イイカゲン木工日記2004年10月 

木工の秋、またヘンテコ治具どんどん行きま〜す\^0^/

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ノコギリの柄を作ってみました。手づくり柄も面白いですねえ〜。
材はセンダンです。オイルを塗るといい色艶です。

小指の位置が少しヘンでしょ。昔、草野球で骨折してイイカゲンに治療して、曲がったままなのです(汗)
10月31日


   昨日(30日)、オレピーさんの展示会に行ってきました。
   やっぱり直接この目で見てみるものですねえ!こんなに大型のパッチワークを見たのは初めてです。その圧倒的存在感、迫力にビックリしてしまいました。そして同時に緻密さ、繊細も!(^0^)
   ご主人のkazuchanさんが作られた額に飾られた作品や、木工小物も並べられて、ご夫婦の仲良く素敵な作品作りが、とっても良い雰囲気でした。
   楽しい話が弾んで、あっという間に時間が経ってしまいました。オレピーさんkazuchanさんどうもありがとうございました。展示会は今日で終わりですが、素敵な作品はHPでも見る事が出来ますよ〜。
   皆さん覗いてみてくださ〜い。

   さてえですが・・・

   マウス型ノコを知り合いにバラ撒いております。押し付けで有難迷惑でしょうね(笑)。その為に安い替刃をたくさん買い込んでしまいました。そこでついでに、この替刃に合う柄を手作りしてみました。

   柄の材はセンダンです。この材はオイルを塗ると紅く鮮やかになりますねえ!これも、私の持ち手にピッタリの形状にしてみました。あまりピッタリ過ぎるのも使いにくいでしょうが、やっぱりカッコつけてみたかったのです(^.^;

   ビス留めで固定しようかなとも考えたのですが、やはり刃を替えられる様にネジ止めにしました。
   ナイフを手つくりする、という趣味もありますが、ノコの柄となるとナイフと違ってちょっとユーモラスに感じますね\(^O^)/マイノコギリもいいなあ。

   案外カンタンに出来ちゃいます。いつも使っているゼットソーの柄も手作りしてみようかなあ〜(^o^)
   ウムム・・またいつもの道に落ち込みそうです。

のほほん
10月28日
マウス型ノコその2


   台風・地震と災害続きですね。これ以上被害が広がらなければいいのですが・・・一方こちらは、相も変らずアホな木工で遊んでばかりで、チョット心が痛みます。被災地の皆さんも早く一緒に遊べるようになればいいのですが・・・復旧に向け頑張って下さい。

   やっぱりお調子乗りで、もう一つマウス型ノコを作ってみました(笑)。

   前作はダボ切り専用で、切り込みの深さが12mmしかなかったのですが、ダボ切り以外にも利用法がありそうなので、さらに幅広のノコ刃を使い、切り込み深さ(A)を30mmと大きくしたものを作りました。材はシラタ混じりのブラックウオルナットです。

   どうせなら持ち手部分をもっとしゃれてさらに指の凹みを入れ、クネクネマウス型にしてみましたが、あまり持ち手ピッタリの形状にすると実際は使いにくいのでしょう。まあカッコ付けです(汗)。でもウオルナットの木目が何とも綺麗ですねえ。

   テーブルや椅子の脚の微調整に使い易いです。またカンナで取るには少し大きいような目違いを(カンナを上手く使えない初心者には、カンナでの目違い取りは難しい)取るのも簡単です。またWAKUさんから「通しホゾのクサビ切りにも使えそう」と掲示板に書き込んでもらいました。なるほど〜まだ他にも利用法がありそうですね。

   しかし色々試しているうちに気付きました。幅広のノコを使って、切り込み深さ(A)を大きくすると、目違いをキレイに取る事が出来ないのです。(但し、脚の長さ調整には切り込み深さが深い方が役に立ちます。)やはり切り込み深さは欲張らず、むしろ木片をなるべく刃に近い位置に貼り付けた方が良いですね。15mm位までにしておいた方が良いと思います。これもAをもう少し狭く作り直すつもりです。

