イイカゲン・ヘンテコ木工術

手づくりロングクランプ製作記

木工ではハタガネや・ポニークランプなどのロングクランプが沢山必要ですね。
なんとか自作出来ないか、と右往左往しました。納得できる物は作れませんが、
ポニーを目標にハタガネ以上を狙って作りました。笑ってみてくださ〜い\(^O^)/



イレクターで手づくりクランプ
 
トップ部分はアジャスターボルトを使った。ネジの端に穴を空け、木を木ネジで固定して、手回し出来るようにした。
固定スライド部分は、蝶ナット1つ、最後は補助具で締め上げる。しかしこれは下の画像のように変更しました。
 
トップ部分は指で回して、最後はレンチで締める。この方が確実、強力に締められる。ナットを2つ締め合わせてナットを固定し、レンチで締めたり緩めたり出来る。固定スライド部分はやはり2つの蝶ナットで締め上げた方が確実です。トップ、固定スライド部分ともM10のネジを使いました。もちろん締め補助具を使って強力に締める。
イレクターの外径は28mmで、穴掘りはこのドリルビットを使いました。径15〜45mmの穴が自由にあけられ、このビットは良く使います。
手づくりクランプ作り1

   さてクランプ作りです。クランプはず〜と以前から色々試しているのですが、納得できる物はなかなか出来ません。しかし、今度こそものになるクランプをつくりたいなあ〜。

   小物作りはハタガネでいいですし、最近は安いFクランプがホームセンターで売られるようになりました。しかしより大きな物はやはりポニークランプですよね。これは簡単・強力・そして大きさの割りに安価でほとんど決定版でしょう。(国産、あるいは**産でまねっこポニーが激安で出来ないかなあ〜、そのうち出現しそうな気がするけど)しかし沢山揃えるとなると、やはり結構かかります。そこで安く自作出来ないかと考えました。まあポニーほどのモノは出来なくとも、ハタガネ以上が目標です。いつものように安く、簡単に、ホームセンターにある材料で作ります。連続していくつかのアイデアを、続けてアップしようと思っていますので、継続して覗いて下さ〜い。

   イレクターという、鉄パイプに塩ビの被服をした管が、どこのホームセンターにも売っているので、これを使いました。水道管などに比べると強度はイマイチですが、長さ120cmで360円ですから安い!トップや固定スライド部分は強度を考え、堅木(私は楢を使いました)で作りました。
   作り方は画像を見てもらえば分かりますね。トップ部分にはアジャスターボルト(M10、ネジの長さ100mm)というネジを使いました。また固定スライド部分もM10のネジ、蝶ナットを使いました。固定スライド部分は、最初は蝶ナット一つで固定しようとしたのですが、やはり半分に割って2つの蝶ナットで、そして補助具を利用して締め上げた方がしっかり固定できます。トップ部分も最初は木製の手回しを付けたのですが、レンチも簡単で、よりしっかり締められると思い、変更しました。
   固定スライド部分の蝶ナットは出来るだけ強く締めないと、トップをレンチで強力に締めるとずれてしまいます。しかしそう力一杯締めるのでなければ、十分ではないかと思います。
   これで製作費用は120cmのイレクターも入れて金具代6〜700円ぐらいです。

   まだまだ色々改良や、工夫する余地が一杯あります。また、次のアイデアを試作してアップしたいと思います。

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手づくりクランプ作り2

   イレクターを使ったクランプの改良を考えています。ホームセンターをくまなく徘徊して、何か役に立つものはないかと探しております。しょっちゅう顔を出すのでチョット恥ずかしいです。皆さんも同じでしょ?(笑)

   トップの部分はアジャスターボルトを使っていたのですが、これはネジの長さが10cmしかなく、トップの部分をしっかり、ぶ厚く作ると、ストロークが十分取れません。そこで、画像のように改良しました。
   長ネジを適当な大きさに切って、ネジのてっぺん(ここはクランプを締め上げ、緩める時に回す部分)と途中(ここは当て木を押す部分)の2ヵ所で、ナット2つを噛み合わせてロックしました。(普通の六角ナット2個でもいいですが、しっかり固定するためには、ロックナットというのも売っていました。私は使いませんでしたが、ズレる事はない様です。)
   このロックしたナットの部分が当て木部分を押すのです。押される当て木は、ネジの先がユルユル通る穴をあけます。その穴にネジの先が少し当て木に入り込み、当て木が横にずれません。またその穴の上のナットが当たる部分に、ワッシャーを貼り付けました。このワッシャーには、非常に強い力が加わるので、薄い金属では変形してしまいます。なるべくしっかりした大きなワッシャーを貼り付けてください。別に変形してもかまわないのですが・・・部厚い真鍮の四角いワッシャーが、ホームセンターに安く売っています。

