イイカゲン木工日記2005年5月

イイカゲンろくろはオモシロ〜イ\(^〇^)/まだまだ遊ぶぞ〜!

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5月28日
4爪チャック安全型


   ヘンテコチャックを作って遊んでいますが、回転しているチャックに、うっかり指が触れてはじかれてしまいました。(イタタ!先日の日記で自分で注意したくせに・・汗)幸い怪我はしませんでしたが、ちょっと痛かったです。やはり高速で回転しているろくろは怖い!

   そこで安全に配慮した4爪チャックを作りました。これはチャックらしい姿?です(笑)。作りは画像を見てもらえば分りますね。最初の簡単チャックの発展形です。
   これは凸部分がないので、手指が触れても跳ね飛ばされず、比較的安全です。ナットやネジ頭は全て凹部分です。また爪ナットも少し削り埋め込んでいます。材の角も取っているので、ちょっと触れただけで怪我をする、という事はないと思います。でもやはり細心の注意は必要ですよ。

   木地を掴む安定性でもこのチャックが、一番良いと思います。もちろん掴む部分は少し勾配を持たせています。蟻組の理屈で咥えて固定です。 面板部分は硬材(ナラを使いました)を使った方が安定性がいいです。爪の部分は材になじんで掴み、傷が付きにくいように軟材(SPF)です。

   爪付きナットを沢山使いましたが、特にSPFのような軟材に爪付きナットを打ち込むと、材が割れてしまうことがあります。(私はX回割りました・・ウウ)そこで爪付きナットの爪の部分をヤスリで削って小さくしました。空回りしなければ良いので、大きな爪である必要はありません。

   試しにクスノキでお椀を作りました。楠はマア強烈な匂いです!材の中心近くに皮、虫食いの空洞があり、木屑を詰め込み、低粘度の瞬間接着剤をしみ込ませて固めて埋めました。お椀の直径は11cmです。楠は塗りは何がいいでしょう?

  これでヘンテコチャックも一段落かなぁ?

のほほん

4爪チャック安全型。
面板部分は硬木がいい。

金具は全て凹部分に埋め、面も取っています。

爪部分の材が割れないように、爪付きナットの爪をヤスリで削って小さくした方がいい。

まず高台部分をチャックの径に合わせて削り、チャックで咥え、センターを合わせて固定する。

しっかり掴んで回転します。凸部分がないので比較的安全です。

皮、空洞は木屑をつめ、瞬間接着剤をしみ込ませて埋めました。

ヘンテコチャック第3弾

ホース金具で締め上げる

面板にはスリットを入れている

少々ゆがんでいても掴める

金具が高速で回転しています、手指を絶対に近づけないように注意が必要です!

出来た〜(^O^)
5月23日
ヘンテコ簡単チャック


   またまたヘンテコチャックです。先日の自作チャックは2方向から締めるだけでしたが、これは4つ爪です。大きな径のチャックなら、もっと爪の数を増やすことも可能です。
   さらにこのチャックのいい所は、少々ゆがんだ外形の、自然木などの木地でも掴む事が出来る事です。わざわざチャックを掴むための削りや、捨て板を貼り付けないで、そのまま木地を掴む事ができま〜す\(^〇^)/

   ホームセンターに売っている一番大きなホース締め金具は125mm径です。これを使って爪の部分を締め上げます。構造は画像を見れば分かりますね。作るのも簡単です。

   爪の部分は面板にスリットを入れて可動にしてあり、掴むことの出来る木地の径に幅を持たす事が出来ます。
   気になるのはホース金具の強度です。あまり強く締め上げると金具が壊れるでしょうか?試作の小物では問題はありませんでしたが、大きい径のモノは一寸心配です。大きな径の木地を掴む為には、ホース締め金具ではなく、別のベルト締を探した方がいいですね。いいものがあるでしょうか?

   試しにクリの木で簡単器(チョイ小物入れ・・笑)です。先日の桜の簡単器が案外好評で(かな?)お調子に乗ってまた作りました。丸く穴をあけ磨いただけで、樹皮部分は全く手を加えていません。試作とは言え、超手抜きでで恥ずかしい。

写真で分かるようにかなり扁平な楕円の材ですが、問題なく掴む事ができました。
   金具部分が少し飛び出して、高速で回転しているので、手指が当たると大変危険です。ご注意を!!

