スライド丸ノコ

スライド丸ノコは私の工房で最もよく使う電動工具です(^▽^)/



スライド丸ノコのススメ(長所と短所)
(2017 10 21)

   私の工房で最もよく使う電動工具はスライド丸ノコなのです。なのにHPで紹介してなかった・・アレレ なのでその長所短所などを説明します。

   私のHPや動画をご覧になって分かるように私は現在テーブルソーを持っていません。しかし十数年前は、自作の簡易テーブルソーを使っていました・・・昔「手づくり木工事典」という雑誌があり、今の様にネットで情報を得られない時代、この雑誌は私にとってもうバイブルみたいな存在でした。この雑誌にTAMA CRAFT(芝地正履氏)のテーブルソーの作り方が連載されていて、それこそ穴が空くほど読み(眺めて?)・・実は私には製作が難しすぎて適当に真似たのですが(汗)・・自作のテーブルソーを作り使っていました。多分一昔前の木工愛好家は皆この「手づくり木工事典」を隅々まで読んでいたと思います(なつかしい)
   しかし、イイカゲン木工の私が作った自作簡易テーブルソーは十分な精度も出ず、安全性にも問題があり、長くは使いませんでした。その後日立のスライドマルノコを知り合いの大工さんから格安で譲ってもらい、これを現在までもう15年以上使っています。

   切れ味や精度の良い大型のテーブルソーが欲しいと思いながらも、狭い工房では置く場所もなく、今はもう諦めています。しかし、たとえテーブルソーがあったとしても、スライド丸ノコは十分活躍する場がある・・いや小物作り主体ならスライド丸ノコが主役ではないかと思うのです。


   スライド丸ノコの長所ですが、やはり安全性です。テーブルソーではキックバックが怖いですが(昔自作テーブルソーを使っていた時、キックバックで材が飛び、怖い思いを何回かしてしまいました。これでテーブルソーを止めたのです)、@スライド丸ノコはキックバックを起こしたとしても材は向こう側へ飛んで行くのです。但しフェンスにぶつかって跳ね返ってくる事もありますが。丸ノコ自体も機械に固定されているので手持ちの丸ノコの様に暴れる事はありません

   テーブルソーは刃が上向きについていて(刃のカバー 割り刃を付ける事も出来るが)うっかり手が当たる心配もあるが、Aスライド丸ノコは刃が下向きでカバーも付いており、丸ノコ部分を手持ちで向こうに押して使うので刃先に手が当たる可能性はほぼ無いのが良いのです。

   これはAと重なる事ですが、Bスライド丸ノコは刃先が見え、材を切っている様子全体が直接見えている事が大きな長所です。これに対しテーブルソーでは切っている全体が見えないのです。(刃が材より上に出ている所だけが見える)これは使い勝手や特に安全性にとって、大きな相違点だと思います。

   さらにスライド丸ノコの長所ですが、C硬い材や厚い材を切る時、細かく何度もくり返して少しづつ切り込むことが簡単に出来るのです。テーブルソーの場合は刃の出具合をネジ(回転ハンドル)で調節しながらですが、スライド丸ノコはノコ刃部分が手持ちなので見ながら刃を滑らすだけなのです。一度に深く切るのではなく少しづつ切り込む事も楽なので、安全に切る事ができます。
   また、先日の簡単木口隠し組み小箱作りの動画で見るようにD一定幅を削り取る様な切断(切削)の様な使い方も簡単に出来ます。材を横スベリさせて削るなんて裏技も スライド丸ノコだから比較的安全に(お勧めはしませんが・・汗)簡単にできるのです。

   テーブルソーとの比較ですが、テーブルソーは材を移動させて切断するので、小型のテーブルソーでテーブル面が狭いと不安定になり易いのです。ブレずにスムーズに材を切断移動できる精度の良い補助テーブルや冶具などが無いと思い通りに切れず、危険でもあります。しかしEスライド丸ノコは材を動かさずに切断するのが大きな利点で、これも安全性につながっています。


   さて一方短所ですが、これは@刃の移動幅(切断幅)が限定されている事です。(私のスライド丸ノコでは最大312mmの幅までしか切れません)なので大物作りの方には、やはり大きな不満だと思います。(大工さんも現場で角材切りなどに使うので、決して小物専門と言う訳ではありませんが、幅広の板材を切るのは不得手です)
   私は幅広材の切断は、手持ちの電動丸ノコに自作のガイドフェンスを使っています。