   スライド固定部分も改良しました。なにも蝶ナットを使わなくとも、普通の六角ナットで十分です。むしろ、この方が最後にレンチでしっかり締めることが出来て良いですね。レンチであまり強力に締め上げると、材にヒビが入る事がありました。ナットに必ずワッシャーを、それもなるべく大きなワッシャーを挟んで、力が分散するようにして下さい。
   また画像のように足場用単管(外径28mmでイレクターと同じ)の組み手用金具を利用する事も出来ます。木片をくっつければ(ネジ止め)良いだけです。しかし強く締め上げると、イレクターの表面の塩ビに傷が入ります。まあ傷が付いてもいいか。
   但しこの組み手はチョット値段が高い(500円ぐらい)。外径48mmの大型の物はたった150円なのに(`_´メ)

   トップのネジの締め上げは、下の画像で分かるように、はじめは指でナットを回し、次に黒いノブで回し、最後にレンチで締め上げるのが簡単で、力が入っていいですね。
   これらの改良でより使い易く、また値段も安く(イレクター、単管組手を除いて)つくれます。金具代は300円ぐらいかな。

   トップの部分はこれでいいのですが、固定スライド部分はもっと簡単、確実な固定方法が必要です。これもまた次のアイデアを試作しますので、待ってて下さ〜い。それにしても長たらしい説明ですね。ゴメンナサイ(^.^;

のほほん
 
トップ部分はアジャスターボルトから、長ネジを切ってナットを4つ使う(ネジのてっぺんに2個、当て木を押す部分に2個それぞれ2つをロックして使う)方法に変更した。これでストロークが長くなりました。でも画像はチョット長すぎますね(^.^;
 スライド固定部分も蝶ネジでなくナットを使った。この方がレンチで強力に締められ、手間もたいしてかからない。
 
トップ部分は当て木を押す形式にして、当て木はネジの先が少し入る様に、大き目の穴をあけ、その上にワッシャーを貼り付けました。ロックしたナットがワッシャー部分に当たって押のです。このワッシャーには大きな力がかかるので、しっかりした大きい物を使います。(画像の四角いワッシャー)
 固定スライド部分は足場用単管(外径28mmで、イレクターと同じ)の直交組み手に木片をくっつけて用いる方法もある。これも簡単・強力に固定できる。
  
ネジ締めは、はじめは指で回し、次に黒いノブを回し、最後にレンチで締め上げれは、しっかり固定できる。

スチール管で作りました。これは試作用で細いスチール管です。外径16mmで、長さ100cm、値段は195円。
 
トップ部分は今までと同じです。スライド固定部分は最初今までと同じで、ナット2つで作ったのですが、これは失敗です。このスチール管は画像でも分かるようにかなりスベスベです。イレクターと異なり表面が滑って、トップのネジを締めるとズレてしまうのです。
そこでスチール管に穴をあけて、ネジを突っ込んで固定する様にしました。これなら絶対動きません。しかし・・・(^.^;
確実な固定なのですが・・・・沢山穴をあけると強度が落ちるし、第一穴あけが大変。そこで次のアイデアを現在試作中!
手づくりクランプ作り3

   まだまだクランプ作りが続きます。
   イレクターはやはり強度がイマイチです。中の鉄管が肉薄なのです。やはりスチール管でしっかり作ろうと思いました。
   1/2インチや3/4インチの水道管・ガス管と同じ径のスチール管を使う前に,、細いスチール管で試作をしてみました。これでうまくいったら、太いスチール管で作ってみようと思っています。

   トップ部分は今までと同じです。これはアジャスターボルトを使いました。問題は固定スライド部分です。最初は今までと同じく、2つのネジで締め上げて固定するようにしたのですが・・・。しかし、試作してみると失敗です。固定スライド部分のネジを力いっぱい締めあげても、トップのネジを締め上げるとスライド固定部分がズレてしまうのです(^.^; 。
   スチール管の表面は、イレクターと違ってすべり易いのです。滑り止めに、ゴムなどを挟んでみましたが、やっぱり駄目でした。

   そこで画像のようにスチール管に穴をあけてしまいました。スライド固定部分にも穴をあけて、ネジを差し込めるようにして固定します。これなら絶対に動きません。    しかし欠点も多いです。スチール管に穴をあければ強度が下がってしまいます。オマケに穴の間隔が広いと、トップのネジのストロークが長く必要です。穴をいっぱいあければさらに強度が下がるし、第一沢山の穴あけが面倒くさい・・・・ムムム。

   そこで次のアイデアですが・・・・実はもう試作中なのです。 ちょっと面白いアイデアが浮かんだのです。うまくいくかなあ?!乞うご期待!!

