら、こうして逆ドリル法で穴をあければ、ドリルの手持ちよりずっと精度良く、真っ直ぐ木口に穴をあける事ができます。長い棒なら目測でも垂直を保持し易いのです。正確を期す為に、最初にドリルビットに長い棒などを咥えさせ、垂直をしっかり確認しておきます。これも簡単です。

  ただ問題点もあります。それは逆ドリルだとビットが上向きでちょっと怖いのです。使い終わったら必ず電源を切り、ビットも外しておくべきでしょう。また私はフットスイッチでオン・オフしましたが、うっかりドリルが回ってしまう事がないように十分注意して扱う必要があります。

  色々試したのですが、用いるドリルビットの径は軟材で15mmまで、硬材なら12mm位までにしておいた方が良いと思います。径20mm以上のビットを使うと、しっかり材を保持していないと枝や棒が振り回されてしまう事があります。また枝や棒の長さが短い物は危険です。少なくとも長さ30cm以上のの枝や棒を、両手でしっかり保持して穴をあけて下さい。
  皆さん真似して試す場合は安全に十分注意してくださいね。

  逆ドリル法は、他にもテノンカッターやプラグカッターを使って簡単に丸ホゾを作る方法もアップしているので、是非覗いて下さ〜い。

  のほほん

上の画像をクリックしてyoutube動画を見て下さい。youtube動画に入れた説明は、機械翻訳の英語で分かりにくいと思いますので、日本語で説明したニコニコ動画の方が見易い(←クリック)かもしれません。映像は同じです。
曲がった枝の穴あけは逆ドリル法がとっても有効です。糸鋸盤で曲線切断しましたが、刃に強い力がかからない様にゆっくり慎重に行います。また直径50mm以上の枝は手持ちの糸鋸で切断します。

曲線で切った方が目立たず、接着強度も大きくなります。
12/24追加画像
木工用ビットは先端から根本まで同じ径だが、角ノミ用は先端刃部分だけ太く軸は細い。このため掘り込んでから向きを修正し易い。


自然枝 中通し穴あけ
(2019 12 21)

   先日作った同心型バックロードホーンスピーカーですが、音の指向性が強いので真正面から聴きたいのですが、床に置くと低すぎるのです。そこで高さ55cmのスピーカー台と、ついでにアンプ台も作りました。そして前から試してみようと思っていた自然枝、それに直材の2通りの中通し穴あけを試してみました。

   まず最初に、アンプ台作りです。支柱として使う曲がった自然枝に、電源コードとスピーカーケーブルを通す為、径12mmの中通し穴をあけました。youtube動画を見て下さい。

   バンドソーで縦割り、あるいは鋸で横ぶつ切りにし、穴を作るなどの方法もありますが、切断が真っすぐだと目立つのです。それに比べ糸鋸(アサリ無し厚さ0.4mmブレード)で曲線切した方が目立ちにくく、また断面積も大きくなり接着強度も上がると思います。

   もう一つ、スピーカーの台を作ります。これは直材に真っすぐな中通し穴を出来るだけブレずにあける方法を試しました。今年中にアップする予定ですのでまた覗いて下さ〜い(^^)/

   12 24追記左追加画像参考
使っているドリルビットについてご質問があったので追記します。穴あけに用いた径12mmのビットは角ノミの中で使われているビットです。

   ドリルビットは色々な形状がありますが、これが一番途中で向きを修正し易いビットだったのです。
   多くの木工用ロングビットは掘りこんだ穴にぴったりはまってしまい、微調整しにくいのです。(側面積が大きい)この角のみに使われているドリルビットは削り屑を排出し易い様になっている為、先端の切刃部分だけが太くそこから下は細いので、向きの修正がし易いのです。(側面積も小さい)
   しかし普通の木工ドリルビットでも掘り込みがごく浅い所でなら、少々強引にですが向きを変える事が出来ます。大事なのは削り込みの最初に、枝とビットの向きを十分確認しながら掘りこんで行くことです。そして掘り込む深さを欲張り過ぎず、「向きがずれたかな」と感じ修正できない深さなら、そこでビットを抜き、糸鋸で切断します。継ぎが細かくなりますが、無理をしない方が良いでしょう。