   また、もう1つの欠点はA切り屑の吸塵が大変難しい(ほとんど無理)ことです。テーブルソーの場合は吸塵対策で切り屑の9割は集塵できると思いますが・・・スライド丸ノコは舞い上がる切り屑を全部吸塵するのはほとんど無理だと思います。(以前集塵ホースを色々取り付けて試しましたが、やはり相当量は撒き散らしてしまいました)ただ、切り屑対策として背後の覆いは必要です。これがないと大量の切り屑を後方へ撒き散らしてしまいます

   (10 22 追記)この記事を見て頂いた方からメールを頂きました。私は集塵は「ほとんど無理」と記してしまいましたが、なんとスライド丸ノコでほとんど粉塵が出ないまで集塵対策している方なのです。メールの一部を転記させてもらうと「吸塵は、背部の既設廃棄パイプに掃除機2台をサイクロンを介して接続し、更に、背部左側に屋外設置の1馬力集塵機からダクト接続しておりますが、殆ど、粉塵は飛散しません。」とあります。私は非力な集塵機一台で試しましたが、ほとんどお手上げでした。しかしこのように徹底した対策を施せば集塵できるのですね。す、凄い(^▽^)/スライド丸ノコの冶具も色々作られているようです。
   この方はやはり私と同じ、いや以上で「手づくり木工事典」のTAMA CRAFの記事を暗記するほど読まれた、というのです!ビックリ。)Yさんどうもありがとうございました。今後ともどうぞよろしくお願いしたします。

   結論として、スライド丸ノコは安全性が高く、特に小物作りでは便利な電動工具だと思います。・・・と、半分は狭い工房で大きなテーブルーソーを置く事が出来ない自分へのなぐさめもあって?スライド丸ノコにえこひいきしているかもですよどうぞ皆さんスライド丸ノコ購入の参考にして下さい。

   次は補助説明の為、スライド丸ノコだけで簡単なホゾ組み小箱を作るので、皆さんどうぞまた覗いて下さい。(^▽^)/

のほほん


私のスライド丸ノコは日立製で最大切断幅が312mm(フェンス、テーブルを取り付けているので295mm程になっている)切断高90mm(テーブルを載せているので70mmほどになっている)です。
また切り込み深さ調整ネジの横にネジ穴を切り(アルミなので簡単でした)ネジを簡単に固定できるよう簡単な改造をして、切り込み深さ調節が簡単に出来る様にしています。


上の画像をクリックして先日アップした木口隠し組み小箱の動画をもう一度見て下さい。スライド丸ノコはくり返し何度も切り込むのが非常に簡単なので、厚い材や硬い材を、無理せず少しづつ切り込んでゆく事が簡単で出来、安全性が高いのです。また動画にあるように、何度も切り込んで一定幅を削り取ったり、裏技ですが材を横滑りさせて削る事も簡単です。


スライドマルノコは手持ちで刃を動かす、という特徴があるので吸塵は非常に難しい(ほとんど無理)ですが、ベニヤ板で後側に簡単な覆いは必要です。これがないと後ろ側は木屑が撒き散らされてしまいます。また傾斜切断の為の簡単な補助具(45度傾斜の角材です)があるととっても便利です。

(10 23さらに追記) Yさんから集塵機の画像も頂いたのです。左は自作サイクロン、そして右は戸外に置いた1馬力集塵機ですが、全体を吸音材を貼った木箱で覆い30db減音させていると言う事です。すごいなぁ

   Yさんに刺激を受けて私も再度スライド丸鋸の集塵に取り組んでみようと思います。以前から自作の集塵機を作ろうと思っていたのと、スライドマルノコはほとんど開放系なので換気扇も併用して出来ないかな・・と色々考えています。
   情報交流で刺激を受けてさらに木工遊びが楽しくなります



上の画像をクリックして動画を見て下さい。製作は簡単ですが、削り屑がすごい!。小まめに吸塵して作業をしないといけません。横滑り削りは注意して少しづつ、少しでも抵抗があれば、上からの削りをして段差を削ります。


スライド丸ノコで簡単器
(2017 10 28)

   あれ?次は小箱を作るのでは・・と言わないで。この際、スライド丸鋸で簡単に作れるものを幾つか作ってみようと思っています。
   動画を見てもらえば説明はほとんど必要ありませんね。材はケヤキで、大きさは260×180×30mmで、器の深さは25mmです。私のスライド丸鋸の刃幅は2mmなので一体何回刃を下ろさなければならないか・・・でもスライド丸ノコならスイスイです
   そして禁断の横滑り削り、後は手磨きで30分程でしょうか。製作実働時間は1時間程で作ってしまいました。

   器の形状・大きさは、刃によって決まってしまいますが、スライド幅を調節出来る様にすれば底平らの器、また冶具を作れば丸型の器も作る事が出来ると思います。これも試してみたいと思っています。もちろん小箱もつくりますよ。

のほほん


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