ビスケットモドキ
またまたのほほん流イイカゲン木工術です 手抜きはぎ合わせ & 自作安上がりクランプ |
テレビ台です 奥行きが50cmあり、板をはぎ合わせねばなりません。 |
電動工具欲しいなー・・・だけど HPを覗くと、趣味の木工家の皆さんも色々な電動工具を持っていますね〜。 技術を持たないのほほんも喉から手が出るほど、電動工具が欲しい〜よ〜(^人^) といつもカタログは穴の開くほど眺めながら・・・ヤッパリ高価で、今も持っていないものがたくさんあるのです。 憧れの・・ビスケットジョインター・・・角のみ機・・・ルーター・・・ベルトサンダー・・・ テーブルソー(これも持ってないのですよ)・・・キリがないですね。 最近一番欲しいなー、と思っているのは木工旋盤なのですが(ヨ・ヨ・よだれが落ちる〜)・・・ が・・・先立つお金がなーい、さらに置く場所もなーい、そして何より・・・も妻の目が(ううっ)・・・ しかしのほほんは常にプラス思考で、かつイイカゲン木工でその場をしのいでゆくのです。(涙ぐましい) そうです!!趣味の木工は、ないものを工夫しながら作っていくのがまた楽しいのです!!とやせがまん(-_-;) ここではのほほんがしている、板のはぎ合わせについて紹介しようと思います。 まあこんな方法もある・・・高価な工具を待たない方はチョッと参考にしてみて下さい。 のほほん |
イイカゲン木工術による板のはぎ合せ のほほんは集製材はほとんど使いません。やはりできるだけ木目を生かしたいからです。 天板などは2枚・3枚の板をはぎ合わせて作りますが、初心者にとっては、 このはぎ合わせがやはり難しいですね。 最初は簡単ないもはぎ(平はぎ)をしますが、強度がないだけでなく、目違いが大きく生じやすく、 かえって後の処理が大変です。 のほほんイイカゲン木工といっても、いもはぎは強度が不安で、最近は全くしません。 そこでサネはぎへとなりますが、本サネはぎをピッタリ作るのは、チョッと難しいので、 雇いサネはぎとなると思います。のほほんも雇いサネはぎで作っていた時期も長かったです。 しかし近頃はほとんど(いや全てかな)ビスケットモドキ・・・部分雇いサネはぎ・・・ でやってしまいます。 もちろんあまり強度を問わない所なら、はぎ合わせだけでなく色々利用出来ますよ。 のほほん |
185mm×520mm(厚さ19mm)の板2枚をはぎあわせました。 |
写真2 必ず反対面をカンナのフェンスに沿わせます。 写真6 ビスケットモドキを入れた所、後は接着剤をつけてクランプで締めあげる。 |
ビスケットモドキによる手抜きはぎ合わせ(^^;) 1 ビスケットモドキを作ります。(のほほんはいつも作り貯めています) 材の切れ端で、長さ50mm、幅19mm、厚さ6mmのビスケットモドキをたくさん作っておきます。 写真1 直径6mmのストレートビットでビスケットモドキが入る穴を掘りますが、試し穴を作り、 ピッタリのビスケットモドキをまとめて作っておきます。 また、このビスケットモドキの角をカンナで少し落としておくと、板を合わせるときに入りやすいです。    写真1ビスケットモドキ 写真3 2枚同時に印をつける 2 板のはぎ合わせ面を作ります。のほほんは手押しカンナでこの面を作ります。写真2 はがき1枚分真ん中を削って、といいますが そんな高等技術は持ち合わせていません。はぎ合わせした後クランプでぎゅうぎゅう締め上げて、 強引に合わせましょう(^.^; 。 ただし、手押しカンナではぎ合わせ面を作る時は教科書通りに、 反対面をフェンスに押し付けながらしますよ。(直角がキチンと出せてなくとも、ピッタリ合わさる) 手押しカンナなんて高価な工具は持たないよ(`_´メ)と言うなら、 はぎ合わせ面を、電動丸ノコで真っ直ぐ・直角に切ればそれでいいと思いますよ。丸ノコの断面もかなりきれいですからね。 手押しカンナは直角は出しやすいけど、直線はかなり難しいです・・・電動丸ノコでスパッツと切った方が、 かえって直線が出るのではないか、とも思います・・・一長一短です。のほほんも手押しカンナを買う前は、 そのままはぎ合わせしていました。 