イイカゲン木工日誌 2008年7月


少し(かなり?)木工ペースが落ちていますが、
ヘンテコ&トンデモ木工術遊びは頭の中を回っていますよ!


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7月29日
のこやすり


  皆さん、これ持っていますか?

  木工具では「これは便利そう!」と思って買ったのに、全く役に立たなかった・・っていうモノも多いですよね。
  私もこののこやすりを買う時は???だったのですが、興味半分と、まあ何か役に立つ事もあるかもしれない、と思って買いました。どちらにしてもホームページのネタになるだろう、なんて思いもちょっと(笑)

  ノコギリを編んだ様な作りで、まあ木工ヤスリの親玉みたいな物ですね。しかし木工ヤスリよりずっと切削力は大きく、そして目詰まりしにくいのが良いですね。値段も近くのホームセンター(グッデイ・・ナフコより100円安い)で1150円と手ごろです。

  購入して2年以上経つでしょう・・決して頻繁に使うモノではありませんが、この道具のお陰で工作がずっと楽になる場合もあります。凸曲面の整形やペーパーや木工ヤスリではパワー不足の整形・修正なども、これで楽に出来る場合があります。
  通しホゾなど角穴の調整や、段欠きの修正もこれを使うと簡単です。私の様にノミ扱いが下手なアマチュア木工人には必需品かもしれません。先日の簡単角ホゾ作りでもバンドソーで切り出したホゾの厚さ調整に使うといい具合です。

  いつも使う物ではありませんが、一つ持っていると、とっても便利な道具だと思います。さあ、今度はこれを使って・・

  のほほん

木工ヤスリの親玉?・・これ、案外使えますよ。特に私の様に、ノミ使いが下手なアマチュア木工人には便利かも\(^O^)/
 
木工ヤスリより切削力が大きく、目詰まりしにくいのがグー!ホゾの厚さ調整や段欠きの修正などにも使え、切削面はバンドソーの切断面よりずっと綺麗です。
 
胴付が斜めのホゾも簡単です。ただバンドソーなので切断面が荒れています。
角ホゾ作りはバンドソーが一番簡単では?
7月26日
バンドソーとダボ切ノコで簡単角ホゾ作り


  皆さん角ホゾはどうやって作っていますか?

  手技以外での角ホゾ作りは、ルーターやテーブルソーにホゾ作り専用冶具を用いて作られている方が多いと思います。しかし一番手軽なのはバンドソーで作る方法ではないでしょうか。

  動画で分かるようにバンドソーなら、ただ切り込みストッパーを固定するだけで、専用の冶具を作る必要もなくセッティングもごく簡単です。ルーターや丸ノコに比べて安全で安心感があるのも良いですね。

  そして井型に切り込んだ後は、ダボ切りノコで胴付き部分を切り落とせば簡単完成です。(胴付もバンドソーで切り落とす事が出来ますが、これは切り落とされた木片がブレードに跳ね飛ばされるので危険です!)さらに胴付部分が斜めのホゾなら、ダボ切りノコでもう一度斜めに切り込めば出来てしまいます。

  ただバンドソーは切断面がかなり荒れているで、これがちょっと気になります。ホゾの接着面は少々荒れていても良いのかなぁ?という気もしますが・・・ホゾの厚さはホゾ穴に合わせて修正する必要があるので、少し厚めに切り出し、手ノミやペーパー、あるいは上記ののこやすりで面を整えながら厚さを合わせる作業が必要だと思います。
  一方、胴付面はアサリが無いダボ切りノコで切ったので、切断面は比較的綺麗なのでこのままでも良いと思います。(厳密にはこれも接着剤の逃げ確保、そして接着切れ防止の為、ホゾの根元の胴付側をほんの少し削り込んだ方が良い。この一手間が大切だそうです・・これは手ノミでするしかないでしょう。やはり最後の仕上げは手が必要なのですね。)

  また最近は超硬チップ付や、アサリが小さく切れ味が良く切断面も綺麗なバンドソーブレードもあるので、これを使えばいいかもしれません。この情報はトシさんのブログをご覧になって下さい。

  のほほん
7月20日
激安ホールソーで丸ホゾ


  丸ホゾ作りでは、プラグカッターを通販で購入して作りました。

  しかしのほほん木工房の基本理念!?(ワッ!えらそー)は「高価なモノは極力使わず、出来るだけホームセンターで手に入る物で作る!」なのです。
  そこで、何処のホームセンターでも売っている、超安価なホールソー(近所のナフコで580円)を使って丸ホゾを作ってみました。

  動画で分かるように、激安ホールソーでもプラグカッターと同様に、逆ドリルで丸ホゾを簡単に作る事が出来ます。しかしさすがに切削力はプラグカッターと比べるとかなり落ちるので、材を押し込むのに少し力が必要です。2バイ材などの軟らかい針葉樹なら問題なく削れますが、硬い広葉樹はやはりプラグカッターがいいと思います。
  用いたのは穴径32mmの刃で、出来上がった丸ホゾの径は28mmです。椅子などのホゾとしては丁度良い位の径だと思います。

