のほほん流イイカゲン木工術

自作イイカゲン測定治具第3弾(だったかな?)

  そろそろ、のほほん流治具も苦し紛れの、笑いを取るだけの物になりつつあるように思いますが・・・ そうです、チョット笑いを取りたいという下心と、自己満足でやっているので〜す。呆れないで、最後まで見てね(^O^)

  のほほん流の治具は本来の治具ではありません!精密な職人技・手仕事を補うために工夫するのが本来の治具とするなら・・・ その全く反対で、いかに手を抜いて(精度より簡単さを優先)作るための治具なのです。(困ったものだフ〜)
  この手製測定治具も精度は全くイイカゲンそのものです。 「まあパッと見た目に分からなければいいや、チョットでも簡単に作ってやろう。」という、浅ましい根性から思いついた治具なのです。 真面目な木工家の皆様方、呆れて見捨てないで下さ〜い\^0^/

ネジ(釘)位置決めものさし。真ん中が0で左右に目盛りをつけている。

 
板に当てて印をつける。  横から見ると。
ネジ(釘)位置決めものさし 1

  カントリー風簡単木工では1バイ材を用いて、板の接合は木ネジ、そしてダボ埋めが定番ですね。 私もこればっかりで、大きな作品をいくつも作りました。
  板の端から9.5mmの位置(厚さ19mmの1バイ材の真ん中) に印をつけて、木ネジを締め込み、ダボを埋めて板を接合します。

  このものさしは、見て分かるように、その木ネジの位置決めを簡単にするためのものです。 2枚の板を直角に張り合わせて丁度9.5mmの幅がすぐ出せるようにしているだけです。(鉛筆の芯の大きさなどありますから、9mmでいいですね) 超簡単ですが、重宝します。長短2本作っておくと便利ですよ。

  板に当てて、中央から左右に付けた目盛りを見ながら印をつけるのです。 中心位置を簡単に見つけて、板の端や、中央から等距離の位置に印をつける事が簡単に出来ます。 そう厳密な目盛りでなくていいので、鉛筆書きの目盛りです。より正確を期すなら、目盛りのテープ(シールつき)を貼ったらいいですね。

のほほん
位置決めものさし  2(1の改良版・・幅を自由に取れる)

  これも見れば分かりますね。上のものさしは、板の端から9.5mmの位置に印をつけるのですが、 この板の端からの長さを自由に取れるように蝶ネジで調節できるようにした物です。

裏を見て、分かるようにメジャーが貼り付けてあるので、これを見ながら蝶ネジを締めて固定します。 上と同じく、板の端から自由な長さで、線をひく事、また中央から等分の位置などを出す事が出来ます。

のほほん

蝶ネジで、板の端からの幅を自由に決められる。


裏にメジャーを貼っている。

三角定規みたいですが・・・???
  またまた質問で〜す(^O^)

これは一体何だ??

答え・・・イイカゲン等分器・・・って何だ?

  木工作ではある間隔(例えば板幅)を3等分、4等分、5等分、6等分(大体これぐらいまででしょ)する事はよくありますね。 ネジや釘を等間隔で打つ、あるいは、カントリーシェルフのペグを等間隔でうつ等などです。
  皆さんは間隔をメジャーで測って電卓で計算して、その等分の位置を決めると思います。 この治具はその手間を省こうという、等分器なのです・・但し精度はイイカゲン(^.^;

  作り方は画像を良く見てもらった方が分かると思います(かな?)。 透明のプラスチック板(厚さ1mmの塩ビ板を使った)に3角形の頂点から 中央線・3等分線・4等分線・5等分線・6等分線をひき、穴(スリット)を明けて作ります(穴はトリマーを使って掘りました)。 また、Aの辺に平行な線を適当な間隔で何本もひいておきます。

  使い方ですが・・・等分したい点(この場合は板幅ア・イ)が、B・Cの辺に来るようにこのプラスチック板を置きます。 そのとき等分したい点(ア・イ)を結ぶ線が、Aの辺に平行になるようにします(画像の場合は板の端のラインと平行にする)。 こうして、例えば3等分ならば、その穴のところ(ウ・エ)に鉛筆で印をつければいいのです、カンタ〜ン\(^o^)/。

  文章での説明は少しややこしいですが、等分点を簡単に見つける事ができます。但し精度はありませんよ。何せ手づくりの測定具なのですからね。 のほほん流イイカゲン木工術では、精度より簡単さ優先なのです・・・ムム全く困ったものだ(^.^;
まあ、ダボ埋めの位置や、裏板の釘位置など、それほど厳密に位置決めをしなくていいものは、かなりありますからね、少々ずれていても問題にはなりません・・ハハ。

  これも大・小作っておくと便利です。画像のは幅60〜28cm用、と40〜15cm用の等分器です。 もう1個大物用に、幅120cmのものも作ろうかな、と思っています。

のほほん

透明でちょっと見にくいですねスミマセン。大・小並べるとイカみたいね・・ハハ


A辺から等距離、かつB・C辺の線上に等分したい点(ア・イ)が来るように置く。 そして3等分点となるウ・エの位置に印をつける。

一番上・・伸縮する事により扁平率(つぶれ具合)を変えられる。下の二つは伸縮ナシ、ピンを刺して焦点の幅を調節する。

糸を張った状態で線を引いて行く。

糸の長さ調節は釣りの浮き止めゴムに、爪楊枝がカンタ〜ン\^0^/

伸縮なし、ピンで留めるのも簡単。
楕円線ひき治具

  「楕円の円周から、2つの焦点まで距離の和は常に等しい。」って、覚えてますか。高校の数学で習ったのかな?? まあいいや、ともかくこの原理で、楕円線を描きます。

  これも画像を見てもらえば分かります。二つの焦点(糸を留めている所))間の距離と、糸の長さで、楕円の形状が決まります。2つの焦点が重なった場合が円ですね ・・・ムム数学の講義を思い出して、拒絶反応を示す方がいませんか(ウウウ頭痛がする)?、しかし木工は三角関数など結構出てきますからね。 まあイイカゲン木工ではそんな事ほとんど考えませんが、楕円引きがあると便利ですよ。

