イイカゲン塗り&刷毛&塗料容器

   塗りは難しいですね。折角一生懸命作った作品が最後の塗りで台無しに!!
ウウウ何度泣いたでしょう・・・参考になるか、ホントにこれでいいか・・・
自信はありませんが、私の簡単・イイカゲン塗りを紹介します。


上の画像をクリックしてyoutube動画を見て下さい。お借りした歌はVo Le Vyさんが歌ったシャンソン曲「枯葉(Joseph Kosma Jacques Prevert)」です。ライブで、ベトナム語で、Vo Le Vyさんが歌うとまた違った雰囲気、魅力を感じます。
同じ映像ですが変な英文ではなく日本語でニコニコ動画にも投稿しています。
ラッパにあわせてスマホ(iphone5)カバーも塗装で汚してみました。廃墟に置いて聴いてみたいなぁ〜


古色なんちゃって塗装スマホラッパ
(2022 7 2)

   前から試してみようと思っていた、古色ブロンズ風なんちゃって塗装を試してみました。
   よく見れば(いや、よく見なくても^^:)木目があるので金属でない事はすぐ分かり、本物のブロンズ古色とは全く違います。まあ、毎度のイイカゲン木工で、それらしい雰囲気になれば良しとするのほほんイイカゲン塗りです
   用いた塗料は安価な水性塗料の茶、黒、緑、白(全部つや消し)それとアンティークゴールドです。

   右のラッパはトランペットスマホラッパのラッパ部分を木で作りました。糸鋸盤での輪切りの厚さを3mm(糸鋸刃の厚さが0.4mmあり削られるので、正確には2.6mmとなる)と薄くしてホーンの奥行を深くしました。これ以上薄くすると強度が下がり、ホーンが変形し易くなってしまいます。

のほほん


展示会準備とアンティーク風塗装
(2020 9 26)

   展示会に向けて今まで作った作品の修理、補修、塗り直し等に追われております。そして先日作った背高のっぽスマホラッパに以前から試してみようと思っていたアンティーク風塗装を施しました

   今までも金管楽器を利用したスマホラッパに、水性アクリルペイントの茶色と黒を刷毛やスポンジでたたいて塗る方法でアンティーク風塗装をしていました。(金色のままより、このアンティーク風塗装の方が人気なのです。)
   しかし、木製のラッパに同様の方法で塗装しても、今一つ「雰囲気、らしさ」が足りない、と感じていたのです。そこで色々試し塗装をしていたのですが、最後に少し金色(ブロンズ)の塗料を散らすといい感じにになり、背高のっぽスマホラッパに塗ってみました。もちろん私がする事ですから。安価で簡単な塗りですよ。

   暗い塗装なので画像では分かり難いと思います。どうぞこれも展示会で生で見て下さい。展示会でお会い出来るのを楽しみにしております。

のほほん


もちろん金属のアンティークとは別物ですが、さらに渋くレトロな雰囲気になったような・・^^:って、自己満足かな?


小物塗りではチョイ塗り刷毛容器がとっても手軽で便利、日焼け防止ニス、シェラック(オレンジとブロンズ)、亜麻仁油で使っています。また細い針金芯のモール(100均にある)も狭い部分塗りに便利です。安価なので使い捨てです(^▽^)/

上の画像をクリックして動画を見て下さい。複雑な形状、狭い隙間、小さな穴などを塗る場合・・特に糸鋸工作の塗りなどでの小技です。狭い所にタップリ塗って吹き飛ばす方法が簡単です。

私の塗りについてとチョイ小技(2017 9 28)

   私の塗りについてのご質問をメールで続けて幾つか頂き、それぞれに私が分かる範囲でお答えしたのですが・・・皆さんご存知の様に私の木工はヘンテコ、トンデモの自己流ばかり、ちゃんとした技術を学んだ事がないのです。なので、ご質問に対して本当に正しく答えられているのか??自信がありません。塗りも全く同様で、私の思い付きの簡単塗りばかりで、耐候性、耐久性また変質など、ある意味で一番重要な点がイイカゲンなのです(涙)。
   ご質問して頂く場合も、どうぞこの点を十分ご理解して頂き、私のアドバイスは参考程度にして聞いて頂くのが良いと思います。どうぞよろしくお願いします。

