イイカゲン木工日記2005年3月

春の陽気とともに、イイカゲン木工からトンデモ木工へと浮かれていま〜す(^^;)


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3月31日
イイカゲンろくろ大型化


   「タックンパパの工房」トトロさんのHPとリンクさせてもらいました。まだ開局されたばかりですが、ご家族の為の木工を楽しんでいる子煩悩木工です。ベビーベッドはスキンシップ、収納などのオリジナルアイデアに富んで、はやくも親××木工です(笑)。色々な工具を揃えてこれからとっても楽しみな、トトロさんのHPを覗いて下さ〜い。

   ろくろは剛性が命。
   13mmチャック(直径13mmまで咥える事が出来る。普通は10mmまで)の電動ドリルを買ってしまいました。以前から大型の電動ドリルが欲しかったのです。
   1インチ(25.4mm)といった大きな径のビットで、硬い広葉樹に穴をあけようとしても、小型の電動ドリルではパワーが足りず、途中で止まってしまいます。もっと強力なドリルがあればなあ〜(-_-;) 、と以前から思っていたのです。

   いつもの様に?ホームセンターを徘徊していると、激安13mm振動ドリルが何と3980円で売っていたのです。思わず買ってしまいました。もちろん振動有無・正逆回転・回転数可変で、パワーは400Wです。早速1インチのフォスナービットで硬木(ナラ)に穴あけを試してみましたが、途中で止まってしまうこともなく、スムーズに出来ました\(^O^)/。

   ちなみに、今まで購入した電動ドリルは充電のものも入れると、これで9台目です。充電タイプのものは最初に4.8V、次に7.2Vの物を買いましたが、やはりパワーが不満で、今は使っていません。それに比べコンセントタイプの物は、今でも全て現役です。

   そして、早速これでイイカゲンろくろを大型化させました。六角ボルトはM12(径12mm)、長さ200mmのステンレス製です。これでさらに剛性が高くなると思います。
   よ〜し、また色々作るゾ〜(^O^)

のほほん

歴代電動ドリル。右の2つの充電ドリルは今は使っていません。
13mmチャックの大型電動ドリルを買っちゃいました。何と3980円安い!
早速イイカゲンろくろ大型化。手元スイッチが便利です。

回転軸はM12のステンレス六角ボルトを使い、全体に少しづつ大型化させ、潤滑油補給用の穴も増やしました。

これでさらに回転が安定しました。でもやはり無理は禁物です。

古く使わなくなったノミ、100均ノミ、ヤスリをターニングツール(バイト)として使っています。
3月27日
イイカゲンバイト


   本物のバイトを1本も持たない、やせ我慢・お笑い木工なので、使い古しノミ、100均ノミ、ヤスリで色々試しております。本物はきっとシュルシュル気持ち良いのでしょうねえ!?

   簡単に出来る事の一つは、バイトの重量化だと思います。バイトは重いほうが安定して使い易いです。そこで100均ノミやヤスリに鉄パイプをくっつけて重たく、長くしました。特に器の中を削る時はツールレストから刃先が遠くなるので、不安定になりやすく、こうして重たくすると、バイトが安定して削り易くなりました。

   鉄パイプは一昨年クランプ作りで使った残りが沢山あるのです。何でも捨てられないですね(^.^; 。

のほほん
3月22日
しゅきしゅきしゅき


   大地震、幸い私の所は福岡県とは言っても、震源からかなり離れていたので、被害はありませんでした。多くの方からお見舞いのメール、掲示板の書き込みをして頂き、本当にありがとうございます。
   はじめて地震で恐怖を感じ、改めて地震対策の重要性を実感しました。皆さんも出来るだけの対策を講じておいて下さ〜い。

