ノコギリ治具&改造

ノコギリの簡単治具と禁断の改造です。案外役にたちますよ〜 \(^O^)/

手ノコ切り込み深さ決め治具

   手ノコで一定の深さまで切り込む事はよくあります。何ヵ所も同じ深さで切り込むのはなかなか難しいものです。また真っ直ぐ切り込めず、片側だけ深く切り込んでしまったりと、素人にはとっても難しいです。ホゾ作りなどでも深く切リ込み過ぎてしまうこともありますね。
   そこで鋸の切り込み深さを、簡単に固定できる治具を紹介します。オフ・コポで専用のノコギリが市販もされていますが、これでも十分ではないかなあ。

   画像を見たらすぐ分かると思います。適当な薄板(軽い板がいい。私は厚さ5mmほどの合板を使っています)を、切り込み深さの位置に、クリップでノコ刃に固定するだけです。少しノコが重くなりますが、そう大きな障害ではありません。
   板をしっかり固定できるように、クリップは締め付ける力がなるべく強力なものを使います。また、板がずれにくい様に、板の表面に液体ゴムを塗りました。

   実際に切り込んで見れば分かりますが、一定の深さまで切り込むと材がこの板に当たって、スルスルと滑って切れなくなります。ホゾ作りでも役に立ちますよ。

   皆さん試してみて下さ〜い。

のほほん

一定の深さに切り込む事が出来ます。

>クリップで薄板を固定するだけ。

板がずれない様に液体ゴムを塗りました。

あぜ挽きノコにも使えます。
手ノコ切断深さ決め治具追記(アゼ挽きノコも)

   昨日アップした、手ノコ切り込み深さ固定治具で紹介し忘れました。
   当然の事ですが、この方法はアゼ挽きノコでも有効です。アゼ挽きノコで一定の深さに切り込むのは大変難しいですが、これなら簡単です。貼り付ける板は直線でもいいのですが、ノコ刃のカーブと同じ曲面の板のほうがより使い良いです。

のほほん
手ノコ切断深さ決め治具追記2
(薄板をしっかり固定する)


   先日紹介した、手ノコでの切り込み深さ決め治具について、さらに追記です。

   ノコ刃に薄板をしっかり固定しないと、作業中に薄板がズレてしまい、切り込み深さが深くなってしまいます。
   切り込んで薄板が材に当たると、ノコがスルスルすべって軽くなります。そこで直ぐ切断を止めればいいのですが、キゴギコ力を入れて作業すると、薄板がズレてしまう場合がある事に気がつきました。特にアゼ挽きノコの場合はクリップが一つしかなく、また長く切り進むので薄板がずれ易い様です。

   出来るだけしっかり薄板をノコ刃に固定する必要があります。そこでチョット改良です。

   薄板のずれ止めとして、液体ゴムを塗りましたが、ノコ刃にはサビ止め油を塗っているので、どうしても効きがよくありません。色々試してみたのですが、ゴムより、薄板にサンドペーパーを貼り付けた方が、ずっとズレにくい事が分かりました。ただ、ノコ刃に細かい傷がついてしまうのが欠点です。これ専用のノコ刃にした方がいいですね。ペーパーの粒度は#150を使いました

   次にクリップですが、これも色々試してみると、黒いダブルクリップの大型が、一番強力に固定できます。また最も軽く、作業の邪魔になりません。さらにそのまま使うのではなく、クリップに適当な板を接着し(軽い桐材を瞬間接着剤でくっ付けました)、開き幅を大きくした状態で用いると相当強力です。アゼ挽きノコの場合もクリップは2つ以上使って下さい。

   これらの対策を行うと、薄板がズレる事はなくなりました。また、クリップより手間は少しかかりますが、画像のように超ミニCクランプでも強力に固定でき、ずれる事はありません。この超ミニCクランプは100均で購入した最も小さいクランプです。

