イイカゲン木工日誌 2008年5月

まともな作品は少しも作らず治具遊びばっかり・・ま、いいかっ


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5月25日
M24木製ボルトナット


  より太い木製ボルトナットを試作しようと思っているのですが、なかなか適当なボルトナットが見つかりません。廃棄された機械工具などを探す事が出来れば適当なものが見つかるのでしょうが、何処にあるでしょう?

  仕方ないのでホームセンターに売っていた一番太いM24(径24mm)のボルトナットでタップ&ダイスを自作し、木製ボルトナットを作ってみました。

  製作は簡単です。やはりディスクグラインダーで切れ込みを入れるだけの超イイカゲンな作りです。但し切削力が強く木屑が詰まり難いように、切れ込みはなるべく沢山そして深くつけました。後は動画を見てもらえばわかりますね。

  こんな簡単イイカゲンな方法ですが、案外まともに出来ました。ネジの溝はやや浅いですが(ネジ山・溝の深さは1mm程です)これなら十分使えるのではないでしょうか?

  M24ではちょっと物足りないのですが、ネットで調べるとM30まで安価なボルトナットが売れらているようです。径30mmなら家具作りでも使える太さだと思います。またM30までならこの方法で簡単に作る事が出来ると思います。

  そしてさらに太い木製ボルトナットも作りたいですねぇ・・

  のほほん
 
太いM24のボルトナットでダイス&タップを自作し、木製ボルトナットを作ってみました。
これも簡単に作る事が出来ました\(^〇^)/

金属用ダイスでは雄ネジを作る事が出来ません。しかし長ナットを使った自作ダイスではM6など細い雄ネジを削る事が出来ました。雌ネジは金属用タップを使って簡単に作る事が出来ます。
動画はM8のボルトナットを作っています。

左がM6右がM10のボルトナットです。
5月1日
細い木製ボルトナット(M10〜6)


  うかん 風木工さんとリンクさせてもらいました。実は既にリンクさせてもらっているふたりの日曜日の拡大リニューアルサイトです。お孫さんの為の玩具からしっかりした椅子に手をかけた家具・・簡単木工から本格木工まで素敵な作品を色々作られています。退職後大きな工房を作り趣味の木工を中心に、野菜作りや地域の色々な取り組みや紹介等々、悠々生活を楽しむ岡山の島田さんです。私もこんな暮らしをしたいなぁ!

  さて、木のボルトナットです。
  木のボルトナット作りに使えるようなピッチの荒いボルトナットを探しているのですが、なかなか適当な物が見つかりません。そこでまずはピッチが小さく細いM10、M8さらにM6の木のボルト・ナットを作ってみました。

  以前も木のコンパス作り等で、M8やM6のネジ穴(雌ネジ)を金属用タップを使って作りましたが、金属用のダイスでは木のボルト(雄ネジ)を作る事は出来ませんでした。しかし、今回ダイスを自作してみて、これならピッチが小さく細いボルトの雄ネジでも作れるのではないか?と考え、早速試してみました。

  ネジの溝がやや浅くなったり、材によっては多少欠けもありますが、案外まともな木のボルトナットを作ることが出来ました。色々な材で試作しましたが、2バイ材ではやはりネジ山があちこち欠けてしまいます。しかし、ブラックウオルナット、ケヤキ、ブナ、サクラ、サッチーネ等ではネジ山の欠けはほんのわずかです。これなら十分使えるのではないでしょうか。

  自作ダイスで雄ネジを削る場合は一気に回すのではなく、逆回ししながら少しづつ削ります。一気に回してしまうとダイスが外せなくなってしまう場合があります。また削り屑が詰まらない様に、時々軽くダイスを叩いたり、吹き飛ばしたりしながら削ります。

  金属のM10〜6のボルトとナットは径に多少遊びがあり、締め上げるまでは結構ガタがあります。しかし木のボルトナットでは削った後、圧迫から解放され膨れるのか、あるいは潤滑油を吸って少し材がふくらむのか、出来上がったボルトナットは丁度良いしまり具合で、回すとキュッキュッと音がし、これを何度かくり返すと互いが磨かれ、良い艶が出るのです。こうして出来上がった木のボルトはとっても美しい!色々な工作に使いたいと感じています。

  もちろん金属のボルトナットのように、強く締め上げる事は出来ませんが、十分利用価値がある木のボルトナットが出来たのではないかと思います。M10、M8、M6の取り外し可能なダボ埋めなんてどうでしょう。木のボルトナット使って組め立て、分解可能な小物も作ってみたいですね。

  もちろん太い木製ネジも試作しますよ。また覗いて下さ〜い!

  のほほん

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