   イイカゲンろくろで酒器を色々試作しています。口径7〜4cmの小さな器、杯です。
   色々作っていますが、なかなか納得できるデザインになりません。これは酒器ではなく卵入れ、湯呑み、ただのモノ入れだ、という説もありますが・・・酒器のつもりで作ったのです(汗)。ろくろ難しいなあ(^.^;

   所で、先日の買ってはいけないクランプですが、ホームセンターに持って行って話したら、スグ納得して、返金してもらえました。ヨカッター\(^〇^)/

のほほん

左からソメイヨシノ2つ、タモ2つ、チーク。

皮付き器だけオイルで、他はガラスコートです。

一つの台の上にドリル、回転軸をしっかり固定しました。

回転軸の固定にはチーク材を使いました。また、潤滑油補給用に3mmの穴を空けました。

これでより安定した回転となりました。でも無理は禁物ですよ。
3月18日
イイカゲンろくろ改良


   「木工遊び」rfxdtさんのブログとリンクさせてもらいました。カップボードやキャビネットなど大型のカントリー風家具を作られています。ライティングビューローは机面を二つ折りにし、表に太陽マーク?が入った個性的なデザインの素敵な作品です。まだ開局ホヤホヤですが、これから色々な作品さらには工具や治具などの情報発信が楽しみな、rfxdtさんのブログです。皆さん訪問して下さ〜い。

   さて、ろくろの改良です。超イイカゲンろくろで色々試作していますが、やはり剛性が足りず、少し大きな器を作ろうとすると、材が暴れてしまいます。そして、ついには材を割ってしまいました。アリャリャ(^.^;

   回転軸、ドリルをクランプで固定しただけでは、あまりにもイイカゲンです。そこで画像で分るように、これらを一つの台の上にしっかり固定しました。ドリルも首の部分をしっかり固定出来るようにしました。

   また回転軸(M10、長さ150mm)は、少しでも強度が上がるようにステンレス製の六角ボルトを使いました。回転軸を固定する木は、チークを使っています。これは掲示板で、tetsuさんから教えてもらいました。(tetsuさんありがとうございま〜す)チークは油分を多く含んでいるので、回転軸に適しているのだと思います。実際チークは機械油の匂いがするのです。
   さらにチーク材に3mmの穴をあけ、ココから潤滑油を補給できるようにしてみました。

   全体の剛性も大切です。中心が取れていない大きな材を回転させると、支えている作業台も一緒にブルブル振動してしまいます。作業台も重く、ガッチリした物を使って、しっかり支えないと、ブレや振動を押さえられません。

   これで回転が安定し、暴れにくくなりました。やはり旋盤、ろくろは剛性が大切ですね。しかし改良したと言っても、やはりイイカゲンろくろですから、あまり無理をせず小物で我慢です。

   さてこれでまた酒器を作るゾ〜(⌒‐⌒)

のほほん
3月15日
買ってはいけない


   使う前に壊れちゃいました(怒)

   先週ホームセンターでクランプを買いました。このタイプのクランプは締める力はあまり強くないのですが、ハンドルを握るだけで簡単に締める事が出来、結構重宝するのです。もう2〜3本あってもいいな。と思って2本買ったのです。しかし、さあ使おうとしたら「ボキッ!」全く使わないうちから折れちゃいましたウウウ。

   折れた部分をよく見てみると、ありゃりゃ、こりゃ折れるはずです。写真で分るように一番力がかかる部分が最初からつながっていないのです。(↑の部分)ただでもプラスチックで、そんなに強度がある訳ではありません。その上、片側だけで力を支えるのはとっても無理です。これはトンデモナイ設計ミス、それも超初歩的なミスですよ!アーもっとよく見て買えばよかった〜(涙)

   今まで(もう1年ぐらい)ほとんど同じ物を使ってきましたが、これは全く問題ありません。並べて見ても非常によく似ています。パッと見た目、握りの部分と字が有るか無いか位しか違いません。皆さんよ〜く注意して買ってくださいね。