   皆さん一つ作って使ってみて下さ〜い\^0^/

のほほん

ホントにマウスに見えるなあ〜(笑)
切り込み深さ(A)は欲張らない方が良いです。
反対側から見るとクジラ型かな?シラタ混じりで木目が良く分る。
  
脚の長さ調整、目違い取り、通しホゾ・クサビ切り等に使えます。

今まではこうしていましたが・・・

ヘンテコな形ですがダボ切断新型ノコです。調子に乗って2個も作りました。左センダン、右ナラです。

ディスクグラインダーでノコ刃に傷を入れ、

後は折り曲げて切断しました。

この方がず〜っとダボを切断しやす〜い\^0^/
10月24日
ダボ切り用新型ノコ


   さらにやっちゃいました。アサリ取りだけでは満足できず。ついにノコ刃切断まで!これはダボ切断用新型ノコです。

   ダボの頭切り用のノコギリはノコ刃をしならせて使います。しかし、チョット使いにくいのです。
   初心者は刃をしならせながら前後に動かして切断するのはなかなか難しいものです。初心者でなくとも、特に板幅が狭い場合などは、不安定で切りにくいのです。
   またアサリが無いノコを使っているにもにもかかわらず、うっかりすると板の表面に傷を付けてしまう場合もあり、私は左上の画像の様にアサリが無いノコを使う場合でも、薄紙を一枚ひいて使っていました。

   そこでさらに使い易い新型ダボ頭切り専用ノコを作ってみました。

   製作は簡単です。片面のアサリを取ったノコ刃を、画像で分かるように半分に切断(ディスクグラインダーで傷を付けて、後は曲げ折って切断しました)しました。そしてノコ刃を保持するための木片を、瞬間接着剤で貼り付けただけです。刃をしならせて使う訳ではないので、はがれる事はありません。

   こうするとノコ刃全面がぴったり板面に当たって安定し、とっても使い易いのです。また実際に、ダボの頭を切断してみると、しならせて切り取る場合と比べて、明らかに目違いが小さいのです(ほとんどそのままでもいいと思います)。特に木端面(板の厚み側の狭い面)など幅が狭く、ノコを安定して支えられない場所などでは、この新型ノコが圧倒的に使い易く、目違いも小さいです。さらに紙を挟まなくとも、板面に傷が付く事は全くありません!!

   これはダボ切断には絶対オススメの自信作で〜す!!\^0^/ダボ切り以外にも、使い道がありそうです。皆さん不要なノコ刃で一つ作ってみて下さ〜い。

   但し、ノコ刃の切断には十分注意してください。切断面も鋭利なので、必ずヤスリでバリを取って下さいよ。

のほほん
10月21日
宿題(テレビ台)


   好きこそものの上手なれ さんとリンクさせてもらいました。家を建て、その庭作りからDIYにはまっていったのです。(ウム予定ののコースかな・・笑)大型のウッドフェンス、屋外大型収納BOX等々、ガーデン関係のDIYに次々取り組んでいます。さらに何とDIY用語集をHP内に作っているのです!初心者にもやさしいHPです。これからさらに楽しみな、LunchさんのHPを訪問して下さ〜い。

   さてやっと宿題完了です(^O^)やったあ!

   これも半年ぐらい前から、知り合いに頼まれていたモノです。ご存知のように脱線連続、で、さて作ろうと思ったら適当な板が見つからなかったのです。(完全に言い訳です。ゴメンナサイ)

   大きさは奥行き50cm長さ110cmなのですが、これぐらい大きくなると、材を探すのに苦労しますね。幅285mmの1バイ材を矧ぎ合せて、天板・側板を作ろうと思ったのですが、節、反り、割れの材ばっかりで、なかなか適当な材が見つからないのです。結局集成材を使ってしまいました。まあ天板の上に、いつも大きなテレビが乗っかっているのだから、これでもいいか(^.^;