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ロングビットで長い穴あけ
(2020 1 3)

   同心型バックロードホーンのスピーカー台の支柱に、スピーカーコードを通すため、真っすぐな中通し穴(48cm)をあけました。

   ロングビットを使って、長い中通し穴をなるべくブレずにあけるのはどうしたらいいか??・・色々考えて、使えそうな方法を2つ試してみました。まずはより簡単な方法です。
   太さの異なるビットを交換しながら向きを微調整して慎重に穴をあけました。スチールメジャーをビット平行にセットすると方向が良く分かります。掘り込みの最初(ビット交換した直後も)が重要で、修正が出来るのは最初だけなので、一度に深く掘ってはいけません。向きがずれたと分かった所でビットを細いものに交換し、向きを修正します。慎重に行い、何度か試して慣れれば、48cmの穴あけで、ズレは10mm以内に収まります。これもyoutube動画あるいはニコニコ動画を見て下さい。

   もう一つ治具を作って穴あけする方法もアップしようと思っています。

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上の画像をクリックしてyutube動画を見て下さい。youtube動画に入れた説明は、機械翻訳の英語で分かりにくいと思いますので、日本語で説明したニコニコ動画の方が見易い(←クリック)かもしれません。映像は同じです。

同心型バックロードホーンのスピーカー台として作りました。
傾斜ドリルスタンド

  ラジアルドリルスタンドなんて言っていいでしょうか(^.^;

  思いたったらDIYさん(役に立つ治具・工夫が色々あり、今も時々覗かせてもらっています。亡くなられて本当に残念です。)が、とっても面白い傾斜ボール盤をされていて、このアイデアを頂いて作ってみました。(^.^;

  ボール盤やドリルスタンドで、傾斜穴あけをする場合、今までは定盤(テーブル)の方を傾けていたのですが、定盤が水平でないと材を支えるのが難しく、なかなか安定しません。鉛筆立てでも、最後の穴あけで失敗して傷を付けてしまった事も何度かありました。ラジアルボール盤が欲しいナァ・・と思ったのですが、先立つモノも、それに置く場所もありません。

  そこで簡単治具を作り、ヘンテコ傾斜ドリルスタンドを試してみました。これならドリルスタンドの高さ調整やドリルの上下動がそのまま生かせるのでとっても使いやすいのです。やはりテーブルを傾けるよりずっと楽に、綺麗に傾斜穴あけをする事が出来ました!\(^O^)/

  作りはこれも写真を見てもらえばスグ分かりますね。ドリルスタンドは支柱ごと簡単に台座のテーブルから取り外す事が出来ます。そしてこの支柱の鉄パイプを咥える治具を作り、適当な長さの角材(ココでは80cmほどの長さの2バイ材)に取り付けました。後はこの角材を作業台などのしっかりした垂直面に、クランプを使って任意の角度で固定するだけです。

  試しにフォスナービットで傾斜穴をあけてみましたが、ブレも無く綺麗にあける事ができました。やはり水平面に材を固定する方がずっと安定して工作し易いです。

  簡単ですので皆さんも試してみて下さ〜い。

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ドリルスタンドの支柱ごと角材に固定して、このまましっかりした場所にクランプで固定するだけです。カンタ〜ン(^O^)
45度まで傾けて穴をあけてみました。
 
支柱を固定する治具を作り角材(2バイ材)に固定しました。フォスナービットでの45度の穴あけもぶれずに綺麗にあけられました。これなら合格です。
 
傾斜ドリルスタンドを支える角材の下部裏側にネジを付け、これを作業台の脚に空けた穴に差し込んむと角度決め、固定が簡単です。
作業台に角度を書き込み、また丸棒を差し込める穴を空けておくと角度決めが大変楽になる。
 