  蝶ネジでこの焦点の距離を調節します。そして、糸の長さは止めゴム(糸を通したゴム管に爪楊枝を差し込む・・釣具やにあります)で固定します(ハハ・・・これは釣りの浮き止めの応用)。   色々楕円を描いて見たら分かると思いますが、焦点の距離が離れる程、糸の長さが短い程、楕円はよりつぶれてた形状(扁平率が大きい)になります。 色々試してみて長半径、短半径の関係を体得して下さい。
  1バイ材の一番幅広材が幅28.5cmで、トールペイントなどで、これを楕円に切り出して使う事が多いかと思います。 長半径20cmほどの普通の楕円を描くのだったら、15〜20cm程の材を2本使えばいいと思います。

  焦点の距離を伸縮できる形式でもいいのですが、もっと簡単な方がかえって使いやすいかもしれません。 薄い板にピンで留めるだけでも、簡単に楕円を描くことが出来ます。簡単ですから数cmづつ長さを変えたものを作っておいて、更に焦点の距離はピンをさして位置を変えるのも簡単です。

  楕円線はいっぺんに全てを引くことは出来ません。糸が焦点の棒にひかっかってしまいますので、半分ずつ引いてください。

のほほん
もっと簡単楕円描き

  楕円描きですが、さらに簡単、治具と言うのも恥ずかしいような方法です。

  理屈は前の方法と同じです。使うのは釣り糸、止めゴム、爪楊枝、画鋲だけです。焦点の位置に画鋲を立て、釣り糸を輪にしてこれをピンと張った状態で鉛筆を動かして行くだけです。画像を見れば、説明は要りませんね。
  以前の方法は、1回で楕円を引くことが出来ませんでしたが、これなら1回で鉛筆を1周させて楕円を描く事が出来ます。
  焦点(画鋲)の位置と輪にした釣り糸の長さ(止めゴムを調節すれば簡単に輪の大きさを変えられる)を変えると、色々な大きさ、つぶれ具合の楕円を描く事ができます。

  こんな事、チョット考えれば当たり前ですが、簡単ですのでご紹介しておきま〜す。

のほほん

糸を張った状態で鉛筆を回せば楕円が簡単に描ける。
あまり強く引っ張ると糸が伸びてしまうので注意!

鉛筆ケ引き。

円切りカッター。
鉛筆ケ引き

  鉛筆ケ引き。これも自作しておくと色々使えますよ。これは製作の説明はいりませんね。

  薄ベニヤ・厚紙円切りカッター。ベニヤや、厚紙を円形に切り抜くカッターが、ホームセンターに売っていたのですが、 値段が高いので刃だけ買って自作しました。上の鉛筆ケ引きと同じ構造ですが、鉛筆があるところにピン(木ネジの先端が少し出ている)があります。そこを支点にして、 刃が付いた所に力を加えて厚紙や、薄いベニア板を押し切る。テンプレート作りなどに用います。

  測定治具はこのぐらいにしておきます。後はとても紹介できるような物ではありません・・・エッまだあるの・・・ハイ、しかしまだ熟成しておりません。 もう少しまともに使える物(今までのだってまともに使えるかしらん・・ウウ)に改良できたらまた測定治具をアップしたいと思います。

分かりにくい文でしたね〜ゴメンナサイ。

のほほん
センターマーカー(センタリング)治具

   MokkinさんのHPで紹介されていた、センターマーカー治具を作ってみました。

  Mokkinさんは海外の木工サイトをくまなく徘徊?し、色々な情報を仕入れて紹介しています。また自ら色々な工夫・改造をしています。これがまたトンデモナイこだわりなのです(面白い!凄い!)。木工人には非常に大きな情報源になっています。皆さんぜひ訪問して呆れて(笑・・スミマセン)下さい。最近は木工ジョークまで仕入れていますよ(^.^;

  理屈は非常に簡単です。ドリルガイドやルーターで、板や角材の中心に穴を明ける治具(セルフ・センタリング治具)もあり、新しいアイデアという訳ではありません。Mokkinさんが海外の木工ショップで、木製の簡単なセンターマーク治具があるのを紹介してくれました。しかし今まで、日本では見ませんでしたねえ(どこかにあったかしらん??)そこで早速作ってみました。実に簡単です。

  両端に丸棒(径8mmを使いました)を植え込み、中心に鉛筆を差し込む穴をあけただけです。鉛筆を支える為、中央だけ木を接着剤で継ぎ足しました。見てもらえば理屈や作り方はスグ分かると思います。但し欠点は板や角材の端には印を打てない事です。板材の幅に応じて色々な大きさのものを作ってみました。

  鉛筆を差し込む穴が厳密に中央にあればそれでいいのですが、むしろあえてセンターを少しずらして作り、センターを描く時、チョット手間が増えますが、向きを入れ替えて2度ラインを引き、そのラインのすき間の真ん中を取る方が、より正確なセンターを見つけられるのではないか、とも思います。これならイイカゲンな製作でいいですね。

  これも超簡単で結構役に立つのではないかな〜\(^o^)/
  Mokkinさんありがとうございま〜す。



のほほん

センターマーカー(センタリング)治具
手前のはシャープペンシルを使っている。
 
板に当てて簡単にセンターを描く事が出来る。


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