   チャックまだ作ります。笑ってお付き合いお願いしま〜す。

のほほん
5月19日
ワイン器5


   ワイングラスの形は実に多様です。ボルドー用、ブルゴーニュ用、テスティング用等々。それぞれの形には、ちゃんとした能書きがあるのでしょうが、それは別にしてもワイングラスの様々な形は美しいです。

   木のワイン器で、ましてイイカゲンろくろで作る事が出来るワイン器はグラスほど多様なものは出来ませんが、色々作って楽しみたいです。

   大きめで、口がすぼまった形はブルゴーニュ用でしょうか。材はソメイヨシノ、塗りはつや消し木固めエースです。

   ウ〜ムますます酔いがまわりそうです(^^;)

のほほん
 
これならたっぷりです。この形はブルゴーニュ用かな。

エキスパンディングチャック(^.^; 何を作る場合に使うのでしょう?

チャックは面板部分と、木地を掴(つか)む部分の2つに分けられます

ダブルナットで固定した部分が反対側を押して広げる

まず木地をチャックに合う大きさに堀り込み、掴む部分を作ります。

そしてここをチャックを広げて掴み、センター調節してネジを締め固定します。

しっかり固定され、削っている途中で外れる事はありませんでした。

5月14日
エキスパンディングチャック


   外向きに広がって固定をするチャック(エキスパンディングチャック)を作ってみました。でもこれ、どんなモノを作る場合に使うのでしょう?(って分らないくせに作ってどうする!)

   構造は先日の簡単バンタムチャックもどきとほとんど同じで、これを外側に広がる形式にしただけです。画像で分るようにダブルナットで固定した部分と爪付きナットを使って、チャック部分を押し広げます。
   またTさんからアドバイスして頂いた様に、蟻組のような理屈で木地を挟む部分に勾配(直角から15度傾けました。糸鋸のテーブルを傾けて切り出しました)を持たせました。材の方も同様に傾けて削り、これならしっかり掴む事が出来ます。

   木地を掴む部分をには,、あえて軟材を使いました。2方向に広げるだけなので、力を加えた場合軟材の方が、広い面が当たってよりしっかり固定できるのではないか、と考えました。

   試しに桜を使って簡単器を作りました。これは普通のチャックでは掴めないので、このタイプのチャックが良いでしょうね。

   でもエキスパンディングチャックを使わなければ出来ないものがあるでしょうか?捨て板を貼り付けて削るなら、面板で大抵のものは出来てしまう様に思うのですが・・?

   また別形式のチャックも考えています。旋盤は治具のネタが豊富で面白〜い(^O^)

のほほん
5月10日
もう一締め(Fクランプ改良)


   連休中は雑用と飲み過ぎによる?体調不良で、ほとんど木工遊びが出来ませんでした。オマケにパソコンまで不調で・・・やっと何とか回復しましたが、まだ本調子ではありません。
   そこで時間稼ぎに超イイカゲン、お笑い木工術を一つ(^.^;

   Fクランプは一番よく使うクランプですが、もう一締め!と思う事がありませんか?

   Fクランプは柄(握り)が細く力を入れにくいのです。また沢山のクランプがすぐ近くに並んだり、柄のすぐ近くに部材がある時などは、柄をしっかり握る事が出来ません。

   画像で分るように、Fクランプの柄の部分に穴をあけ、ココに金属棒を突っ込んで回すだけの改造です。
   Fクランプの柄は木製が多いので、簡単に穴があけられます。100均のFクランプも柄は木製です。私は6mmの穴をあけました。ドライバー、あるいはL字型六角レンチを挿し込むと丁度いい具合です。
   柄がプラスチックのものもあり、左の画像のものは「強く締める場合は、柄の端をペンチ等ではさんで締めて下さい」と記されていましたが、ペンチで挟むのは面倒です。そこで、これも柄の端から2cmの所に穴をあけました。(この部分に金属は入っていません)この方がずっと手軽に、もう一締め出来ます。

   但し、締め上げる快感に引きずられて?あまり力を入れすぎると、柄が壊れちゃいますよ。もう一締めまで、にして下さい。Fクランプ改悪になっちゃいます。

   やっぱり超イイカゲン・ヘンテコ木工術ですね。あまりにカンタン過ぎて恥ずかしいなぁ(^.^;

のほほん
 
Fクランプが近くに並ぶと柄をしっかり握れない。また柄が部材に近すぎると握れない。それにクランプの柄は細くて力を入れにくいのです。

 
柄に穴をあけ金属棒(L字型六角レンチがいい)を挿し込むと回し易く、しっかり締められます。


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