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手づくりクランプ作り4

スライド固定部分の新アイデア!

   シツコク続きます。
   今までの試作で、最大の問題は固定スライド部分です。ネジ2つで強力に締め上げても、トップ部分のネジを強力に締めるとズレてしまうのです。スチール管に穴をあけてズレないようにする方法もありますが、穴を沢山あける手間、トップのストロークを長くしないといけない、穴をあけるとスチール管の強度が落ちるなどの問題点があります。
   ムムムここで考え込んでしまいました。しかし、色々試しているうちに、全く違うアイデアを思いつきました!!(^O^)

   金属板(天板のコマ止め金具を流用した)を少し曲げて、それをネジで固定スライド部分にネジ止めします。スチール管を少し押さえる程度に、ネジを軽く締めて固定します。こうすると、金属板がバネのようにスチール管を押さえるので、固定スライド部分がフラフラしないで、どこでもフリーストップして快適です。

   そして肝心の固定ですが、スチール管に金属ヤスリで少し傷をつけます。少しこすって傷を付けるだけで簡単です。たいした傷ではないので、スチール管の強度が落ちる事はほとんどないと思います。そしてこの傷に金属板が食い込んで止まるのです。トップのネジ(クランプ)を締める力が固定スライド部分にかかり、さらに金属板がスチール管に食い込む力となるので、しっかり固定され簡単には動きません。非常に単純な作りですが色々な点で効果大です。

   画像では分かりませんが、使い勝手が非常にいいのです。固定スライド部分をずらす時は、スチール管の傷の部分がないところを滑らせて移動させます。そして傷にカチッとはまる感触は、なかなか快適です(^0^)。

   黒いノブを思いっきり締めても、固定スライド部分がずれる事あありません。しかし、さらにレンチで締め上げた場合は強度が心配です。この細いスチール管では黒いノブでクランプを締めると、スチール管が反ってしまい、強度が十分確かめられません。(これでもハタガネ程度の強度はあると思います。)

   さらに大きな力を加えた場合、金属板・ネジ部分・それにスチール管の傷の部分等にも非常に大きな力が加わるので、どうなるのか確かめなければなりません。金属板の角度、曲げ方等も強度に関係すると思います。次はさらに太いスチール管で、この点などをテストします。

   もうポニークランプを何本か購入できるぐらい、スチール管やネジ、ナットなど買い込んでしまいました(笑)。ヘンテコ治具を考案するより、買った方が安上がりだったりして(^.^;

のほほん

全く異なる固定のアイデア、簡単操作の固定スライド部分です。これは外径16mmの細いスチール管、そしてトップはM8のアジャスターボルトを使い試作しました。

スチール管に金属ヤスリで少し傷を付ける。固定スライド部分は金属板がスチール管に付けた傷にカチッと引っ掛かって止まる。
 
固定スライド部分は傷がないところを滑らせて移動させる。金属板がバネとなってフリーストップし、なかなか快適です。
金属板がスチール管に付けた傷に食い込んで固定される。クランプを締める力が、金属板がスチール管に食い込む力となって動かない。

より太いスチール管、外径22mmで作ってみました。ほぼ1/2インチの水道・ガス管(#52のポニー)と同じ外径です。トップのクランプネジにはM10の長ネジを切って使いました。
 
レンチで思いっきり締め上げると、金属板が変形してしまったので、より硬く、厚いステンレス板に変えた。(ステンレス板は左下の画像のように、約45度ぐらいで支えられるように折り曲げる。)
さらに力を入れると、ついにスライド固定部分の背側に割れが入ってしまった。スライド固定部分をより大きく作り、さらに左下の画像のようにネジを埋め込んで補強した。  
そしてさらに力を加えると・・・・ついにステンレス板が食い込むスチール管の部分が凹んでしまいました!アララ!
もうこれはどうしようもありませんが、スチール管が凹むまでスライド固定部分が動かなかった、という事です。フムこれぐらいでいいのではないでしょうか。
手づくりクランプ作り5

   より太い外径22mmのスチール管(ほぼ1/2インチの水道管・ガス管と同じ外径)で作ってみました。ホームセンターには色々な径のスチール管が売っています。(但し水道管、ガス管はもっと肉厚のようですね)トップのクランプネジにはM10の長ネジを切って使いました。