   ところで、私の塗りですが、何より基本は簡単、安価、失敗しにくい事なのです・・・おいおい一番大事な見栄え・耐久性は考えないのか

   で、大物はほとんどジャブジャブウレタンニス塗りです。そして小物は塗りなしが基本です。おもちゃ類が多いので安全性を考えれば何も塗らないのが一番本当は面倒だからだろう・・手抜だきって 言わないで
   木工品は10年以上かけて手油(掌油?手垢とも言うww)を塗る?とそれもまた味わいのある、いい艶になると思うのです。時々ハンドクリームを塗るのも良いと思っています。私はニベアを使っていますが、手指のついでに近くにある木工品もなでてやります(笑)

   塗りをしないのが小物の基本と記しましたが、木目を生かしたい場合、乾燥・割れなどが心配な場合は塗りをします。常用しているのは亜麻仁油かシェラックニスです。どちらも安全性が高く、私はどちらもチョイ塗り刷毛容器に入れており、とっても手軽に塗れるのです。
   亜麻仁油はタップリ塗り少し置いた後、ウエス拭き取るのでムラやタレの心配がありません。シェラックは溶剤にエチルアルコールを使うので、乾燥が超スピーディなのがとっても良いのです。

   また艶を出したいときは 仕上げに靴クリーム塗り^^:さらに輝かせる時はバフ磨きをしています。この他に小物作りでは瞬間接着剤を塗りとして使う事もあるのですが、これはまた別の機会に説明したいと思います。

   まあ、ともかく簡単塗りに徹し、耐久性などはあまり考えていないので、どうぞご注意、ご容赦を

   ついでにおまけの塗りの小技の動画を見て下さい。糸鋸木工など、複雑な形状、狭い隙間の塗りで私がしているチョイ技を紹介しておきます。・・もしかして、これって常識かしらん?

のほほん


塗料容器即席簡単使い捨てノズル
(2016 3 4)

   看板つくりで、久しぶりに白ペイントの塗りをしたのですが、購入した容器からペンキを小分けする際に塗料をこぼして垂らしてしまい、容器や床を汚してしまいました。塗料を別に移す時、容器を汚したり、こぼしたりする事が多いですよね。皆さんはどうしていますか?そこでガムテープで塗料容器即席使い捨てノズルを作って試してみました。これもyoutube動画をご覧になって下さい。

   容器によっては専用の注ぎ口なども売っていますが、汚れたり、直ぐ失ったりしてしまいますよね。また、ネットで調べてみるとガムテープを使った方法があるのですが、やはり塗料が一杯入っている場合は、垂れてしまうのではないかと思います。
   この方法なら注ぎ口が飛び出しているため、より垂れにくいと思います。ガムテープ即席ノズルは簡単、使い捨てで楽チンです。但し使うのは1回限りです。シンナーなどの溶剤が含まれる塗料は、ガムテープの粘着成分が溶けてしまうので注意(短時間1回限り)です

   どうぞ皆さんも試してみてくださ〜い。

のほほん

門司港レトロにある雑貨ショップebiFlyさんの入り口に掛ける看板(額)を作りました。私の木工品も置かせてもらうようになりました\(^▽^)/

上の画像をクリックしてyoutube動画を見て下さい。


上の画像をクリックしてyoutube動画を見て下さい。広口のビンはジャムのビンがいいですね。手作り林檎ジャムが大好物なのです。さあ瓶をもっと集めないと!


刷毛洗いが面倒!毛束着脱刷毛
(2016 2 3)

   塗りでとっても面倒なのは、使った後刷毛を洗う事ですよね。それが嫌で以前もチョイ塗り用刷毛付き塗料容器を作ったのですが、これは小筆専用です。もっと大きな刷毛、筆などでも面倒な刷毛洗いをしたくない!・・で、こんな方法を試してみました。これも動画をご覧になって下さい。

   刷毛の毛(毛束)の部分だけを簡単に着脱できる様にしてみました。広口のビンの中に毛束を大小入れて塗料に漬けたままで保存します。取り出し、着脱も箸などで簡単にできます。ビンの中に沢山塗料を入れると小さい毛束が探し難くなるので、少し浸る位の量が良いと思います。但し、乾いてしまわない様に注意です。