作業台の脚の間に設置すると、フトコロを気にせず大きな板の真ん中でも穴あけできる。
傾斜ドリルスタンド小改良

  傾斜ドリルスタンドの小改良です。少し手を加えるとさらに使い易くなります。

  傾斜ドリルスタンドを作業台などの垂直面にクランプで固定する時、ドリルスタンドを支えながら角度を合わせるのが大変なのです。そこで傾斜ドリルスタンドの角材の下部ネジを取り付け、これを作業台の脚に空けた穴に差し込んでから角度合わせをし、蝶ナットで締めるとずっと楽に固定出来ます。

  もう一つ、画像の様に作業台にドリルスタンドの傾斜角を示すラインを描き、さらに丸棒を差し込める様に穴をあけておくと、簡単に角度決めが出来て便利です。

  さらにもう一つ、ボール盤やドリルスタンドではふところの深さに限界がありますが、画像の様に作業台の脚の中央にこのスタンドを設置すれば、大きな板の真ん中でも穴あけ(もちろん傾斜穴あけも)をする事が出来ます。

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径20mmは少し削って19mmにしました。

径の大きなビットは削り面が荒れています。
グラインダーで適当に削ったので仕方ないかなぁ
テーパードリルビット

  鉛筆立ての為の穴は普通のドリルビットでも良いのですが、削った鉛筆の形にピッタリ合うように、テーパーを付けた穴を空けています。テーパーのついた穴だと鉛筆がピッタリ納まり、グラツキもなく芯が折れにくいのです。この為のテーパードリルビットを自作(改造)しました。

  もう説明はほとんど不要ですが、100均の平型ドリルビット(何て言うの?)をグラインダーで削り鉛筆型のテーパーのついた形状にしました。センターがずれないように、左右対称になるように注意しながら削りました。グラインダーで削るだけでなく、砥石で磨くと切れ味が増して良いと思います。って私はグラインダーで削っただけですが(^.^;

  もちろん切れ味は市販のビットに比べれば落ちます。特に軟材の場合切り口が荒れてしまうので、最初に8mmの木工用ビットで穴を掘り、その後テーパー部分だけをこのビットを使って空けました。ビットの直径も8mmよりわずかに細くしています。テーパー穴部分を掘るだけですから、こんなイイカゲン改造ビットでも十分な切削力です。(^O^)

  平型ドリルビットは、100均で径25mmまで売っているので、色々な径、テーパーのビットを自作する事が出来ます。でもペン立ての穴あけ以外に何に使えるでしょう?(^.^;
  これを使って鉛筆削り型丸棒削りが出来ないかなぁ・・・そう言えば、フシ太郎なんて物も売っていますね・・・。

  何か面白い使い道があったら教えて下さ〜い。

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ヘンテコドリルベルトサンダー

   おもちゃ作りでベルトサンダーが欲しいなあ、と思っているのですが・・・やっぱり高いいなあ・・・という事で、いつもの様に、まず自分で作ってみました。・・・ン!これは案外使えるゾ!!

   作りは見れば分かりますね。やっぱり簡単です。回転させる丸棒の芯には、M8のボルトを使いました。ドリル側の丸棒はベルトが滑らない様に液体ゴムを塗っています。ドリルと反対側のボルトは、万力で固定しています。ベルトのテンションはドリルスタンド側でも出来ますし、万力の側でも出来ます。ベルトにちょっとテンションをかけて回転させます。使ったベルトサンダーは幅30mm周長533mm(マキタ)で1本240円です。

   回転の速度は速すぎず、遅すぎず(ン?)です。横向きの回転ですが、これはこれで使い易いですよ。案外しっかり回転して、小物作りには十分使えます。フム、これはジグソーサンダー(汗)よりずっと使えるなあ(^0^)。

安全に十分注意して皆さんも試してみて下さ〜い。

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ヘンテコドリルベルトサンダー
 
横から見ると分かりますね。万力で固定するボルトは先っちょだけネジが切ってあるものを使いました。
 
ベルトのテンションは万力の位置を回転させて行います。ドリルスタンドの側でも出来ます。

ベルトサンダーをユルユルにして曲面磨き用です。3点目のベルトの支持は、クランプで支えただけ。やっぱり超イイカゲンですが、これでも案外しっかり回りま〜す。

材をベルトに押し付けるとベルトが回転します。
画像は写真を撮るため片手ですが、必ず両手で支えないと回転に材をとられてしまいます。材を支えるストッパーがある方が安定します。
ユルユルドリルベルトサンダー