のほほん

薄板にサンドペーパーを貼り付けるとズレない。

 
ダブルクリップが軽くて強力。板を接着して開き幅を拡大するとさらに強力です。


100均超ミニCクランプ(4個で100円)もしっかり固定できる。これも小さく軽くていい。

アサリのないノコギリでダボの頭を切り取ります。これは市販のノコギリです。

一番安いノコの替刃(260円)を買い、片面だけ、アサリを取っちゃいました(^.^;

握り易い様に刃を薄板で挟みテープを巻いた。
ウムでもあまりカッコ良くないなあ〜。もうチョットしゃれた柄をつくろうかなあ〜(^.^;

これでもダボ切断程度なら全く問題ありません。程良くしなって切断できます。
禁断のノコギリのアサリ取り(ダボ切り用改造ノコ)

   カントリー風簡単木工ではダボ(木栓)埋め、そしてノコギリでダボの飛び出した不要部分を切り落とす作業はしょっちゅうですね。皆さんこの時、アサリの無いノコギリを使っているでしょう。

   私もオフ・コポでアサリのないミニノコギリを買い、使っています。しかし、もう随分長く使い、またうっかり埋もれた釘を切ったりで、切れ味が随分悪くなってしまいました。また新しいのが欲しいなあ〜、と思ったのです。でも1個だけ通販では送料が勿体ないし、それに決して安くありません。そこで、またやっちゃいました(笑)

   ホームセンターで一番安いノコギリの替刃(260円)を買い、片面だけ砥石で砥いじゃいました。刃の上に棒状の角材を押し当てて研ぐと、案外簡単にアサリが取れてしまいます。ちゃんと仕上げ砥まで研ぎました、平面なので簡単です。

   さて問題は切れ味ですが、確かに切れ味はチョット落ちますが、ダボの頭削りなどが主な利用法で、別に太い木を切断する訳ではないので、これでも十分だと思います。それにアサリのある場合より、切断面はずっと綺麗ですよ。

   これならわざわざアサリなしノコギリを買わなくとも、ホームセンターで安い替刃を買って、あるいは使っていないノコギリを改造して、簡単に自作できますよ。皆さん試して下さ〜い。

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ダボ切り用新型ノコ

   さらにやっちゃいました。アサリ取りだけでは満足できず。ついにノコ刃切断まで!これはダボ切断用新型ノコです。

   ダボの頭切り用のノコギリはノコ刃をしならせて使います。しかし、チョット使いにくいのです。
   初心者は刃をしならせながら前後に動かして切断するのはなかなか難しいものです。初心者でなくとも、特に板幅が狭い場合などは、不安定で切りにくいのです。
   またアサリが無いノコを使っているにもにもかかわらず、うっかりすると板の表面に傷を付けてしまう場合もあり、私は右上の画像の様にアサリが無いノコを使う場合でも、薄紙を一枚ひいて使っていました。

   そこでさらに使い易い新型ダボ頭切り専用ノコを作ってみました。

   製作は簡単です。片面のアサリを取ったノコ刃を、画像で分かるように半分に切断(ディスクグラインダーで傷を付けて、後は曲げ折って切断しました)しました。そしてノコ刃を保持するための木片を、瞬間接着剤で貼り付けただけです。刃をしならせて使う訳ではないので、はがれる事はありません。

   こうするとノコ刃全面がぴったり板面に当たって安定し、とっても使い易いのです。また実際に、ダボの頭を切断してみると、しならせて切り取る場合と比べて、明らかに目違いが小さいのです(ほとんどそのままでもいいと思います)。特に木端面(板の厚み側の狭い面)など幅が狭く、ノコを安定して支えられない場所などでは、この新型ノコが圧倒的に使い易く、目違いも小さいです。さらに紙を挟まなくとも、板面に傷が付く事は全くありません!!