   柄の部分も製作もごく簡単です。私はバンドソーで切り込みを入れました。蝶ネジを締めれば毛をしっかり固定でき、着脱でもそんなに手を汚しません。(もちろん普通はビニール手袋をして塗りをしますが)
   これで面倒な刷毛洗いから解放!それに毎回の刷毛洗いで使う溶剤の量も馬鹿にはなりません。節約、そして環境にも優しい方法ではないかな(^▽^)/
   さあ、次のiphoneラッパの塗りがチョット楽になります。

   刷毛を破壊したついでに、安上がり小刷毛を簡単に沢山作りました。このケチケチ木工術は次回にアップするのでもう少し待って下さいね。

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自作バフ

  小物磨きに使うバフを自作しました。これは手作りされている方も多いと思いのではないでしょうか。

  最近は木目虫など小物の磨き、艶出しにバフ磨きをする事が多いのです。白棒やワックスなど使う研磨剤・塗料によってバフを使い分ける為、何本か必要なのですが市販のバフは値段が高いので、これも手作りしました。

  私は古くなったジーンズと綿の下着を使って作りました。バフの直径はどれぐらいが良いでしょう?私は直径8cmほどで作りましたが、もう少し大径のモノも作るといいかもしれません。

  型紙ならぬ薄板の丸い型木に布を当て、丸くハサミで切り抜きます。ジーンズは生地が厚いので2枚重ね、下着は4枚重ねで切り抜きました。ジーンズは50枚、下着は60枚ほど重ねました。なるべく厚い方が磨き易いです。
  中心は千枚通して押し広げて芯棒のボルトを通し、幅広のワッシャで両側から押さえました。

  使い始めは物凄く糸屑が吹き飛びます。しかし少し使って慣らしていくと次第に減ってきます。本当は重ね合わせた布をミシンなどで縫い合わせた方が、糸屑が出にくくなるのだと思いますが、縫い合わせるのは手間がかかりそうなので省きました。下着よりジーンズの方が糸屑が沢山出て慣らすのに時間がかかります。

  バフ磨きだと簡単に良い艶が出ますよ。次は私の使っているトンデモワックスを紹介しましょう。

  のほほん

奥の黄色の布がついているバフは市販の バフを2枚重ねにしたものです。左がジーンズ、手前と右が下着を使って手作りしたものです。
 
ジーンズに型板を当ててハサミで丸く切り抜きました。固定したドリルに取り付けて回しながら磨きます。良い艶が簡単に出せますよ。



左の液状タイプが一番手軽。右上の乳化性クリームタイプはよく伸びて塗り易い。一番輝く艶は固形の油性ワックスで、靴では鏡面仕上げにも使われます。(と言っても、液状タイプでもイイ艶ですよ。)

手磨きだけでも十分イイ艶ですが、バフで磨けば完璧でしょう。
トンデモ艶出し

  こんなトンデモ磨きありかナァ・・

  ともかく一番簡単な艶出しの方法は何だろう?って考えると・・靴磨きは簡単でイイ艶が出ますよね。実は私はかなり前から小物の艶出しにこれを使っているのです。

  靴の艶出しについてネットで検索すると、靴クリームメーカー・ショップ・・さらには靴磨きオタク(?)まで山のように沢山の記述がヒットします。そして中には相当マニアックで一寸、いやかなり危ないツルピカ靴フェチまでいるのです。もう艶出しのこだわりに関しては、木工の世界をはるかに超えているかもしれません(笑)チョットこのHP(ピカピカ靴磨き)など覗いて見て下さい。(このHPはピカピカ道をひた走る正しい靴磨き家?・・だと思いますよ。)

  靴クリームやワックスは沢山の種類が売られています。そして多くのメーカーがいかに簡単にいい艶が出せるのかを競い、それを製品の売りにしているのです。中には高価なクリームやワックスなども売られており、木の艶出しでも用いられているカルナバや蜜蝋が主成分である製品も少なくありません。でも私が使っているのは我が家の靴箱に入っていた、ごく普通の靴クリームやワックスです。安価なKIWIの油性ワックスも主成分はカルナバのようです。

  液状タイプはスポンジまで付いていて手を汚さず超簡単に塗れ、数分置いて乾いてから布で軽く磨けば直ぐイイ艶が出ます。乳化性クリームタイプと乳化剤が入っていない固形の油性ワックスは、指に少し取り薄く塗り広げます。少し水あるいはアルコールさらにはシャンパン(エッ!?)をつけてワックスを伸ばすと良い、と言う記述もあります。乳化性クリームはもちろんですが、固形のワックスもほんの少量で薄く延ばし楽に塗る事が出来ます。そしてこれも数分置いて乾いてから布で磨くとホントにイイ艶が簡単に出るのです。