   チャッピーさんが掲示板に「ベルトを3点支持にしても良いのでは。」と書き込みして頂いて・・・そうだ、3点支持にしてベルトをユルユルにすれば、円などの凸曲面が磨けるなぁ!と思い付きました\^0^/。

   画像を見てもらえばもう簡単に分かります。ただベルトを緩めているだけです。ベルトの3点目の支持は、なんと!クランプの金属棒を利用しているだけ。でもこれでもしっかり回ります。まあやっぱりイイカゲンですね。もちろん糸巻き型回転軸を作ってもいいのですよ。ただ私がズーソー(こちらの方言かな?)なだけです(^^;)。

   ユルユルの状態では、ドリルの回転は空回り状態です。しかし材をベルトに押し付け、テンションがかかるとベルトはちゃんと回転します。
   これで円周面もスムーズに磨く事が出来ます。トルクも結構あり、片手で材を支持しているとベルトにはじかれてしまいます。必ず両手で支えて下さい。

   これでも小物ならしっかり磨けますよ。ドリルスタンドに装着した電動ドリルが、より強力なものなら、さらに幅広のベルトサンダーも、同様にして利用できると思います。おもちゃ作りに、このドリルベルトサンダーが使える事が分かって、色々な番手の替えベルトを買っちゃいました。

  色々な電動サンダーで凹面部分を磨く事は出来ますが、凸面磨きのサンダーはあったかなぁ??
   このユルユルベルトサンダー使えるのでは?\^0^/
ちなみに、パンツのゴムはずり落ちるぐらいユルユルが好きです。(関係ないですね、 スミマセン)

   チャッピーさん、ヒント有難うございま〜す。皆さんチャッピーさんのHPを是非訪問して下さい。デッキの自作から始まって、木工作業台(工夫満載・・低摩擦ローラーは必見です)また木工電子工作など、色々な工夫が面白〜い。現在ベッド製作中です。

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簡単ドラムサンダー

やはり超イイカゲン

滑り止めの液体ゴムを塗ると、ペーパーを巻きつけてもずれない

丸棒を切ってボルトを突っ込みナットを締めると動きません。

直角の出たサンダー、これも手つくりです。

このサンダーを当て、偏芯を取りブレを少なくします。

サンドペーパーを巻きつけ輪ゴムで留めれば動きません。径が大きい物は接着剤だけでつきます。

さらに色々なサンディング用のスポンジ(なんて言うの?)や布を巻いて輪ゴムで留めれば磨き、艶出しも出来ます。

右の市販のドラムサンダーは値段が高い。サンドペーパーを付けた棒に色々な物を巻きつけて使う事が出来る。下はメガネ拭き用の布を巻きつけました。
簡単ドラムサンダー

   これもあまりにイイカゲンで恥ずかしい(^.^; 笑って見てください。

   これは皆さんやっているのでは?ドラムサンダーは色々な径のものがホームセンターで売っています。これをボール盤やドリルスタンドに取り付けて使っている方も多いと思います。しかし結構値段が高いのです。私は自分で作って使っています。

   昨年スプーンつくりで、小さなスプーンを沢山作った時、一番大変なのが磨きなのです。のぼせて作りすぎ、ついには右手の甲が痛くなってしまい、今でも小さなものを研磨しようとするとチョット痛むのです。本当は手で丁寧に研磨して、とも思うのですが・・・最近は研磨を機械でやってしまう事が多いです。実は先日のゴム動力自動車おもちゃも、磨きはほとんどこれでやってしまいました(汗)。