   さて、簡単操作の固定スライド部分の手づくりクランプです。やはり強度に問題がありました。トップ部分のネジ(クランプ)を黒いノブで締めるだけなら全く問題ないのですが・・・
   さらにレンチを使って強く締め上げていくと、固定スライド部分の金属板が、あまりの力でグニャッと曲がってしまい、そしてスチール管に食い込む事が出来なくなってしまいました・・・ムムム。

   そこで金属板をより硬く、厚いステンレス板に変更しました。(このステンレス板は45度ぐらいで、スチール管に食い込むように曲げます。)これなら簡単には曲がりません。これで解決・・・・と思いきや、さらに力を入れると・・・今度は画像のように木製の固定スライド部分の背側にヒビが入ってしまいました・・・ムムム。

   そこで固定スライド部分を大きめに作り直し、さらにこの力が加わる部分に画像のように補強のネジを入れました。これで簡単には割れません。これで解決・・・・と思いきや、さらに力を入れると・・・ン!なんとスチール管の力がかかる部分が、少しへこんでいるではないですか!・・・ムムム。

   しかし、これはもう解決できません・・・でもこれはスチール管が変形するまで、固定スライド部分がズレない、という事だと思います。ここまで締める事が出来れば、クランプとしては木工用としては(イイカゲン木工用かなあ)、まあいいのではないでしょうか?ほとんどの場合は黒いノブを手で力いっぱい締め上げれば、事足りるのではないかと思います。

   そしていよいよ次は、外径約28mm(ほぼ3/4インチの水道・ガス管と同じ外径)のスチール管で手づくりクランプを試してみようと思います。
   まあシツコクよくやりますねえ。もう少しお付き合いお願いしま〜す。

   

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手づくりクランプ作り6

   さてクランプつくりですが、先日の問題点以外にも問題がありました。スチール管にヤスリで傷をつけて、その傷にステンレス板が食い込んで固定されるのです。しかし傷が小さいと、ステンレス板がスチール管の表面を削り取ってしまうことがあるのです。

   スチール管が軟らかい場合に起きるようです。外径22mmのスチール管は100cm350円のもの(表面にツヤがある)以外に、200cm420円のもの(安い!表面にツヤがない・・・農業ビニールハウス用鉄パイプです・・・もしかして都会のホームセンターには売ってないかな?)も売っていて、沢山買い込んでしまいました。しかし、この安いスチール管はかなり軟らかく、力を加えると、ステンレス板が食い込む部分が削り取られてしまいました。ムムム・・・

   なるべく硬いスチール管を使った方がいいようです。ホームセンターに売っているスチール管で、一番硬いのはステンレスの管なのでしょうが、工作がチョット大変でしょうね。また、しっかり食い込むようにヤスリでつける傷を深く(深さ1mmぐらいかな)した方がいいと思います。

   激安だ!と喜んで農業ハウス用スチール管を3本も買ってしまったのに、クランプに使えなくて残念ウウウ!!!(-_-;)

   しかしここで諦めてはダメです。「折角沢山買ったのに〜〜」と考えながら・・・例のごとくホームセンターを徘徊し・・・すると、ア!いいものみっけ!これは簡単スライド固定部分に使えるぞ!!

次の日記で早速アップしま〜す。

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スチール管が食い込む部分が削れてしまった!
上が100cm350円、ツヤがある。下が200cm420円の農業ハウス用スチール管。
手づくりクランプ作り7

   固定スライド部分として使える金具を2つ見つけました。1つはワイヤーグリップという金具です。鉄のワイヤーを固定するのに使うのでしょうね。しかし、ワイヤーでなくともスチール管にも食い込んで十分使えます。チョット大きすぎ、重たすぎなのですが、値段は案外安いです。22mmのスチール管に合うものは240円です。がっしりしているので、このままでも良さそうですが、木を取り付けました。色々な大きさのものが売っていますから管の径に合うものを選んでください。

   もう一つはアンテナ用固定金具です。1個184円でした。これに木を取り付けて固定スライド部分にしても十分使えます。蝶ネジ・あるいは6角ネジを強く締めればしっかり固定されずれることはありません。この金具は径28mmまで使えます。

