鯛工房さん訪問

あの、あこがれの鯛工房(葛城)さんを訪問させてもらいました。

鯛工房さん訪問

  私が葛城さんを知ったのは、アマチュア木工のバイブル?『手づくり木工事典』の連載「ファニチャーメイキング」です。昔、情報に飢えていた頃、その記事を穴があくほど読んだものです。
  何時かは行ってみたいという、その願いがかなって、9月25・26日にトシさんと一緒に、鯛工房さんの工房に、それも泊まりで伺う事が出来ました。

  工房は九重連山の一つ、涌蓋山の裾野が広がる静かな山合にあります。着くのが遅れて、もう夕方でしたが見通しの効かない山林の道を、小さな看板に導かれて進むと、突然目の前が開け、そこに工房が登場!
  川がU字型に流れる、その真ん中に工房があり、その上に御宅やギャラリーなどの建物が立っているのです。森に囲まれ、まるでお椀の中の様な感じで、とっても素敵な別天地の様な雰囲気なのです。

  まず母屋で美味しいコーヒーを頂き、、それからギャラリーで椅子やチェストを見させてもらいました。もちろん触って撫でて、脚を持ちあげて・・(笑)。隅々まで舐めるように眺めてしまうのです。そして二人で葛城さんに質問攻め・・私は自分の木工の無知がばれてしまうのではないかと、ちょっと恐る恐るでしたが、葛城さんは穏やかな紳士で、丁寧に説明してもらいました。
  作品は鯛工房さんのHPの家具カタログを、是非ご覧になって欲しいと思いますが、本格木工のしっかりとした作りと、そのスリムで気品のあるデザインに感動させられました。。
  そして葛城さんと言えば、やっぱりウインザーチェアです。その美しいデザイン、そして座り心地の良さなど、やはり見て触るほど、その魅力が伝わって来ます。何時かは私もウインザーチェアを作りたい!と強く思いました。

  その晩は、一体何時まで飲んだでしょう?(午前1時過ぎかな?)奥様の手づくりの料理が並んで、楽しい木工談義やまた海外の体験談など、奥様も一緒にホントに美味しく楽しく話して、時間を忘れてしまいました。

  翌日は工房見学です。特にウインザーチェアの為の治具について、色々説明してもらい、とっても手をかけて作られていることを実感しました。葛城さんと松本さんは旋盤の改造や、材の乾燥ヒーターについての質問、情報交換など、話が尽きません。

  今回の訪問で、葛城さんから色々な事を教えて頂きました。その中で特に、材の乾燥・・特にホゾをしっかり乾燥せせる事が、いかに重要かという事を教えて頂きました。私は今まで乾燥させて組んだ事などありませんでしたが(汗)これからはしっかり乾燥させてから組もう、と強く思いました。

  奥様は、手づくりの色々な創作饅頭?を作られていて、これはネットでも販売されています。どれもとっても美味しく、沢山頂いてしまいました。皆さんくるみ茶屋のブログをご覧になって下さい。
  また、葛城さんのブログ(孤雲野鶴)も是非覗いて見て下さい。こちらは木工ネタだけでなく、日々の様子から、木工以外でも興味を持った事々がつづられ、面白い発見が色々ありますよ。

  時を忘れて長々と、色々話をさせてもらい、本当にとっても楽しい時間を過ごさせてもらいました。これだから工房訪問は止められませんよね。葛城さん、それに奥様、本当に有難うございました。
  松本さんのブログでも訪問記をアップしているので、こちらも是非見てください。

のほほん
 
工房はU字型のせせらぎに囲まれた真ん中にあり回りをみあげると、まるで火口の中にいるみたいです。工房の奥に、私たちが泊まらせて頂いた部屋があります。
 
川底が平らな岩盤のせせらぎが、工房の周囲を取り巻いています。水が気持ちいい。右は工房から母屋の方をを見上げた所。
 
工房に並んだ沢山のテンプレートや、ジグ。右は乾燥中のバックボウ(背持たれ)。工房は宝の山!見るべき物が一杯です。
 
左からトシさん、葛城さん、私。とっても愛嬌があって可愛いワンコ。

次へ(2010年木交流旅行)

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