   作りは簡単ですので画像を見てもらえば分かります。10mmまでは丸棒、ボルト、金属棒等に直接サンドペーパーを巻きつけ、ドリルに付けて使っています。サンドペーパーの貼り付けは、特に丸棒の径が小さいと貼り付けにくいです。私は画像で分かるように、丸棒やボルトに液体ゴムを塗って、その上にサンドペーパーを巻き、さらにずれないように輪ゴムで留めて使っています。ドリルスタンドで回転させて使うので、輪ゴムはそんなに邪魔になりません。

   径の大きなドラムサンダーは丸棒を切り、ボルトがピッタリ入る穴をあけ、ナットで締めると動きません。しかし、どんなに注意深く真ん中に穴をあけたつもりでも、どうしても偏芯してしまい、回転させるとブレが出ます。
   そこで画像のように直角の出た木に貼り付けたサンダー(ペーパーはスグ摩滅するので、金属製のサンダー[タジマツールサンダー50用の面だけ]を用いました。ちなみに自動車おもちゃの車輪もこの方法で真円作り、磨きをしました。)を当て偏芯を修正します。こうして作ったドラムに、接着剤をつけて(ゴムでもいい。その場合は上から輪ゴムで留める。)サンドペーパーを貼り付ければ、簡単出来上がりです。

   さらにこのサンドペーパーを巻きつけた丸棒に色々なサンディング用のスポンジ(何て言うの?)や布を巻きつけて研磨や艶出し用として使う事が出来ます。どれも実にイイカゲン簡単な方法で〜す。

   但しドリルの回転方向に注意して、巻きつけたサンドペーパー、スポンジ、布などが引っ掛からない方向に回転させて下さい。ドリルの回転速度もあまり高速にしては駄目ですよ。それに粉塵がすごいですから必ず集塵マスクをし、出来るだけ吸塵しながらして下さいね。



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ドリルスタンド

  私の使っているドリルスタンドです。もう十数年使っています。木工をはじめてドリル、ジグソーの次に買ったのではないかな〜。

  ボール盤改造計画(プロジェクトB・・・名前からしてオジサンの勝手な思い込みかなハハ・・・O・K CraftさんのHPに専用掲示板が出来ました!!)が進められようとしている中で、どこまでこのドリルスタンドで対応できるか・・・ボール盤安いですからね。1万円以下で、手に入ってしまうので、皆さんの改造計画を眺めるうちに、あっさり買ってしまいそうな気もしますが・・・あえて、このスタンドでがんばってみようかな〜、という気もあるのです。わがHPは出来るだけ初心者向けの対応をしよう!という思いがあるからです。(エッ!初心者向けではなくヘンテコ木工大好き人間向けだって・・・ウウウ)

  ほとんどそのまま使っていますが、ドリルの昇降幅を決めるストッパーが甘かったので、ここはネジを切ってストパー用のツマミを取り付け、、ちゃんと止まるように改造しました。またスイッチを取り付けてほとんどここで電源の入り切りをしています。
  後は見て分かるように、吸塵です。私の吸塵機の能力が家庭用掃除機より低いので、吸塵をしていても回転数が高いとほとんど木屑は吹き飛んでしまいます。しかしそれでも非常にに細かい粒子が舞い上がるのは、吸塵をするかしないかで随分違うのです。回転数が高い時は、極力吸塵するように努めています。

  吸塵ノズルはいつもの様に排水ホースです。そしてドリルに向けている口は・・・そうです、手持ちトリマー吸塵(木工術10)で使っているノズルなのです。普段ここが定位置で、トリマーにつなぐ時ははずして使っています。

のほほん

長年の付き合っている私のドリルスタンド(リョービ製)  
ドリルの昇降幅を決めるストッパーが甘かったので、ネジを切ってツマミを付けてしっかり固定できる様にしました。
吸塵のノズルは手持ちトリマー吸塵と使いまわしている。
 