   やっぱりハートマークが人気です。まあ切り抜きの取っ手なら壊れることも無いので、よしとしましょう。

   さあ!今度は自分の為の木工ををするぞ〜!と叫ぶと、「〇〇も××も作ってって、ず〜っと前から言ってるでしょ!」と妻の声です。宿題まだまだですフ〜(^.^;

のほほん

ハートいっぱいテレビ台

ところで、右の変なモノは一体何でしょう?
凹んだところに指が・・
これにアレをくっ付けると、今までに無い新型**です(笑)でも、絶対当たらないなあ〜。だって多分誰も見た事が無いモノですから・・・でもこれは私の自信作なので〜す!
次回乞うご期待!!(^O^)

工房入り口のふすまの上に桜の枝を渡して取り付けました。
10月18日
のほほん木工房看板登場!


   「のほほん」の陶板製看板を、かぼす工房さんから頂きました。かぼすさんありがとうございま〜す\(^O^)/

   かぼす工房さんは、私と前後して開局された木工房で、昨年私と一緒に・・・いや私以上にスプーン作りに逆上せてしまった楽しい木工人です。沢山スプーンを作り、その数何と100本以上です!
   また、旋盤作品と自然木を生かした豪快な木工作品は一見の価値がありますよ。皆さん覗いて見て下さ〜い。

   でもその後、陶器作りの方にチョット浮気して(笑)いるのです。焼物も面白いでしょうね。私もやってみたいのですが、一度やると、かぼすさんみたいにはまってしまい、木工がおろそかになってしまうのではないかなあ〜、と思って自粛しているのです(^.^;
   ほとんど自分の手指だけでその造形を作り上げる快感、それに土の手ざわりは、また木工と違う魅力があるでしょうねえ。

   頂いた陶板の看板は、かぼすさんの指跡がしっかり付いた、これも豪快な作品です。イイカゲン木工には勿体ないですね。何処へ掛けようか迷ったのですが、工房の入り口に桜の枝を渡してかけてみました。なかなかいいでしょう。\^0^/

   さて看板に負けない様に、木工頑張るゾ〜!!

のほほん
10月15日
アサリとり
 行橋市沓尾より蓑島方面を眺める。春には沢山の人が潮干狩りに集まります。10月13日撮影
   私の住む行橋は、瀬戸内海に面していて遠浅で干潟が広く、潮干狩りに良い場所が一杯あります。子どもと干潟で遊ぶ事もよくあり、毎年春には家族で貝堀に出かけます。でも最近はアサリ貝があまり採れないのです。どうしてでしょう?そこで最近はマテ貝採りに行くのですが、これがと〜っても楽しいのです(^o^)
   と、しかしココではこのアサリ採りではありません(笑)おやじギャグですみません(^.^;

   なんと禁断のノコギリのアサリ取り(ダボ切り用改造ノコ)です。でも禁断のアサリ取りも、もう2度目です。もう一つのアサリ取りはこちらです。呆れて下さ〜い(^.^;

   カントリー風簡単木工ではダボ(木栓)埋め、そしてノコギリでダボの飛び出した不要部分を切り落とす作業はしょっちゅうですね。皆さんこの時、アサリの無いノコギリを使っているでしょう。

   私もオフ・コポでアサリのないミニノコギリを買い、使っています。しかし、もう随分長く使い、またうっかり埋もれた釘を切ったりで、切れ味が随分悪くなってしまいました。また新しいのが欲しいなあ〜、と思ったのです。でも1個だけ通販では送料が勿体ないし、それに決して安くありません。そこで、またやっちゃいました(笑)

   ホームセンターで一番安いノコギリの替刃(260円)を買い、片面だけ砥石で砥いじゃいました。刃の上に棒状の角材を押し当てて研ぐと、案外簡単にアサリが取れてしまいます。ちゃんと仕上げ砥まで研ぎました、平面なので簡単です。

   さて問題は切れ味ですが、確かに切れ味はチョット落ちますが、ダボの頭削りなどが主な利用法で、別に太い木を切断する訳ではないので、これでも十分だと思います。それにアサリのある場合より、切断面はずっと綺麗ですよ。