  液状より固形のワックスが方がより艶(テカリ)が出ます。しかし艶のテカリ具合は個人の好みですから、どちらが良いと一概には言えません。私は液状でも十分良い艶だと思います。

  これらの靴クリームやワックスには生地に浸透し、塗り易くするため有機溶剤が入っています。KIWIの缶タイプなどはかなり臭いがきついです。しかし1日経つと溶剤がほとんど飛んでしまうのでしょう、臭いはグッと少なくなり、数日経つとほとんど気にならなくなります。そして「これ何塗ってるの?良い匂いだねぇ。」と言ってくれた方もいます。靴クリームだと言うとビックリ呆れてしまいますが・・(笑)

  皆さんのお宅にも靴箱に靴クリームやワックスがあるのではないですか。トンデモ艶出しですが超簡単ですので、ともあれ一度試してみて下さい。

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オイルステイン(オーク)を塗って、ジャブジャブウレタンニスを塗りました。

ジャブジャブウレタンニス塗り
(2004 1 31)

   皆さん塗りはどうしていますか?

   今ではネットで簡単に、色々な塗りの材料が手に入り、以前とは大違いです。 本当に便利になりました。やってみたい塗りがいっぱいあって、私もこれから少しづつ試してみようと思っています。

   しかし、数年前までは、ホームセンターにある塗料の種類も限られていました。(ここ数年で急に増えてきたように思います) また塗り方もよく分からず、最初の頃はムラ、タレなど失敗連続でした。今のようにネットで情報を得たり、掲示板やメールで質問する事も出来ず、一人で色々試行錯誤しました。

   完璧な塗りなど出来ませんが、7〜8年前からやり始めて、今でも私が一番よくやる塗りが、このジャブジャブウレタンニス塗りです。 押入れ改造用扉もこの塗りをしました。

   ウレタンニスをペイント薄め液でジャブジャブ(適当に・・・2〜3倍ぐらいかな)に薄めます。特に最初の塗りは本当にジャブジャブに薄めます、こうすると木目に良く浸透するのです。刷毛でタップリ塗り、その後余分なニスを布でふき取ります。そうです、オイルと同じ様に扱うのです。
   どうせふき取るのですから刷毛目など気にしないで、また良く浸透するので狭いところもタップリ刷毛に含ませて塗ると簡単です。
   こうすると塗りムラやタレが起きません。木肌をどう生かすか、皮膜の厚さをどうするかにより異なりますが、私は2度塗り(2度目も布でふき取る)がほとんどです。但し天板や手が触れるような所は、もう少し塗り重ねる事もあります。
   ジャブジャブウレタンニス塗りは、よく木目に浸透し、表面にごく薄い皮膜が出来るので、厚塗りと違い、サッパリ自然な感じで、嫌味がありません。そして薄いとは言ってもウレタンなので、オイルより水や汚れに強いのではないかと思います。
   簡単で、それなりに強くムラ、タレなどの失敗がありません。

   ウレタンニスはどこのホームセンターでも簡単に手に入り、値段もそう高くありません。 もちろん合成塗料ですが、一度硬化してしまえば極めて安定していて、安全性も高いと言います。最近はシックハウスの問題などから天然塗料が流行です。しかし塗料に限らず、天然=安全と言う訳ではない、とも言います。ウレタンニスはもっと使っていい、使い易い塗料ではないかと思うのですが・・・。

   どうでしょう、やっぱりヘンテコ、イイカゲンかなあ?