   私は安物の軟らかいスチール管を沢山買ってしまいましたが、この固定スライドなら十分使えます。無駄にならなくてよかったあ\(^O^)/

   さて、そろそろ最後が近づきました。(かな?)外径28mmのスチール管を使った(ほぼ3/4ポニーと同じ外径)クランプを作っています。次の日記でアップしま〜す。

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左側4つはワイヤーグリップ。右端はアンテナ用固定金具。
 
どっちも木をくっつけて固定スライド部分完成。カンタ〜ン(^o^)
しっかり固定され動かない。

外径28.5mmのスチールパイプで作りました。
M12の長ネジ、ナットを使いました。  
トップの部分の板付きナットはナットの側を外に出します。
金属ヤスリでスチール管に傷を深めにつける。

黒いノブを力いっぱい締めるだけでもかなり強力です。
手づくりクランプ作り8

   さて、いよいよ#50のポニーとほぼ同じ外径の28.5mmのスチール管で作りました。

   これもホームセンターにあるスチールパイプ(長さ100cmで440円)です。やはり大きく重たくなります。しかし水道・ガス管はさらに肉厚なのでポニーはもっと重たいのでしょうね。クランプする作業も、もかなり重労働です。

   トップの部分はM12の長ネジ、ナット、板付きナットを用いました。以前と一つ変更したのは板付きナットをトップ部分に取り付ける時、画像のようにナットの部分を外側に出しました。これはM10で試作している時、力一杯トップのネジ(クランプ)を締めた時に溶接してあるナットが板から外れてしまう事があったからです。板付きナットのナットの側を外に出せば、力を加えても外れる心配は無いと思います。後は今までと同じです。このトップの部分に関しては今までこれ以外のトラブルは無かったので、これで問題ないと思います。

   問題は固定スライド部分ですが、これも特に問題なく使う事が出来ました。見た目はごく簡単で、こんなので大丈夫かなあ?という不安があったのですが、案外しっかり固定されるのです。ただ、スチールパイプに金属ヤスリで入れる傷は、しっかり食い込むように少し深く入れました。あまり浅いとその部分が破壊してしまう心配があります。半丸やすりの角でこすって、少し深く1mm位の傷をつけました。

   さすがにM12になると黒いノブも大きく、これを手で締め上げるだけでも結構力が入ります。これでほとんど足りる事が多いのではないかと思いますが、さらにレンチで締め上げる事も出来ます。但し22mmパイプでもあったように、あまり強力に締めあげると、スチール管が凹んでしまいます。黒いノブで力いっぱい締めた後、レンチで少し締めればいいのではないかと感じました。家具がゆがんで、クランプで締め上げてゆがみを修正する場合もありますから、これは実際に大型家具を作って見ないとわかりませんね。そのうち試してみましょう。

   次は・・・皆さんもうイイカゲン飽きましたね。やっと次で最後でオマケです。今月はこればっかりで、木工作品は何も作っていません(汗)。

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手づくりクランプ作り9

   やっとこれで終わりです。全部で7本作りました。イイカゲン長々と皆さん飽きて(呆れて?)しまいましたね。最後にオマケです。

   画像を見て分かるように、クランプには目盛りを書き込みました。固定スライド部分を蝶ナットや6角ナットでしっかり固定る時は、先に締め補助具や、レンチで、しっかり固定してから、締める場所に挟み込みます。そのためにはスチール管に目盛りがあると便利なのです。

   外径28.5mmのスライド固定部分に、アンテナ固定金具を使ってもいいと思います。金具が1個でもいいのですが、よりしっかり固定できるように金具を2個使って作りました。蝶ネジが4個では面倒ですが、2つは6角ナットにして、締めるのは2個でいいですね。やはり、締め補助具かレンチを使ってしっかり固定します。

   一応これでロングクランプ作りは終わりです、フ〜。しかし、まだまだ改良の余地がいっぱいあると思います。トップの部分はこれでほぼ満足していますが、固定スライド部分はまだ納得できません。
   ポニーの固定スライド部分はよく出来ていますね。こんな方式で、簡単確実に固定できないかなあ?と今も考えているのですが、先に進みません。

   実は1/2と3/4のガス管を注文しているのです。これを手に入れたらまた考えてみたいと思っていま〜す。長々お付き合いありがとうございました。
   さあ、頼まれ物の棚と扉を作らねば!!もうヘンテコ木工術を考えている暇はありませ〜ん\(^O^)/

のほほん

よく作りました。

目盛りを入れると便利です。
 
アンテナ固定金具2個でスライド固定部分を作れば、よりしっかり固定できる。
ショートクランプ・作業台用バイス・作業台中央クランプについては木工術9

はぎ合わせ用クランプは木工術6にアップしています。こちらも覗いてくださ〜い。

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