但し、買ってきた1バイ材・2バイ材をそのままはぎ合わせるのは、直線が出ていなかったり、 面が荒れていたりで、きれいにはぎ合わせる事が出来ませんね・・・丸ノコや手押しカンナで直線を出し、 断面をきれいにしてからにして下さい。 3 はぎ合わせる板の長さにもよりますが、10〜20cmおきに、長さ50mmの印をつけます。 (はぎ合わせる板をくっつけて2枚同時に印をつけるといい)写真3 そして6mm径のストレートビットを10mm出して(※注意・・硬い材の時は少しづつですよ)写真4 はぎ合わせ面に約50mmの穴(少し大きめに・・少し横にずらす余裕が必要)を空けていきます。写真5 必ず板の表面になる側に、トリマーのガイド面を沿わせます。( これを間違えると、目違がひどくなりますよ) 写真4手製刃高測定器で 写真5 トリマーで掘る 4 接着剤を塗ってはぎ合わせ、ハタガネ(手製はぎ合わせ用クランプ)で締め付けて出来上がりです。写真6 要するに雇いサネの、ビスケットモドキを所々にする訳です。 接着面積を増やすことで接合力が増すのですが、 天板のはぎ合わせは、この程度でいいのではないかと思っています。ヤッパリイイカゲン(+_+) もう5年以上このイイカゲン術を用いていますが、はぎ合わせ面が離れたことはありません。 のほほん |
はぎ合わせ用安上がりクランプ はぎ合わせでは接着剤を塗り、最後にハタガねやポニークランプで締め上げて接着しますが。 ハタガネは締め付ける力が弱いのが気になりますし。ポニークランプはホームセンターに売っていませんし、安くないですね。 そこでのほほんの、手製はぎ合わせ用クランプを紹介します。 写真で分かるように作りは簡単です。板の幅に合わせて、 下のネジをはずして調節します。(ここはしっかり締める必要はありません。簡単に抜き差しして、指でネジを締めれば十分です) 締め上げるとき、最初は黒いノブで締めます、そして最後にTレンチで締め上げればかなりの強さです。 ビスケットジョインターもポニークランプも、よだれをたらしながら・・・結局未だに買っていません。 これで我慢しょかな〜(^_^;)・・・いかに安く自作するか、涙ぐましい努力は続くのです・・ううっ のほほん |
安上がりクランプ 鉄骨(2本)と金具類で1500円かかっていない。 この鉄骨は90cm(断面がU字型で強度大)ですが、もっと長いものも売っています。   クランプの頭部と使用する金具類。手製クランプの材料は全てホームセンターにあります。 ネジが通る頭部の部分はかなりの力がかかるので、硬い材で作って下さい。ほかは2バイ材の切れ端でいいです。 ネジはM8(100mm)を用いていますが、あまり強く締めあげると、曲がる事がありました。M10にした方がいいかな〜。 |
更に超簡単・安上がりはぎ合わせ用クランプ 11月19日 日記より転載
掲示板に書き込みをしていただいているkatsuさんが、2バイ材の半割りを使って板のはぎ合わせを工夫ている、と書かれていたので、私もまたはぎ合わせ用クランプを考えました。 今度はさらに超簡単&超安上がりです。(いつも超**ばかり、大げさでスミマセン) 画像を見てもらえばスグ分かります。従来からある長ネジ2本を使ったはぎ合わせ用クランプの改良型です。従来のタイプは簡単・安上がり・またしっかりはぎ合わせられるのですが、唯一の欠点が蝶ネジをしつこく回さなければならない事です。(手づくり木工事典の執筆をされていた本岡さんが、蝶ナットを電動ドリルで回す方法を書かれていました。これは木工術9の中でも紹介させてもらいました) そこで画像のように長ネジの途中で、簡単にスライドして固定できるようにしました。2枚の板を3組の蝶ネジで締めるとしっかり固定され、まず動く事はありません。3つの蝶ナットを少し緩めれば、スライドしてずらす事が出来、簡単に板の幅に合わせられます。 このスライド固定部分は10mmのドリルビットで穴を開けてから2つに割って作りました。ごく単純な改造です。でもこれで蝶ナットをしつこく回さなくていいのです。 試しに板を挟んで締めてみました。最後は締め補助具を使って、ギュウギュウ締めましたが、スライド固定部分がずれる事はありませんでした。 蝶ナットでなく、普通のナットを使って最後はレンチで、締め上げてもそんなに手間はかかりません。これだとかなり強力に締め上げる事ができます。(強力過ぎるかも・・・) 私はM10の90cmの長ネジと蝶ナット、スライド固定用にはM6の50mmの六角ネジと蝶ナットを使いました。ここも補助具で強力に締めた方がいいですね。 金具代は全部で700円位で、超安上がりです。 どうでしょうか?皆さんに使ってもらえたらいいなあ〜(^O^) のほほん |