ドリルスタンド(左)の方がドリルガイド(右)よりずっと使い易い。
ドリルスタンドのヘンテコ使い方1
ドリルガイドとの比較


  ドリルガイド(画像右)も持っているのですが、ほとんど使っていません。どこにでも持って行って使えるという利点が売りなのでしょうが・・・使いにくいです。

  私の持っているドリルガイドは定盤部分やチャックのを支える部分がプラスチックで、しっかり押さえてもグラグラして、イイカゲン木工のほほんでさえも納得できません。ドリルガイドは定盤部分が小さく片手で、定盤部分を押さえるのもしにくいです。最も使いにくいのは、ドリルがスムーズに動かない事です。ドリルビットが板に触れる瞬間が大切なのですが、思うように動いてくれません。レール部分にグリスでも塗ればもう少しなめらかに動くのかもしれませんが、むき出しなので、あちこち汚してしまいそうです。
  このドリルガイドはいくつかのメーカーがあるようですが、他はどうなのでしょう?角度堀ができる・昇降幅が大きいなどの利点もあるので、もう少ししっかりした製品があればなあ〜と思います・・・何せ安物買いで(-_-;)。

   ドリルスタンド(画像左)はその点ずっとしっかりしており、安定した動きで、狙ったところを落ち着いて穴掘りできます。画像で分かるように、ドリルスタンドの上部を横にずらして、台座以外の場所も簡単に穴あけできます。そしてそのずらした台座に手(足でもいい)を置いて支えれば使い易いので〜す。
  こんなことわざわざアップする程の事ではなく、皆さんやっているでしょうが・・・(^.^;

のほほん
ドリルスタンドのヘンテコ使い方2
ドリルビット先ネジ削り


  木工用ドリルビットの先端はネジが切ってあり、これは板に引っ張り込まれてしまってじゃまですね。この先ネジをヤスリで削り落として使ってる方も多いと思います。私も木工用ビットの先端のネジを削って使っています。

  この先ネジ削りですがドリルスタンドにビットをつけ、回転させながらヤスリを押し当てて削っているのですが、以前は下向きのビットの先端を削るのが非常にやりにくく、先ネジ部分でなく刃の部分にヤスリがあったしまうことが多かったのです。そこで考えたのが画像の方法です。

  ドリルスタンドの支柱の取り外しは、2本のネジを緩めるだけで簡単にでき、ひっくり返してスグ取り付けられます。こうすればネジの先端が上向きになり、また支柱を手の支えにすることが出来て落ち着いて作業が出来ます。また糸鋸に使っている照明と拡大レンズをセットして行えば失敗はありません。

  これも紹介するほどの事ではないのですが、ドリルを簡単に逆さまに出来る事で、他にも出来る事があるのではないかな〜??と考え中です(^0^)。

のほほん
 
ドリルを逆さまにして使う。照明と拡大レンズをセットし、刃を傷つけないように注意して先ネジを削る。



充電ドリル、インパクトドライバーに水準器をくっつけて使っています。アホらしいほど超簡単。
手持ちドリル補助1
水準器をドリルに接着する


  水準器を電動ドリルに接着剤又はセロテープで貼り付けただけです。チョー簡単。これも、皆さんやっている事ではないかな〜と思います。

  ドリルスタンドやボール盤で穴あけすると垂直の穴あけが出来るのですが、そう精度を要しないところでは、ドリルを手持ちで使いますね。手持ちでは、垂直&水平にしようとしても傾いてしまいます。それを少しでも垂直&水平に近くしようとするだけです。一応の目あすにはなりますよ。

  ホームセンターで丸い水準器が500円ぐらいで売っています。また棒状の水準器は、激安の3つ水準器がついた特売品を分解して1つ100円ぐらいでしたね。

  電動ドリルを買う時は水準器が貼り付けられるように、お尻?がドリルビットに対して直角で、背中?が平行になっているドリルを買いましょう。私の持っているパナソニック充電ドリル、インパクトドライバーは、そういう理由で買いました。(そんなんでイイの??)