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刷毛の再生&お手入れ

    その刷毛捨てるのチョット待って下さ〜い!!ケチケチ木工術!私の刷毛再生&お手入れ法を紹介しま〜す。
   簡単な方法ですから、とっくに誰かが実践しているかなあ〜。我が家のワンコの毛をといていて思い付いたのです(^_^;)

   刷毛を使った後、ちゃんと洗って、干すのが重要です。ちょっとイイカゲンにすると、スグ毛先がくっついて使えなくなってしまいます。毛先が粗くなると塗りにくくなり、最後はデッキ等、野外の荒塗り用になってお払い箱。という運命です。
   抜け毛にもいつも悩まされます(身につまされますね・・笑)。

   画像を見てもらったら分りますね。私が行っている、刷毛の再生&お手入れです。
   丁寧に使っていても、毛先がくっついてしまいます。そんな時は、やさしく櫛でブラシッグです。毛先がとけて櫛通りが良くなります。色々な方向からやさしく梳いてやります。抜け毛も相当出てきますので、なくなるまで梳いてやります。

   画像のように激しく痛んだ刷毛で試してみました。(これはとんでもないですね。写真を撮るために、捨ててあった古い刷毛を探してきました。根元まで固まってると、もう再生出来ません。でも多くは毛先がくっついているのです。)丁寧に櫛で梳いてやると、毛先がほどけて、良い手触りになります。
   しかしこれではまだ毛が広がって使いにくいので、毛をまとめて、毛の根元に接着剤を含ませて、まとめてやります。但しあまり沢山つけると、毛足が短くなって使いにくくなってしまいます。
   毛の根元に瞬間接着剤をつけると、抜け毛が少なくなる、という事を木の工房花みずきさんから教えて頂きました。他にも刷毛の工夫やプロの技満載ですよ。ご覧になって下さい。

   人間の髪の毛のお手入れと同じです。時々櫛で梳いてやると刷毛が喜びます??(笑)使い初めにも櫛で梳いてやると無駄毛を取る事が出来ます。無駄毛を除く場合はやや強く、毛先をほどく場合はゆっくり優しく梳いてやります。但し髪の毛と同じで、ブラッシングし過ぎもまた髪を(毛を)痛めると思います。丁寧に梳いてあげましょう。

   少しでも長い間フサフサの髪を、いや毛を保てるようにしっかりお手入れしましょう(^0^)

のほほん
  
これはちょっとひどいですね。櫛で丁寧に何回も梳いてやります。

  
毛先はとけて広がりました。さらに毛をまとめる為に瞬間接着剤を根元につけます。(つけ過ぎないように)

  
再生出来上がり\(^O^)/。新品は気持ち良い櫛通りです。使い始めの無駄毛取りにも有効です。

左からジャブジャブニス、スーパーブロンズシェラック、オレンジシェラック、亜麻仁油、木工用ボンドです。
 
刷毛の毛先をビンの底の高さにあわせます。
木工用ボンドでは歯ブラシの柄をヘラ状に削りました。

チョイ塗り用刷毛付き塗料容器

   私は、サイコロ・おもちゃ・CDスタンド等の小物にはシェラックや亜麻仁油をよく使っています。ほんのチョイ塗りなのに、刷毛(筆)を洗わねばならないのが面倒くさくて作りました。シェラックなどは無水アルコール(エチルアルコール)を溶剤で使いますが、これは一瓶1000円位で高価なのも理由です。現在まで2ヶ月ほど使っていますが、容器の中の塗料が固まったり、気化して減ったりはしていないようです。但し、全く使わないで数ヶ月放っておくとどうなるか?これはまだ分りません。

   適当なビン、ペットボトルを使って簡単に作れます。フタと刷毛(筆)の棒との隙間はゼリー状瞬間接着剤で固め、さらに液体ゴムを厚く塗って埋めました。これで密封出来ているようです。塗るときは蓋の部分も一緒ですが、そう邪魔にはなりません。
   もっと大きい刷毛用を作ってみようかな、とも考えたのですが、大きな刷毛でガンガン塗るときは、蓋がくっついているのはやはり邪魔かもしれませんね。

   蓋が小さいと刷毛を突っ込みにくくなります。また容器が浅いと毛の部分と蓋が近すぎて邪魔になります。用途に応じて適当なビン、ボトルを探して下さい。ペットボトルの小さい容器で、口が少し広い(画像の左から2番目)ペットボトルが使い易いです。他に良い容器があれば知りたいです。

   刷毛(筆)の毛先、が容器の底にかすかに触れる高さにしました。またいつも毛の根元まで浸かる位まで塗料を入れています。

   木工用ボンドは筆ではなく、ヘラ状にしています。歯ブラシの毛の付いている部分を切り落とし先を平べったくヘラ状に削りました。歯ブラシの柄の弾力が丁度良く、くっついたボンドも簡単に拭き取れます。これも一つ作って置くと便利ですよ。