長ネジ2本を使った超簡単はぎ合わせ用クランプです。 左側がスライドして固定できる。M10の長ネジを使いました。 スライド固定部分の拡大画像。M6のネジと蝶ナットを3組使いました。
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トップのナットをレンチで思いっきり締め上げると、最後には長ネジも一緒に回ってしまい、空回りしてしまう。これを防止するには、固定スライド部分の3つの蝶ナットを補助具を使って、出来るだけ強く締める。 絶対に空回りしないように、空回り防止のためボトム部分を作りました。 長ネジの端に穴をあけ、木ネジを通してボトム部分を固定しました。 |
簡単はぎ合わせ用クランプ追記 簡単・安上がりはぎ合わせ用クランプについてチョット追記です。思いついてすぐアップすると、どうも後から色々問題・改良点などが出てきますね。どうもスミマセン。 ナットを使い、レンチで強力に締め付けた時に気がつきました。固定スライド部分の蝶ナットはM6を使ったのですが。ここの締め方が不十分だと、トップのナットをレンチで強力に締め上げると、最後には長ネジが一緒に回転してしまい(空回りしてしまう)、強力に締め上げることが出来ない事が分かりました。 これを解決するためには、固定スライド部分のM6のネジを、締め補助具を使って出来るだけ強力に締め上げ、空回りしないようにしなければなりません。 しかし、色々考えた末、画像のように改良しました。空回り防止のため、長ネジの端に穴をあけ、そこに木ネジを入れて、2つの長ネジを木でつないでボトム部分を固定しました。こうすれば、空回りは決してありません。 他に問題点はないかな〜?気がついた所があったら教えてください。 この改良のほかに、もうチョット使い勝手が良くなる様な、付属治具をアップしようと用意しています。もうチョット待って下さ〜い。 のほほん |
簡単はぎ合わせ用クランプの付属治具 簡単はぎ合わせ用クランプについてまだ考えています。チョット付け足して置きます。 私はM10の長ネジ、固定スライド部分にはM6のネジを使いましたが、これらのネジは出来るだけ大きい物を使った方が良いですね。特に固定スライド部分の3つのネジは、しっかり締められるようにM8やM10の方が良いと思います。またなるべく硬い材を使って、締め上げる時も補助具を使って強力に締めてください。蝶ネジで締めただけでは、トップのネジを強烈に締め上げるとずれてしまう場合があります。 より使い勝手がよくなるように、幾つかの付属治具を考えています。 はぎ合わせで手間がかかる事の1つは、板が反らないように、板押さえを挟み込む事です。このための治具を考えてみました。 画像のように、偏心した穴を空けた角材を作りこれを長ネジに差込みました。はぎ合わせる板の厚さに応じて、この偏心した角材が板に当たって、2本の長ネジの中央に板を支え、はぎ合わせる時の反りをおさえます。いも矧ぎの場合なら、目違いを軽減する働きもします。説明がチョットややこしいのですが、画像を見てもらえば分かりますね。 これは使えるかな〜??? もう一つ、板に傷が付かないための添え木を挟む手間を省くには、どうしたらいいか考えています。これは幾つか作って使い勝手を試してからアップしたいと思ってま〜す。 作品つくりはやっぱり当分出来そうにありません(^.^; のほほん |
はぎ合わせの時に板が反らないようにするため、偏心した穴をあけた角材を長ネジに挿入した。角材は裏表両面に入れている。 長ネジが通る穴から、角材の各面まで巾が異なる。はぎ合わせる板の厚さに応じて面を選ぶ。 厚さ19mm、25mm、30mm、38mmの板厚に合わせて巾を決めた。板をつなぐ所にこの角材が当たるようにする。 |