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手持ちドリル補助2
簡単ドリルガイド


  フリーハンドで、垂直に穴をあけるのは難しいですね。簡単なドリルガイドは売っているのですが、ビットの径が6mm以上を使う場合のドリルガイドで、これは主にダボ接ぎ用のものです。しかし、もっと小さい径のドリルガイがドないですね?そこで径2.5と3mmのドリルガイドを作ってみました。これは下穴用かな〜。
  堅木にドリルスタンドで垂直に穴を空けただけです(作ったと言えるような代物ではありませんが・・・汗)。十字線を合わせて穴を開けます。
  役に立つかな〜??フリーハンドよりましだと思うのですが・・・・(^_^;)


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ドリルガイド径2.5mmと3mmを作って見ました。十字の線を合わして穴を開ける。


手持ち垂直穴あけ精度試験

  そこでテストで〜す\^0^/。どの程度の精度なのか試してみました。手持ちドリルで、垂直に穴を明ける場合に

@まったっくの勘で垂直にあける。
A水準器を使う。(手持ちドリル補助1)
Bドリルガイドを使う。(手持ちドリル補助2)
  の3つです。それぞれ10回ずつ、計30回やってみました。

  手持ちドリルで89mm厚の板を垂直に突き通し、反対側でのズレを測ります。ドリルビットは鉄工用のロングビット(径3mm長さ150mm)を使いました。
  準備に結構手間がかかります。板がちゃんと直角、台が水平、線引きが正確なでなければなりません。
同じ穴あけを連続すると要領がよくなるので、ランダムに行いました(^0^)。
  さすがに、イイカゲン木工専門のほほんでも、テストは出来るだけ厳密にしたつもりです。


表側はきれいに並んで穴があいていますが・・・

裏側の穴の跡・・・慎重にしたので案外ずれてないような・・・

ドリル穴の裏側でのズレ計測値(mm)・・・0.5mmの精度です
10平均
@全くの勘で
2.56.55.55.54.08.57.03.52.03.04.8
A水準器付き
(手持ちドリル補助1)
1.01.01.51.01.01.51.51.51.01.01.2
Bドリルガイドで
(手持ちドリル補助2)
0.01.01.01.52.51.51.52.01.02.51.5


結果
@は全くの勘では・・・平均4.8mmのズレ。
Aの水準器を接着したドリルでは・・・平均1.2mmのズレ。
Bのドリルガイドを用いた方法では・・・平均1.5mmのズレ。


  エッ?Aが一番いい結果だって!!私の予想はB、A、@でした!!皆さんはどう思ってました?

ちょっと考察
  @の結果は当然ですね。勘とはいえ、長年のイイカゲン木工術師?の名に恥じぬよう慎重にしたのですが・・・やはり大きく精度が落ちてしまいました。しかし10回も繰り返すうちに要領が良くなって、ブレの幅が次第に少なくなっているのではないか、と思います。
  Aはなるべく真上から水準器だけをよ〜く見ながら、特に穴を開ける最初は注意してビットを進めました。大きく外れる事は1回もなく、予想外にブレが少ないので驚きです!!
  Bは最初に全くズレが出なかったので、やっぱりこれが一番いい精度だろうな〜、と思ったのですが、次第にブレが出てきました。これはガイドの穴が次第に大きくなった為かと思います。ガイドの板の厚さ(今回のドリルガイドの厚さは20mm)をもっと厚くすれば、もっと良い結果になったかもしれません。@・Aは垂直になるように気を使って、慎重にしなければなりませんが、Bは案外気楽にあけられるのが長所だと思います。

結論
  と言う事は、A(水準器接着ドリル)がお勧めなのです!!十分注意して行えば、大きくブレる事はなく、垂直の穴をあけられます。
  BはAよりブレが出ますが、垂直の場合以外(Aは垂直の場合以外は使えない。)・・・水平方向、斜めの方向に穴を開ける場合、台が水平かどうか分からない場合、などには使えると思います。

   ヘンテコ試験少しは役に立つでしょうか?
水準器付、簡単ドリルガイドとも全くのフリーハンドより精度が上がるのは間違いないですよ(^-^)v 。
もちろん、ちゃんとした垂直はボール盤、ドリルスタンドであけましょう! これはイイカゲン木工術で〜す(^0^)

のほほん


ドリルに関しては今後もヘンテコ利用法をアップしようと考えていま〜す。

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