   これならわざわざアサリなしノコギリを買わなくとも、ホームセンターで安い替刃を買って、あるいは使っていないノコギリを改造して、簡単に自作できますよ。皆さん試して下さ〜い。

のほほん

アサリのないノコギリでダボの頭を切り取ります。これは市販のノコギリです。

一番安いノコの替刃(260円)を買い、片面だけ、アサリを取っちゃいました(^.^;

握り易い様に刃を薄板で挟みテープを巻いた。
ウムでもあまりカッコ良くないなあ〜。もうチョットしゃれた柄をつくろうかなあ〜(^.^;

これでもダボ切断程度なら全く問題ありません。程良くしなって切断できます。

45度スコヤは金属製もあるが、切断ジグ用としてプラスチック製を用いています。

定盤のフェンスにしっかり当てて45度切断をする。
10月12日
超手抜き45度切断治具


   mini mini country house1さんとリンクさせてもらいました。木工暦1年。まだまだ小さいお子様に手がかかるにもかかわらず、簡単木工の面白さに気が付いてしまった様ですよ(^o^) ここから楽しい手つくり木工作にはまっていくので〜す(私もそうでした)。出来立てホヤホヤ!可愛いカントリー木工とトールペイントのkiyomiさんのHPを、皆さん訪問して下さ〜い。

   皆さん45度切断どうやってしますか?額作りでなくとも、45度切断は時々行いますよね。(ン?でも何に使うかな^.^?)
   そこで私の超々手抜き45度切断治具を教えちゃいます。私は今度の留め加工治具を作るまでは、この45度切断治具を使って留め切りをしていたのです。(^.^;

   45度切断はスライド丸ノコのスライド方向を動かして設定できます。しかし正確に設定するのは神経を使い、使い終わったらまた直角モードに直し、また正確に設定しなければならず大変面倒なのです。やはり45度切断用治具(と言っても単に、正確に45度に切断した板ですよ)を作り、これをガイドにして切断するのが一番良いと思います。ところが、この45度切断治具を厳密・正確に作るのがまた難しいのです(^.^;

   私は45度切断治具を手づくりしていた事もありますが、イイカゲン木工専門なので、正確・精密な作業は大の苦手なのです(ウウウ・・・一体何年木工しているのでしょうねえ・・汗)。
   そこで現在は、市販のプラスチックの45度スコヤを、そのまま切断治具として使っています。写真で分るように、このプラスチック45度スコヤに接着剤で薄板を貼り付け、定盤に置いた時に傾かないようにしています。
   プラスチックなら、少しぐらいノコ刃に触れても気になりません。オマケにプラスチック製は金属製よりずっと安いです(^o^) 。プラスチック製とは言え、私の手づくり45度治具より正確だと思います。実際、このジグを使い出してから、留め加工の精度がず〜っと良くなりました。

   私のように、イイカゲン木工専門で、正確な45度切断ジグの自作に自信が無い方は、これを利用して下さ〜い(^.^;

   しかし、ホントに恥知らずな治具ですねえ!(-_-;)

のほほん
10月7日
留めすき間修正法


   先日の留め加工治具についてですが。さらに同様の原理の留め加工治具(手持ち丸ノコ治具)を、既にオケラ工房さんがHPでアップしておられる事を、東京のNさんから教えて頂きました。Nさんご指摘、どうもありがとうございますm(_ _)m 。簡単な治具ですから多くの方が考案されていて当然でしょうね。私はホントにn番煎じのようで、恥ずかしいです。
   オケラ工房さんは、考案者お名前を取って、松井マイタージグと紹介されています。松井さん、またオケラ工房さんに敬意を表します。また、こうして私のHPで、同様の理屈の治具をアップさせて頂く事をどうぞお許し下さい。m(_ _)m
   ご存知のように、オケラ工房さんはトリマ・ルーターの色々な活用法を本でも発表されておられる木工の大家です。この治具以外にも色々な治具、また情報が満載ですよ。皆さん訪問して下さ〜い。