   ホームセンターに文句を言った方がいいかなあ〜・・・。でも、こういう事はどうも気が弱いのです(-_-;)

のほほほほ・・

左は1年以上使っていますが全く問題ありません。右は先週買って、使おうとしたら直ぐ壊れちゃいました。
100均でこれに形がそっくりのミニクランプ(開き幅100mm)がありますが、これはより大型のクランプ(開き幅300mm、450mm)です。

こちらは握り部分はしっかりしています。

一番力がかかる所が、片側は切れている!折れるはずです。

ぼぼんぼぼんぼんぼん(センダン・SPF・ポプラ・ナラ)

センダンの色艶も素敵です。
まだ塗りにまで手が回りません。ただただ増産中!

アレ、向こうに見えるは・・これが私の熱対策(笑)。気が短いのほほんは待っていられないのです。
3月10日
ぼぼんぼぼんぼんぼん


   「木工房 泉国細工」ノラネコさんのHPとリンクさせてもらいました。だんじり祭りは勇壮な祭りとして有名ですが、その祭りで使われる地車も木工人をひき付ける魅力(魔力?)があるのですね。とんでも、こだわりのミニ地車に圧倒されてしまいました。細かい所までこだわって、手をかけてます。1つの作品を2年かけて製作するとは!!私のイイカゲン・ヘンテコ木工とは対極に位置する木工です。ウウ・・自分の作品が恥ずかしい。趣味の木工の世界もホントに広く深い。降参!皆さんも訪問して下さ〜い。

   ♪ボボンボボンボンボン
イイカゲンろくろモドキでどこまで出来るか?只今試行中!

   盆って案外作り易いのですね。まず直径10cmはシュルシュル。次に直径13cmもスイスイ。さらに直径17cmでもチョコチョコ。しかし直径20cmとなると・・フ〜。

   直径17cmまでは材も軟らかかったので、難なく出来ちゃいました。でも調子に乗って直径20cmとなると、さすがに電動ドリルのトルクが足りず、また材も硬いので、バイトを当てるとハレホレヒレハレ・・と回転が遅くなってしまいます。刃をちょっと当てて離し、回転が上がってまた当てて、で少し手間取りましたが何とか完成させました。フ〜

   このイイカゲンろくろの最大の弱点は熱です。これを解決する方法は?実にイイカゲンな解決方法で、左の写真を見てください。

   もう少しトルクのあるドリルを使って、それにバイトがもっとよく切れれば、さらに大きな盆も出来ると思います。(^.^;

のほほん
3月6日
酒器1号


   直径5cmの山桜のグイノミです。超イイカゲンミニろくろで作りました。まだ塗りをしていませんが、いい艶です。

   何と!板付きナットが面板(フェイスプレート)です(-_-;) 。やっぱり超イイカゲンですね。これを面板などと言っていいのかな?ホームセンターにはさらに小さいネジ留め付きナット(なんて言うのかな?右下の写真にあります)が売ってるので、小物の場合はこれを面板替わりに使えます。

   六角ボルトはM10(長さ150mm)を使っています。先日のおつまみ入れはM8を使いましたが、やはり少しでも剛性が大きい物を使った方が良いので、電動ドリルで咥えられる最大径の10mmのボルトを使いました。もちろんボルトの頭の部分を切り落として使います。

   また、今まで電動ドリルはキーレスチャックの物を使いましたが、画像で分るようにコレットチャックのドリルにしました。キーレスチャックの場合は咥える力が弱く、途中で緩んでしまう事が度々ありましたが、コレットチャックにすると、しっかり咥えて、途中で緩む事はなくなりました。

   材に9mmの穴をあけ(垂直に注意して穴をあける)、ちょっときついですがM10(径10mmのネジ)をねじ込むと、小物の場合はこれだけで結構しっかり固定する事が出来ます。この山桜のグイノミはこのねじ込みだけで固定しました。もう少し大きな材の加工では、木ネジも使って止めるとしっかり固定できます。