   これはダボ切断には絶対オススメの自信作で〜す!!\^0^/ダボ切り以外にも、使い道がありそうです。皆さん不要なノコ刃で一つ作ってみて下さ〜い。

   但し、ノコ刃の切断には十分注意してください。切断面も鋭利なので、必ずヤスリでバリを取って下さいよ。

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今まではこうしていましたが・・・

ヘンテコな形ですがダボ切断新型ノコです。調子に乗って2個も作りました。左センダン、右ナラです。

ディスクグラインダーでノコ刃に傷を入れ、

後は折り曲げて切断しました。

この方がず〜っとダボを切断しやす〜い\^0^/

ホントにマウスに見えるなあ〜(笑)
切り込み深さ(A)は欲張らない方が良いです。
反対側から見るとクジラ型かな?シラタ混じりで木目が良く分る。
  
脚の長さ調整、目違い取り、通しホゾ・クサビ切り等に使えます。
マウス型ノコその2

   やっぱりお調子乗りで、もう一つマウス型ノコを作ってみました(笑)。

   前作はダボ切り専用で、切り込みの深さが12mmしかなかったのですが、ダボ切り以外にも利用法がありそうなので、さらに幅広のノコ刃を使い、切り込み深さ(A)を30mmと大きくしたものを作りました。材はシラタ混じりのブラックウオルナットです。

   どうせなら持ち手部分をもっとしゃれてさらに指の凹みを入れ、クネクネマウス型にしてみましたが、あまり持ち手ピッタリの形状にすると実際は使いにくいのでしょう。まあカッコ付けです(汗)。でもウオルナットの木目が何とも綺麗ですねえ。

   テーブルや椅子の脚の微調整に使い易いです。またカンナで取るには少し大きいような目違いを(カンナを上手く使えない初心者には、カンナでの目違い取りは難しい)取るのも簡単です。またWAKUさんから「通しホゾのクサビ切りにも使えそう」と掲示板に書き込んでもらいました。なるほど〜まだ他にも利用法がありそうですね。

   しかし色々試しているうちに気付きました。幅広のノコを使って、切り込み深さ(A)を大きくすると、目違いをキレイに取る事が出来ないのです。(但し、脚の長さ調整には切り込み深さが深い方が役に立ちます。)やはり切り込み深さは欲張らず、むしろ木片をなるべく刃に近い位置に貼り付けた方が良いですね。15mm位までにしておいた方が良いと思います。これもAをもっと狭く作り直すつもりです。

   皆さん一つ作って使ってみて下さ〜い\^0^/

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私の木交流手土産

  今日明日1泊2日(2008・6・8〜9)で、同じ行橋に住む超木工パワーの持ち主のトシさんと一緒に、これから木工旅行に出かける予定なのです。憧れのあの工房や一度覗いて見たいと思っていたショップ、さらには異分野工房にも寄ろう・・・など楽しい計画を立てました。

  写真のダボ切りノコは今週慌てて作ったものです。ダボ切りノコは初めて木交流させて頂く時に、いつも手土産にしているモノなのです。私の数多いヘンテコ・トンデモ冶具の中でも、まともに使える?数少ない道具の一つだと思っているいるモノなのですって私が勝手に思っているだけかもしれませんが・・(汗)既に20個以上作り、色々な木工人の方々にもらって頂いています。

  遠足の前の小学生のように?ワクワクしている所です(笑)。じゃ、行ってきま〜す。

  のほほん

左からイタウバ、黒檀、黒檀、ウオルナットです。

恥ずかしいほど超小ネタです画像↑をクリックしてyoutube動画を見て下さい。
ダボ穴埋め超小技

   さて、恥ずかしい程の超小ネタを一つ紹介します

   イイカゲン木工ではネジ止め、ダボ隠しを多用します。この木箱作りも全部これで作りました。ダボを埋める丸棒をダボ切ノコで切り落とす時、切られた丸棒がすぐ床まで落っこちてしまい、さらには転がって見つからなくなってしまう事もあるのです(ですよね?・・汗) 
   そこで・・・恥ずかし超小技ですこれは動画(右画像をクリック)をご覧になって下さい。

   ちなみに丸棒を切り落とした後はゲンノウの凸側で軽く叩いてやるとほぼ平らになるので、これで済ます事も多いです。ダボ穴埋めについては他にも時々使うヘンテコ技があるのですが、これはまた後日紹介しようと思っていま〜す。

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