  しかしプラグカッターと比べると削った後の木肌が荒れており、またセンターに6mmの穴もあいてしまいます。これは少し太めのクサビを打って誤魔化しましょう。まあ、アマチュア向けの簡単・安上がり木工という事でお許しを(汗)

  動画で分かるようにダボ切りノコで胴付き部分を切り、さらにバリを取るなど整形に使えます。ダボ切りノコは色々使えますよ。皆さんも1つ持っていると便利です。是非作ってみてください。

  追記 逆ドリルはしっかり固定して下さい。固定が弱く、材を押し付けた時ドリルがずれたりすればホゾがゆがんでしまいますし、さらに外れたりすれば大変危険です。ドリルの固定をしっかり確認し、安全には十分注意して下さい。

  のほほん
 
安全の為ベニヤ板を防具にして逆ドリルを回しました。
ダボ切りノコが活躍します。
逆ドリルに激安ホールソーでも簡単に丸ホゾが出来ました。
 
逆ドリルにプラグカッターを咥えて丸ホゾを作ります。

胴付が傾いたホゾも簡単に出来ます。
これなら丸ホゾが簡単に出来てしまいます\(^O^)/
7月15日
逆ドリルで簡単丸ホゾ作り


  トンデモ逆ドリル法が続いていますが、これは皆さんに認知されるのでしょうか?(汗)

  逆ドリルでプラグカッターを咥えて丸ホゾを作ってみました。
  プラグカッターを使って作る方法斎田さんブログで知り、私も試してみようと思い、紹介されていたカーバイドチッププラグカッターをオフコポで購入しました。(径1インチで2310円と案外安い・・・テノンカッターは径1インチ13650円とトンデモなく高価です。)

  動画で分かるように、この逆ドリル法なら材を固定する必要が無く、実に手軽に丸ホゾが作れます。プラグカッターの切れ味も良く、手持ちで楽々削る事が出来ました。

  さらに穴をあけた板に通し、ダボ切りノコ(裏側のアサリを落としたノコギリ)でホゾの胴付き部分を切り落とします。そう深く切り込む訳ではないので、ダボ切ノコでも簡単に切る事が出来ます。
  この方法ならテーブルや椅子の脚の転び(傾き)に合わせて斜めの胴付にする事も超簡単です

  もちろん角材に丸ホゾも同様に作る事が出来ます。この方法なら実に簡単に丸ホゾを作る事が出来ます。ただ、注意して欲しいのは短い丸棒や角材だと垂直の精度が出しにくく、保持もしにくくなる事です。やはり材は30cm以上の長さが必要だと思います。

  さらに幾つか補助具(垂直保持補助具、丸棒固定具など)を作るとより楽に、精度良く作れるようになるでしょう。これも現在考案中です。皆さん超簡単ですので逆ドリル法を是非試してみて下さい。

  簡単ホゾ作りはさらにヘンテコ方法を考えています。飽きませんねぇ〜・・笑ってお付き合いお願いしま〜す。

  のほほん
7月12日
テノンカッター逆ドリル法


  どうも先日のトンデモ逆ドリル法はシラ〜〜とした雰囲気が漂っているようです・・・でもでも、しかししかし、まだ逆ドリルは続くのです(笑)

  逆ドリル法でテノンカッターを使ってみました。テノンカッターは自然の枝に簡単にホゾが作れてとっても便利ですよね。皆さんお持ちの方も多いのではないでしょうか。私も細い径のテノンカッターを幾つか持っています。

  動画で分かるようにこれもとっても簡単です。曲がりくねった枝をクランプで保持するのはとっても面倒なのですが、枝を手持ちにすると実に簡単にホゾを作る事が出来ます。
  鉛筆削りの様にシュルシュル切り屑が出てきて、アッとい言う間にホゾが出来てしまうのは快感です。自然木でなくてもテノンカッターを使ってホゾ作りをしている方も多いのではないでしょうか。

  もちろん丸棒や角棒でもテノンカッター逆ドリル法が使えますよ。でも棒を振り回されない様にしっかり保持して下さいね。皆さんも是非試して下さい。

  そして次もまた逆ドリルですが、いよいよ簡単丸ホゾ作り決定版アップ!!(ホントかな?)・・の予定です。どうそ呆れないでまた見て下さ〜〜い!!