   さて留め加工について、イイカゲン木工術をもう一つ。私が、以前から多用している留め隙間修正法を紹介します。でも、これもとっくにどなたか、いや皆さんされている方も多いのではないかなあ・・・(^^;)

   留め加工はアマチュアにはとっても難しい技術ですね。慎重に45度切断をしたつもりでも、組み立ててみるとほんの少し(かな?)留め部分に隙間が空いてしまう事が多いのです。切断する時の材を押さえる力のかけ具合、あるいはノコを抑える力の入れ具合、といった本当に微妙な違いで、切断角度がずれてしまうのだと思います。1つ額を作るのに45度切断面が8ヶ所もあるのですから、わずかのズレでも累積してしてしまうのですね。

   そこで誤魔化し・・・いえ修正です(笑)

   留め部分に少々すき間があっても、無視してそのまま接着してしまいます(^.^; 強引にです)。 すき間があったとしても、まあ丸ノコの刃幅(1〜2mm)には納まるすき間だと思います。
   このすき間があるまま、留め部分を丸ノコ(私はスライド丸ノコ)で切断してしまいます。そしてその部分に刃幅と同じ幅の薄い板を挟んで、その上からガムテープで仮固定します。そして、この状態で対角の反対側の留め部分も同様に切断してしまいます。
   こうすれば留め部分は、切断によって新たな平行な面となります。そして、仮固定しているガムテープ、薄い板を外して、再度ボンドで接着すればピッタリ隙間が無い、留め完成で〜す\^0^/

   但し4隅同時には出来ませんよ。対角側の2ヵ所を修正して接着し、翌日しっかり固着してから残りの2ヵ所の修正をして下さい。ホントに簡単な修正方法で、今まで作ったすき間のある額も、この方法よって修正出来ます。

   ・・と、この修正法も留め加工についてご質問して頂いた、Sさんにメールでお伝えしたのですが・・・何とSさんは左の画像にあるように、裏から板を当て、額をネジで固定し一度に4ヶ所とも切断し、いっぺんに修正してしまいました!なるほど〜(^o^)
   確かに、日曜大工では1日待って、なんて暇はなかなかないですからね。裏側にネジ跡がつきますが、素人木工なのですから、見える所がちゃんと出来ていれば、充分ですよね(^^;)

   皆さん、カンタン留め隙間修正法を試してみて下さ〜い。私はイイカゲンな作りなので、今までこの方法を多用してきました(汗)。

のほほん

イイカゲン木工では留め部分に隙間が出来てしまうのです(-_-;)


すき間のある留め部分をそのまま切断します。


刃幅と同幅の薄板を挟みガムテープで仮固定。


対角反対側の留め部分を同様に切断すると、新たに平行な切断面が出来る。そして接着するとすき間は全くなくなります(^0^)。

留め・非45度留め加工治具。
左上の穴は壁に掛けておくための為の穴です(^^;)  
治具をスライド丸ノコの定盤にしっかり固定し、材を直角のフェンスに沿わせて切断するだけです。  
あえて幅広の額縁を作ってみましたが、隙間は全く無くカンタン完成!!(^o^)
非45度の場合は治具を傾けて固定します。
10月3日
留め加工治具改良!


   先日の留め加工治具をさらに改良し、ずっと使い易くなりました!!\^0^/

   先日の留め・非45度留め加工治具は、切断する材を手前にある治具(直角の板)に沿わせて切断していたのですが、ノコ刃の回転方向を考えると、やはり向こう側に材を押し付けながら切断する治具でないと、支えるのが不安定なのです。また切断した材がノコ刃の回転に飛ばされる危険性もあることに気が付きました。(+_+)

   そこで画像の様に合板に45度傾けて、2本の角材(フェンス)を直角に貼り付けた治具を作りました。製作はごく簡単です。
   差し金を当てながら角材を接着し、さらにネジ止めで補強しています。(差し金を当てながら角材を正確に支え、接着剤が固定してから、ネジ止めして下さい。このフェンスが正確に直角であることが最重要です。)

