イイカゲン木工日誌 2008年9月

秋風が気持ちいいナァ〜・・いよいよ木工最適季節ですよ〜(^O^)

10月の日記へ

9月28日
行ったり来たり独楽


  OYA-Gの木工狂躁曲さんとリンクさせてもらいました。50歳を過ぎ定年後を見据えて?木工を始めて5年。私と同じ年代で、考える事や環境などとっても似ているみたいです。木工オヤジの愉快な木工遊びがユーモラスな文から伝わって来ます。プロには作れない押せば壊れる確率大(?笑)のコンビネーションテーブルですがとっても素敵なデザインですよ。奥様に気を使いながら工房をゲットし、楽しい木工に励むOYA-Gさんのブログを訪問してください。

  トリマー冶具とホゾ作り冶具が迷路にはまってちっとも進みません。そこで気晴らしのヘンテコ独楽遊び・・行ったり来たり独楽です。
  イスアキラさんに洒落た名前を付けてもらいました。久々のおもちゃ作りは楽しいですねぇ。

  動画を見て下さい。溝の上を独楽が走るだけの簡単おもちゃです。ちょっと溝を傾けると独楽がツツツーと、あるいはヨタヨタと進んで行きます。逆に傾けると手前に戻ってきます。
  作りはとっても単純なのですが、独楽をよく走らせるためには溝の角度・深さ、独楽の大きさ・重さ・軸先の形状など案外試行錯誤が必要なのです。

  手抜きイイカゲン独楽ではこの程度の走りしか出来ませんでしたが、もっと軽くて回転力がある独楽を丁寧に作れば、坂道でも登る事が出来ると思いますよ。

  のほほん

V溝を掘っています。少し傾けると軸の片側に当たって走り出します。もっと回転力のある独楽を作れば坂道でも登れるでしょう。
コマがどこまで進むかを競って遊ぶと楽しいでしょう。

トリマーで削った最初の状態。これは焼け荒れがひどい。

少し分かりにくいですが接着剤で固めてから削った方が荒れが少なくなります。
瞬間接着剤で表面を固めて削るとより逆目の荒れは少なくなる
9月17日
トリマー焼け&逆目荒れ対策2


  さらにトリマーの逆目荒れ対策をもう一つ試してみました。

  トリマーによる逆目の荒れは軟材で激しいのです。切れの悪いビットを使うと軟材では材をむしってしまい傷が深く残ってしまうのではないかと思います。一方硬材だと焼けはひどくなりますが、逆目の荒れは起きにくいのです。フム・・硬い材の方がいいなら・・

  そこでトリマーで削った後、瞬間接着剤を塗り表面を固めたら良いのでは?・・またむしられた傷がそれ以上広がるのを防ぐ事が出来るのではないか?と考えました。

  動画をご覧になって下さい。一度削った後、低粘度の瞬間接着剤を塗りつけ固化した後、前回と同じくシリコンスプレーを吹き付けビットを少し出して(0.3〜0.5mm程)仕上げ削りを行いました。

  画像では少し分かりにくいのですが、明らかに瞬間接着剤で固めてから削った方が荒れが少なくなっています。複雑な曲面の面取りをする場合、ペーパーで逆目の荒れを除くのは非常に大変です。これならペーパーでの後処理はさらに楽になると思います。

  また仕上げ削りを2度行うとさらに荒れが小さくなる場合も少なくありません。(2度目は傷か浅いので削り込む深さは0.3mm以下がいい)

  但し先日のシリコンスプレーを吹き付けて仕上げ削りする場合も含めて、同じ木でも材の硬軟や木目方向など、その材質によって効果はバラツキがあるようです。

  皆さんも色々試して最適の仕上げ削りを見つけて下さ〜い。

  のほほん
9月7日
トリマー焼け&逆目荒れ対策


  以前からこれを何とかしなれば!と思っていたのでです。

  トリマーやルーターのビットは、ホームセンターに売っているような安物ビットではなくプロ用の高価な超硬ビットだと、材の焼けや逆目の荒れはほとんど起きない、と聞いた事があります。
  しかし私の持っているビットはどれも普及品で(但しホームセンターに売っている激安ビットは使ってません。オフコポやアーチザンスピリッツなどで購入した程々の品です)さらに長く使って切れ味が落ちているためか、焼けや逆目がひどく、その後処理が大変なのです
  皆さんも広葉樹などの硬材では焼けに、2バイ材などの軟材では逆目の荒れに悩まされているのではないですか?

  右の画像を見てください。もう随分長く使い、切れ味が悪くなってしまったボーズ面ビットを使って試してみました。
  動画を見てもらえば分かると思いますが、1回で目的の深さまで削るのではなく、まず0.5mm程(適当です)浅く削ります。この状態では逆目や焼けがヒドイのですが、そこに潤滑剤(速乾性シリコンスプレー)を吹き付けて(材の方に吹きつけるのです)もう一度仕上げ削りをします。これで逆目の荒れはかなり改善され、焼けは消えてしまいます。

  逆目による深い傷や焼けが出来ると、それをペーパーで取るのは非常に大変です。複雑な曲面の場合は更に手がかかります。2度削りではこの後処理がずっと楽になります。皆さん試してみて下さい。

  最近金属用エンドミルを木工用に流用する事が行われています。これはkatsuさんの報告をご覧になって下さい。またトシさんがエンドミルと適正回転について研究・考察を行っていて、とっても興味深い内容ですので是非ご覧になって下さい。
  で、私もこの記述に刺激を受けて電動工具用スピードコントローラー(カンザワ製6980円・・ちょっと高い!)を買ってしまいました。これを使うと逆目・焼けはどうなるのか?・・色々試してみようと思っています。

  のほほん

1度に削った状態こりゃヒドイ!完全に刃が磨り減ってます・・逆目の荒れは傷が深く、ペーパーでの後処理も大変です。

潤滑油(速乾性シリコンスプレー)を材に吹きつけ2度削り・・完全に逆目の荒れが取れている訳ではありませんが、傷は浅く後処理はずっと楽になります。
最初に目的の深さより0.5mm程浅く削り、シリコンスプレーを吹きつけ仕上げ削りを行う。焼けや逆目がずっと改善される。

8月の日記へ

ホームへ
inserted by FC2 system