  のほほん
 
テノンカッター逆ドリル法だとより簡単にホゾが作れます
逆ドリルだと曲がった枝も手持ちなので簡単です。

逆ドリルで自然木や丸棒に簡単穴あけが出来ます\(^〇^)/

長い枝、棒を両手でしっかり保持して穴を空けます。終わったら電源を直ぐ切り、ビットも外しておきましょう。安全に十分注意して下さい!
7月8日
トンデモ逆ドリル木工術


  相変わらずバカばっかりやっています。逆(上)向きドリル木工術なんでどうでしょう?また笑って呆れて下さい(^.^;

  何でこんなトンデモ方法を考えたか、と言うと・・・自然木の枝をダボ継ぎで組み、飾り台を作ろうとしたのですが、自然木の枝の木口にドリルで穴を空けるのは結構面倒なのです。
  私は枝の表面に傷を付けない様に、布などを巻きその上からクランプで固定・保持し、ドリルで穴をあけていたのですが、曲がりくねった枝の固定はとっても面倒なのです。枝をしっかり固定できなかったり、穴の向きが思う方向にあけられなかったり等、失敗も少なくありません。そこでもっと簡単にそして精度良く穴あけ出来ないかなぁと考え・・・で、いつもの様にヘンテコ木工術です(汗)

  動画で分かりますね。ドリルビットを逆(上)向きにしてしっかり咥え、枝を手持ちで穴あけします。上から材とビットの方向や垂直を確認しながら枝をしっかり保持し、ビットに押し込むのです。この方法はドリルの手持ちよりずっと精度良く、思う方向に穴をあけられます。オマケに逆ドリルなら切屑の排出もスムーズで、深い穴あけも抵抗が小さいのです。ヘンテコ、トンデモ方法ですが案外いい方法じゃないでしょうか!?

  また長い丸棒や角棒の木口にドリルで穴あけする場合も、この逆ドリル法が有効です。特に丸棒の固定は面倒ですよね。そして長い棒の場合、ボール盤やドリルスタンドでは高さが足りず、セッティングにとても手間がかかります。かと言ってドリルの手持ちでは穴あけの精度が落ちてしまいます。
  そこで長い棒(特に丸棒)なら、こうして逆ドリル法で穴をあければ、ドリルの手持ちよりずっと精度良く、真っ直ぐ木口に穴をあける事ができます。長い棒なら目測でも垂直を保持し易いのです。正確を期す為に、最初にドリルビットに長い棒などを咥えさせ、垂直をしっかり確認しておきます。これも簡単です。

  ただ問題点もあります。それは逆ドリルだとビットが上向きでちょっと怖いのです。使い終わったら必ず電源を切り、ビットも外しておくべきでしょう。また私はフットスイッチでオン・オフしましたが、うっかりドリルが回ってしまう事がないように十分注意して扱う必要があります。

  色々試したのですが、用いるドリルビットの径は軟材で15mmまで、硬材なら12mm位までにしておいた方が良いと思います。径20mm以上のビットを使うと、しっかり材を保持していないと枝や棒が振り回されてしまう事があります。また枝や棒の長さが短い物は危険です。少なくとも長さ30cm以上のの枝や棒を、両手でしっかり保持して穴をあけて下さい。
  皆さん真似して試す場合は安全に十分注意してくださいね。

  相変わらずのトンデモ・ヘンテコ木工術ですが、皆さんどうぞご意見お願いしま〜す(^人^)

  のほほん
7月3日
簡単雇い丸ホゾ作り


  もっと簡単に丸ホゾが作れないか・・・そこでこんな雇い丸ホゾ?はどうでしょう。

  雇いホゾは見るのです。今流行のドミノも雇いホゾですよね。しかし何故か雇い丸ホゾは見かけないのです。何故でしょう?何か問題があるのかなぁ???

  そこで早速作ってみました。製作は動画を見てもらえば分かりますね。私はM24とM30のドリルビット(ホームセンターで980円)を使い、雇い丸ホゾ部分もやはりホームセンターに売っている、径24mmと30mmのラミン丸棒を使いました。これなら簡単に直ぐ丸ホゾが作れます。

  動画で分かるようにビットと丸棒の径はピッタリで、少し差し込むともう簡単に抜けなくなってしまいます。雇い丸ホゾの丸棒は少し長めに(深く)埋め込みます。硬材を使えば強度もしっかり出ると思います。接着剤をつければこれだけでも十分な強度だと思いますが、さらに横から木栓を埋め込みました。これなら抜ける心配はないでしょう。

  そしてこの雇い丸ホゾの利点は簡単に作れる事だけではありません。それは椅子やテーブルの脚の転び(傾き)にあわせてホゾの胴付きを簡単に斜めにする事が出来る事です!とイイ事が一杯だと思うのですが・・・

  よし!これで以前から作ろうと思っていた作業用の丸椅子を作ってみよ〜っと

  のほほん

簡単雇い丸ホゾ作り。胴付き部分を斜めにするのも簡単!
雇いホゾとなる丸棒はなるべく深く埋め込み、抜け止めとして木栓を横から打ち込みました。

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