額カンザシ溝掘り 額をいくつか作らなければならなくなりました。皆さん額のカンザシの溝はどのようにして掘り込んでいますか? 額は、そう大きくないので、簡単輪ゴム固定で枠を作り、四隅は一応留めで作りますが、イモハギ(平接ぎ)のままでは強度がちょっと心配なので、カンザシを入れようと思います。 カンザシは正式には「挽込み留め接ぎ」と言うのだそうです。(我楽多工房さんのHPで知りました。多くの仕口が紹介されていますよ。)額作りで最もよく使われる仕口ではないでしょうか。接着強度だけではなく、デザインのアクセントとしても良いですよね。 カンザシの溝堀りは、手ノコ(難しい)、あるいはテーブルソー(持っていない)を用いる方法が一般的だと思います。 最近もkazu@あきたさんがテーブルソーを使った治具で作る方法を紹介していますので、ご覧になって下さい。また他にも色々な治具が考案されていると思います。 しかし私の方法は、トリマーや丸ノコを手持ちでする方法です。これなら技術がなくとも、また大型工具を持たなくても出来ます。 方法は画像を見てもらえば分かるのではないかと思います。治具と言える様なものではありません。トリマーを使った場合で説明しますが、丸ノコでも方法は同じで、簡単に出来ますよ。 作業台のサイド側に、天板に45度の角度で額縁を固定します。このとき作業台の天板と額の角(隅)部分の高さを合わせます。また左右に額位置設定補助用の板をクランプしておくと、後は簡単に同じ位置で額を固定できます。 こうしてストレートビットを付けたトリマーを、作業台にセットしたフェンスに沿わせて、カンザシを削ります。 トリマーでカンザシを削る場合は、安全の為、一度に深く削らない様にして下さい。何度にも分けて、そして深さを一定に削る為には、トリマー切り込み深さ決め治具を使うと便利です。 丸ノコの場合も同じですが、額位置設定補助板を下げて、ノコ刃が当たらない位置にクランプして下さい。 簡単な方法ですが、綺麗にカンザシ用の溝を掘る事が出来ますよ。大型工具を持たない皆さん、試して下さ〜い。 (右写真)左はトリマーで、右は丸ノコで2枚、ウオルナットのカンザシを入れました。 どちらも簡単です。 のほほん |
作業台のサイド部分に額をセットする。 トリマーをフェンスに沿わせて額の角の部分にカンザシの溝を掘る。 丸ノコでも同じ方法で簡単に出来ます。ただし額位置設定補助板がノコ刃に当たらない様に位置を少し下げて下さい。 |