   この治具は材を向こう側に押し付けて切断するので、安定して材を切断する事が出来ます。治具をスライド丸ノコの定盤にしっかり固定して使えば安全です。またこの治具を使うと、向かい合う2本の材をガムテープで接着して一緒に切断する必要はありません。最初に2本の材をピッタリ同じ長さに切っておけば、1本ずつ切断しても同じ長さの材を作る事が出来ます(チョット意味が分りにくいかな?試してみると分りますよ)。

   この方法は先日の留め加工法より、さらにカンタン・安全に出来てしまいます!!
   また、非45度留め加工は、画像のように、このジグを少し傾けてクランプで固定すれば、全く同様に簡単に出来てしまいます\^0^/

   このジグはスライド丸ノコ用に作りましたが、テーブルソーや手持ち丸ノコの場合も同様の理屈でジグが作れるのではないかと思います。皆さん試して見て下さ〜い。

   とアップしようとしたら・・・あら、やっぱりそうでしたか(^^;)。既に我楽多工房さんが同じ原理の留め治具を、テーブルソー治具として考案されていました。先程掲示板に書き込みして頂きました。2番煎じ(いや3番・4番・・・n番かな?)で恥ずかしいです。我楽多工房さんお許し下さ〜いm(_ _)m
   皆さん我楽多工房さんのHPを是非訪問されて下さ〜い。この治具だけでなく沢山の工夫や、なによりも素敵な作品が一杯で〜す。

のほほん
10月1日
カンタン非45度留め加工法


   北九州のSさんから、額縁の留め加工についてご質問を受けました。留め加工は木工技術の中でも高度な技の一つで、アマチュアにはとっても難しいと思います。
   私もなかなか上手に出来なかったのですが、最近はやっと納得できる精度で出来るようになり、私なりの方法をメールでお答えしました。
   でもこの質問を受けて、もっと簡単な方法はないかなあ〜・・と考えているうちに、新たに簡単、面白い方法を思い付いたのです\^0^/

   この方法は45度留め加工だけでなく、非45度留め加工も簡単に出来てしまいます。また治具もいたって簡単です。

   私はテーブルソーは持たず、スライド丸ノコを使っています。テーブルソー、あるいは手持ち丸ノコの場合は適当な方法や治具を考えて欲しいと思いますが、似たような原理・方法で出来るのと思います。これは皆さん方法・治具を考えて下さい。

   画像を見てもらえば直ぐ分かります。治具は非常に簡単で、ただ直角に切った板1枚です。正確な45度切断は大変ですが、直角の板はいつもの事なので、スグ出来てしまいますね。
   この直角の板を画像のように適当な角度(板幅に応じた角度)でスライド丸ノコの定盤部分にクランプで固定します。そしてこの直角の2辺にしっかり沿わせて、材をカットするだけです。(画像ではこの直角の板は薄い板ですが、本当は厚めの板が良いです。2枚同時に切断する時、厚い板なら2枚とも、しっかり沿わす事ができます。)

   但し、これは額作りでは、お決まりのように(かな?)、額縁の向い合う(平行な)辺の材の長さがピッタリ一致するように、2つの材をガムテープで固定して一緒に切断します。こうすれば全く同じ長さ・角度の材が一度に出来てしまいます。(留め加工では、45度切断の精度だけでなく、向かい合う(平行な)辺の材の長さがピッタリ同じでないと、留め部分に隙間が出来てしまいます)

   実に単純な方法です。もちろん普通の45度留め加工も、同じ方法で出来ます。これで十分納得できる精度で留め加工が出来てしまいます。
   簡単な方法なので、とっくに皆さん「そんな事皆知ってら〜」だったりして・・・(^.^;

   テーブルソーや手持ち丸ノコを使っても、同じ理屈で簡単に作れるのではないかなあ?これは皆さん考えて下さ〜い。

のほほん

非45度留め加工。
 
治具は正確な直角の板一つだけ。この直角の2辺に、材をしっかり沿わせて切断するだけです。ガムテープを使って、必ず2つ一緒に切断します。
 
ピッタリ合いました。  もちろん普通の45度留め加工も簡単に出来ます。
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