   もうチョット大き目の酒器も作りたいなあ。イイカゲンろくろでどこまで出来るかな?酒飲み木工がんばりま〜す\(^〇^)/。

のほほん

直径5cmの山桜のグイノミです。高台部分(器の底)は、後日チャックを手作りして作りましょう。

塗って無くても磨くといい艶です。

底は見せたくないのですが(汗)穴は径9mmです。
  
電動ドリルはコレットチャックタイプを使うとしっかり咥えられます。


面板は板付きナット(超イイカゲン)。回転軸はM10(長さ150mm)の六角ボルトの頭を切り落として使います。

初めてのボウルターニングです。直径10cmのミニ器(おつまみ入れかな)です。亜麻仁油を塗りました。
センターの穴を隠すため、丸棒を埋めて誤魔化しました(^.^; 材はナラ、埋め木はブラックウォルナットとレッドオークです。

電動ドリルとボルトの計3ヶ所、クランプで固定してガタ防止。(恥ずかしいほどイイカゲン)
次にまた詳しく説明しま〜す。   
バイトはノミ、ヤスリ改造です。器のセンターに穴が空いています。
3月3日
超イイカゲンミニろくろ


   掲示板に何時も書き込みして頂いているkatsuさんが「らくらく木工房」を開局されました!ヤッタア\(^〇^)/。まだ出来たてホヤホヤ、湯気が出ている状態です。しかし主に2バイ材を使い、ナチュラルで使いやすそうな家具(ベッド、キッチンカウンター、最新作はチョットごまかし作戦?もあるFAX台などなど)が色々アップされていますよ。また、トリマーを使ってのホゾ穴作りや、助手冶具(簡単ですがお役立ち!)など、参考になる木工術・冶具なども紹介されています。楽しい木工作、冶具作り大好きなkatsuさんのHPに遊びに行って下さ〜い\(^〇^)/。

   ついに?いや、やっぱりかな?(^.^;
   スピンドルターニング(脚・棒つくりなど)はかなりイイカゲンでも出来てしまうのですが、ボウルターニング(お盆・器つくり)は難しいです。

   でもやっぱりイイカゲンに誤魔化して、ろくろモドキを作って遊んでみました。画像で分るように六角ボルト(M8を使いました。ボルトの頭は切り落としています)の2ヶ所をクランプで固定しています。ドリルも含め3ヶ所固定すると、回転のトルクはチョット犠牲になりますが、ガタはかなり取る事が出来ます。超イイカゲン旋盤モドキと違い、これは逆回転ではありません。

   これで小物の器程度なら、大きくブレずに回転させる事が出来ます。固定している木片は硬木を使います。回転によってかなり熱を持つので、熱を確かめ、休ませながら作業をして下さい。回転部分にはシリコンスプレーをタップリ吹き付けています。いっそグリスを塗った方がいいかなあ?

   材の固定の為、しっかりしたチャック(材の固定具)が必要なのですが、これは後回しにして、センターにボルトの穴を付けたままで作りました。センターに穴が空いてしまいますが、これなら簡単に固定できます。

   もちろん旋盤用のバイト(刃)は持たないので、使わなくなったノミ、100均のノミ、ヤスリをグラインダーで削って作った手づくりバイトです。小まめに研ぎながらなら案外使えます。
   手作りバイトは遊木民さんに教えてもらいました。有難うございま〜す。遊木民さんのHPには、とても手づくりバイトで作ったとは思えない様な素敵な旋盤作品、他にも流木、竹細工など洒落た作品が一杯です。皆さんご覧になって下さ〜い。

   シュルシュル削り屑が出ると、これは快感ですね。ろくろの魅力が分ります。

   いっそ木工旋盤を買って作った方が良いのでしょうが、まあこの、ろくろモドキでどこまで出来るか?やせ我慢、お笑い木工です。


のほほん


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