工房訪問4(2019〜)

木工の楽しみは木交流だ!! 2019年10月 関東木交流旅行
 
工房名はすぐ近くにある城跡にちなんで「亀城工房(きじょう)」と言います。何が凄いと言って自作の木工機械です。これは鉄も切れるバンドソー
 
幅300mmも削れる手押し鉋!!直径500mmのディスクサンダー!
 
ベルト幅150mmのベルトサンダー!新案のあられ治具を説明してもらいましたが、実によく考えられています。  
全ての機械に集塵がつながっています。木工機械のほとんどが見たことない海外製なのです。
テックさんと言えばやはり旋盤です。がっしり大型の木工旋盤がまぶしい!
私とテックさん(右)私よりちょっと先輩ですがテックさんのエネルギーに脱帽です。

関東木交流旅行1(テックさん)

   久しぶりの木交流旅行です(^^)/。
   10月1〜3日に木工友人トシさんと一緒に2泊3日で茨木県土浦市にあるテック(亀城工房)さん、千葉県市原市にあるあとりえ えむとえむさん、神奈川県川崎にある呑喜(のんき)工房さん3つの木工房に木交流旅行に行ってきました。また私たちの旅行は必ずおまけにプラネタリウム見学をします

   初日早朝(格安航空券です)に北九州空港から羽田へ、そして最初は筑波市にあるつくばエキスポセンターのプラネタリウム見学です。ここで隣の土浦市に工房があるテックさんに迎えて頂き、ここから翌日の工房訪問まですっとテックさんの車で案内をして頂きました。まあ過分な歓迎、お世話して頂き恐縮、そして大感謝です。

   そしてテックさんの工房訪問です。以前からHPを見させてもらっているので旋盤はもちろん木工、ジグなど徹底して作っているのは分かっていましたが・・・実際に見て、触って、説明を聞いて・・・これは半端じゃないこだわりにビックリ!!私のイイカゲン木工とは対極に位置する工房です。

   置かれている機械はどれも自分仕様に改造(インバーター化も12台って言ってたかな?)し、さらに多様な治具を作り、よりパワーと精密な加工が出来る様に作り変えているのです。

   テックさんは作品にしても治具にしても色々な技法にチャレンジすることが大好きで、更にそれを進化させています。そしてバンドソー、大径ドラムサンダー、更にはなんと幅300mmの自動カンナまで!!テックさんのHPにこれらの機械や作品があるので是非覗いて下さい。

   自作工具治具、そして作品を一つひとつ説明を受けていると、時間が過ぎるのを忘れてしまいます。

   そして夜はお酒が大好きテックさんと宴会です(^^)/楽し木工談義は飲みながらも続きます。そしてテックさんのご自宅に泊めて頂きました。自宅(工房の上の2・3階)にはこれも凄い音響システムをいている専用部屋があり、これを聴かせてもらいながら話は尽きません。

   この一日、とても消化出来ないほど沢山の刺激を受けて、眠りに着きました。二日目も内容満載ですが、これは次の更新までちょっと待って下さいね。
テックさんの工房訪問についてはトシさんのブログでも報告しているので是非ご覧下さい。

のほほん

関東木交流旅行2(あとりえ えむとえむさん)

   木工旅行2日目(10/2)です。この日も一日テックさんが車で案内してもらい、私達は乗ってるだけですからお気楽です。スミマセ〜ン

   あとりえ えむとえむ(MMさん)の工房がある市原市に向かう途中に、超巨大ホームセンターのジョイフル本田千葉ニュータウン店に立ち寄りました。1時間ほどしか居れませんでしたが、まあ品ぞろえが凄い!私は徘徊しながら買いたい欲求を我慢するのが大変でした

   さてあとりえ えむとえむ(MMさん)の工房です。MMさんは私のホームぺージより早く(2002年)開設された老舗の木工房なのです。しかし工房は青空工房で作業場は狭く(ゴメンナサイ)一人が動けるだけの軒先と道具収納小屋、そして決して広くはないデッキが工房なのです。

   正直言ってこれほど狭く、小さいとは!とビックリしてしまいました。(失礼お許し下さい)

   DIY雑誌のドゥーパ!に何度も掲載され(今年の2月号ではMMさんと私も一緒に掲載)、色々な治具を考案し、作品を作っている老舗の木工HP!という認識とは大きな落差がある工房なのです。普通木工趣味が昂じるとバンドソーや自動&手押しカンナなど大型機械が欲しくなり、結局専用工房を作ってしまうものですが・・・
   しかしMMさんは大きな木工機械は全く持たず(小さ目のボール盤と自作テーブルソーだけ)手持ちの電動工具、手工具だけで製作をしているのです。趣味の木工では多くの制約があります。MMさんのホームページをご覧になると分かりますが、私以上に治具大好き(^^)/なのですが、逆に制約があるからこそ、色々工夫をしながら作品を作られているのだ、という事が良く分かりました。

   趣味の工房は本当に多様です。制約を工夫で補いながら楽しむ事が大切だと改めて実感しました。MMさんは初対面ですが、とっても穏やかで優しい雰囲気で、小さな工房を楽しみならがら作業されているのだと思いました。私も狭い工房(それでも8畳ですから^^:)を楽しむ気持ちで頑張ろう!と改めて思いました。

   工房を拝見した後は近くのログハウスのレストランで木工談義をしながら楽しく昼食をとりました。MMさん短い時間でしたがとっても楽しいひと時本当にありがとうございました。(^^)/ トシさんのブログでもあとりえ えむとえむさんの訪問記があるので覗いて下さい。