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白木が綺麗(日焼け防止ニス)

  切り株鉛筆立てを見て頂いた二人の方から「日焼け防止ニス」についての御質問を頂きました。確かにこのニスの情報は、ネット上でも少ない様です。そこでこの塗料の特徴や、私なりの塗り方を紹介したいと思います。

  アサヒペンの「日焼け防止ニス」だけでなく、ワシンの「白木まもーる」、カンペの「白木用ニス」なども同種の塗料だと思います。その名称にあるように、日焼けによる変色を防ぐ為の塗料です。特にパインなど針葉樹は数年経過するとビックリするぐらいあめ色に変色し、それがまた魅力なのです。しかし、日の当たる窓際だけ色が濃くなって、くたびれた感じになってしまう事もあり、それを防ぐ為に日焼け防止ニスを塗るのだと思います。本来は建具に用いられる事が多い塗料なのでしょう。

  この塗料は水性アクリル塗料で、日焼け防止とともに、全く濡れ色にならないのが大きな特徴です。木口に塗っても色は濃くなりません。また右の画像で分かるように、一般のつや消しニス以上の超つや消しで、乾くと見た目には何も塗ってない様な感じです。

  多くの材は濡れ色になると木目が浮き出し、良い色艶になるのですが、材の種類によっては濡れ色が濃くなり過ぎたり、材の傷やシミが浮き出て、かえって汚い感じになってしまう事もあります。

  我が家の裏庭にある泰山木は成長が旺盛で、数年に一度枝を切り払って、これが私の小物の材料にもなっています。材の白っぽい色合いは決して悪くないのですが、どうもオイルや普通のニスなどとは相性が悪く、濡れ色になるとシミが浮き出して汚れた感じになり、樹肌も暗く沈んだ色になってしまいます。こんな材にはこの日焼け防止ニスの方がいいですね。

  ただ、塗り方はちょっと注意が必要です。一般に水性ニスは油性塗料に比べ泡や塗りムラが出来易く、刷毛塗りは難しいと思います。(って私が下手なだけかな?)さらに、この日焼け防止ニスには白剤が混ざっているので、厚塗りすると粉をふいた様になってしまったり、泡やムラがあるまま乾燥すると白く汚れた感じになってしまうので注意が必要です。
  そこで私は塗り易いように、このニスも水で少し薄め(目分量ですが塗料100ccに50ccほど水を加えている)、たっぷり塗った後ウエス(布)でふき取り、泡やタレを除き、厚塗りにならない様にしています。そうですイイカゲン塗りと同じ方法です。乾いたら、目の細かいペーパーやスチールウールなどで軽く磨いてまた塗ります。白剤が含まれる為、厚塗りすると白く粉っぽくなってしまうので、2度塗りでよいと思います。
  もう一つ注意ですが、この塗料はその名前のように白木材に使って下さいよ。濃い色の材に塗ると、白っぽさが目立ってちょっと不自然です。

  皆さんも試しに使ってみて下さい。但し、塗り方は全く我流ですので、より良い方法があれば教えて下さ〜い

のほほん

  泰山木での比較。左は日焼け防止ニス、右はオイル(亜麻仁油)。オイルは木目を目立たせるが、シミや傷も目立たせ、また材によっては樹肌も黒ずんでしまう。日焼け防止ニスは全く濡れ色にならず、ほとんど無塗装と同じ雰囲気です。

パイン材での比較。左から無塗装、日焼け防止ニス、シェラック、亜麻仁油で、どれも2度塗りです。
ダボはラミン丸棒(奥側)と同材で木目に沿って埋めたダボ(手前側)です。
木目に沿ったダボを使うと、この日焼け止め防止ニスで塗った材は、ダボ跡がほとんど目立ちません。(の所にダボ埋めがあるのが分かりますか?)