   そしてまたテックさんの案内で横断する東京湾アクアラインを通って川崎市にある呑喜(のんき)工房さんに向かいます。次回に続きま〜す

のほほん

 
工房のほぼ全景です。家の反対側には工具類の収納小屋(右)があります。軒先で一人が通る幅しかありません。  
壁(窓かな?)一面に道具、自作治具がぶら下がっています。自作テーブルソーを使った治具の幾つかを説明してもらいました。  
青空工房で一番気になる騒音には十分配慮して時間を守ってしているそうです。吸塵機は全体を箱で覆っていてほとんど気になりません。  
庭に置いてある自作燻製箱。私とMMさんの横にあるのは家と同形の郵便受け(^^)/イイネ! 左からMMさん、テックさん、トシさん、私です。 
 
皆で集合写真を撮るのを忘れてしまいました。こんな写真で良かったかな^^:私の工房より少し広いぐらいです。  
色々な機械、工具、ジグ、そして材が所せましと並んでいます。右は1oピッチのネジを使った自作の微動削り台です。これで正確な材を作り出しています。  
自作ルーターテーブルも微動装置を備え正確に切削が出来ます。小物用にPROXXON(ブロクソン)の小さなテーブルソーも使われています。精度の良い小物作りにおいて、木工機械は「大は小を兼ねない」と思いました。  
一番の大物はこの動く幌馬車です。残念ながら修理中で動きませんでしたが、動画(クリック)があるのでご覧になって下さい。右はフクロウの振り子置時計ですが、ガラス玉の目玉が動いてとってもかわいい。ひと工夫が面白い!!  
どれも美しく精密な作品なのです。左は名刺しれですが、カチッと心地よく開閉するのです。こんなに小さいのにどうやって作るの?と思ってしまいます。私が感動したのはこの箸です、使う時接合するのですが、木目を合わせてピッタり、そしてこんなに細いのにブレもなくしっかりなのです。ネジではありませんもっとな簡単なのです。「これ特許取らないと!」と何度も言ってしまいました。

関東木交流旅行3(呑喜工房さん)

   さて二日目(10/2)午後は呑喜(のんき)工房のNさん訪問ですす。
   10月2日昼食を終え、再びテックさんの車で東京湾アクアラインで海を横断して(途中海ほたるに寄りました)川崎市にある呑喜工房さんに向かいます。

   呑喜(のんき)工房のNさんとは初対面ではなく、行橋の私達の工房に来て頂いたことがあるのです。Nさんのホームページは木工友人の方(Gちゃん奮闘記)が紹介しているページなので、工房や治具などの説明は十分ではありませんが、時々メールを頂き、手をかけた素敵な作品を作られているので訪問したかったのです。

   工房は2階で、私より少し大きいぐらいなので似た環境です。地元の木工教室で江戸指物の先生から学んだという事で、小物作品が多いのですがとっても美しい作品ばかりです。ただ、Nさんは全て手工具で製作するのではなく、電動工具も積極的に使い、また色々な工夫や治具を作って制作を楽しまれています。
   テーブルソーやルーターなどは1回転1mmピッチのネジを用いた微動装置(これはいい)を作り、これで正確な切断や切削をし、江戸指物同様の美しく精密な作品を作っているのです。

   ともかく小物の工夫が素晴らしく、使い心地がいいのです。「カチッ!」を蓋が閉まる、「キュッ!」と接合するこの使い心地の感覚はネットでは絶対伝わりません。精密で工夫を凝らした作りが良く分かるのです。これこそリアルです!(^^)/

   工房を見学した後、奥様も交えて飲んだのですが、ここで人気で今まで100個は作ったという「接合箸と箸入れ」を見せてもらったのですが、トシさんも私もこれにビックリ大騒ぎ、その使い心地のなんと良いこと!そして工夫は特許モノだ!と大興奮してしまいました。

   そして一番の驚き!は奥様が理解がある‥いや一緒に製作されているの事です。奥様は「接着係」とNさんが言うのです。「この材は何だったかな?」とNさんが問うと「それは黒柿よ」と奥様が答えるのです。材の知識も半端じゃありません。まあ、今まで沢山工房訪問に行きましたが、こんな経験は初めてです。これぞ究極の理想工房です!!

   Nさんご夫婦と居酒屋、そして付き合いのあるスナックに行き、木工談義をしながら心地よく酔い、楽しく過ごす事ができました。Nさんと奥様、大歓迎して頂き、楽しい時間をありがとうございました

   久しぶりの木工旅行でしたがやはり工房訪問はとっても楽しい!リアルでなければ分からない事が一杯!そして何より初対面でもすぐ打ち解けて、楽しく木交流させてもらえるのです。私にとって木工の楽しみは、製作以上に実は木交流なのだと思うのです。次は何処へ行こうか・・・皆さんの所にも是非遊びに行きたいと思っています。どうぞよろしくお願いしま〜す(^^)/

   も一つおまけですが、私達の旅行はプラネタリウム見学も必ず入るのです^^:。今回はつくばエキスポセンターとお台場にある日本科学未来館、そして有楽町にあるコニカミノルタプラネタリア TOKYOの3つに行きました。私たちはいつも双眼鏡を持って入るのです。そして解説員の説明はそっちのけで、映し出された天球の星々、星雲、星団などを探して双眼鏡で見ます。最近のプラネタリウム投影機はものすごく精細な映像なのです
   つくばのプラネタリウムでは日が沈む前の太陽像を見てみると黒点がありました。またアンドロメダ大星雲や白鳥座のアルビレオなど双眼鏡で見ると微妙な違いがあってとっても面白いのです・・・ってこれもヘンテコ鑑賞なのです
   トシさんも訪問記をアップしているので覗いて下さい。トシさん、また楽しい木工&プラネ旅行に行きましょう!

のほほん


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