アサヒペンの日焼け防止ニス。近くのホームセンターで714円(300ml)でした。

これも使い易いように、チョイ塗り用刷毛付き塗料容器に入れました。これで手軽に使えるでしょう。\(^O^)/

上の画像をクリックして動画を見て下さい。ここまでケチケチするのか笑って見て下さい。100均の一番大きな刷毛をバラして、小刷毛を作るのは今までしていましたが、これはもっと激安です。

近くのホームセンター(ナフコ、1本280円程)で購入しました。キッチンペーパーより値段が少し高いですが、厚みもあり吸水性も良く、いい感じです。右はペーパーウエス、左はキッチンペーパーです、見た目はそう違いません。どちらも使えます。芯に適度な弾力の物を挟めば腰の強さが変わります。


簡単使い捨て刷毛(代用)毛束&自作激安毛束
(2018 1 29)

   年末の宿題木工等で塗り直しを色々したのですが、少しでも安上がりに出来ないか・・で、超ケチケチ・イイカゲン木工術です

   塗りで作品の仕上がりが大きく変わり、深みのある色艶の為に手間のかかる漆塗りにこだわる木工人も少なくありません。・・・が、が、が、私の塗りはもうイイカゲン、簡単がモットーでこれまでも色々なヘンテコ・トンデモ方法を紹介してきましたが、今回も同様です。これも動画をご覧になって下さい

   皆さんもちょっと塗りで、普通の刷毛を使うのは勿体無い、あるいは毛洗いが面倒だ、という事ありますよね。そこで使い捨てできる代用毛束に使えるモノはないか、身近な物で幾つか試してみました。(色々な布、紙、スポンジ、ビニールなど)その中で一番いい感じだと思ったのは・・キッチンペーパーでした。
   製作は超簡単、そして使い心地も(もちろん本物の刷毛とは違いますが・・よく使われるスポンジより良い感じ)、チョイ使いにはいい感じでした。毛束の腰が弱いと感じる場合は適当な硬さのビニールなどを挟むと良いです。

   また、少しでも安上がりに毛束が作れないかと、これはかなり以前から探していたのですが・・・見つけたのです(^▽^)/
   10月31日のハロウィンはここ数年急に広がり、渋谷のコスプレがニュースに・・・で見つけました。早速アマゾンで調べると、コスプレ用の付け毛(ウイッグ)が超安価に色々売られているのです。これはアマゾンで1000円ですが、探せばさらに安価な物も売られているようです。

   本物の筆・刷毛作りは色々な工程があり難しいのでしょうが、私は適当に糸で縛って低粘度の瞬間接着剤(金属用等と記してあるもの)をしみ込ませて固めるだけの超適当です。但し、太い毛束は接着剤を全体にしみ込ませるのが難しく、抜け毛が多くなるので小筆(刷毛)の毛束作りです。1000円で購入した付け毛で一体何本の毛束が出来るでしょう?100本として一つ10円です(^▽^)/、キッチンペーパーの毛束は一度きりの使い捨てになりますが、この小筆毛束は使用中の塗料ビンに入れたまま何回か使う事もできます
   この付け毛(ウイッグ)での刷毛毛束作りは、動画の様に壁に掛けて広げておくと、毛をまとめ易いです。私はその横に糸、櫛、ハサミなどを並べて置ける様にしました。また、瞬間接着剤の硬化促進のスプレーを使いながら作業すると数分で毛束を作る事ができますよ。

   しかし、工房の壁に毛がぶら下がっているのはちょっとギョッとしてしまうかもwどうぞ皆さんも試して下さい。

>    (2/1 追記)
   これをアップした後、早速キッチンペーパー代用刷毛を試して頂いたと、掲示板にコメントを頂ました。そして、これをキッチンペーパーではなく「ペーパーウエスをくるくる5〜6回巻いて、必要な長さに切り 芯に荷造りバンドをいれてみるとしっくりいきました。」とさらに進化させているのです
   ペーパーウエスは使った事がなかったので、早速私もホームセンターで購入して試してみると・・・なるほどこれは厚みがあり、しっかり塗料がしみ込み、いい感じです。そして芯にPPバンドを使うと腰も強くなり、粘性強めの塗料などの塗りにも良いと感じました。

   そして、さらに汚れてしまう柄まで使い捨て出来る様に「端材に切り込みをいれた持ち手を作り輪ゴムで筆先(ペーパウエス等)をまとめて使いました」と書き込んで頂きました。これなら手軽にチョイ塗り出来るでしょう(^▽^)/

   使い捨て代用毛束に使う事が出来るモノや簡単方法が、まだまだ色々あるかもしれませんね。皆さんも色々試して、良いものがあればどうぞ教えて下さい。Tさんコメントありがとうございました。これからもよろしくお願いしま〜す (^人^) 。

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