木製ボルト・ナット作り

旋盤なしで木のネジを作りま〜す。
イイカゲン、とんでも木工術ですがお許しを(^^;)


手作りタップとダイスで木のネジとナット作り

  使い道も考えずに丸棒を沢山作ったので、ついでに木のネジとナットも作ってみました。

  木のネジ・ナットを作るためのタップとダイスが市販されていますが、とっても高価で手が出ません。そこでいつもの様にのほほんケチケチ木工術です(^O^)

  近所のホームセンター(ナフコ)に売っている安価なCクランプ(298円)を切り刻んでタップとダイスを手作りしました。製作過程を動画にしたので見てください。

  こんなイイカゲンな道具でも、それなりに木のネジが出来ました。2バイ材の丸棒ではネジ山が崩れやすいので、ラミン(かな?)丸棒を使いましたが、それでも所々ネジ山が崩れてしまっている所があります。まあ、イイカゲンなダイスなので仕方ないですね。もっと粘りのある材で作る方が良いと思います。木のネジを作るのに適した材は何でしょう?

  ネジは径11mmの丸棒を使って、ナットは9.5mmのドリルビットで穴を開けて作りました。もっと径の大きな木のネジを作ってみたいですが、適当なボルトナットが見当たりません。色々な機械、工具の廃品を探せばあるかもしれません。

  これで丸棒の使い道がさらに広がるかな(⌒‐⌒)

  のほほん
 
ディスクグラインダーは安全防具を必ず装着し、
細心の注意を払って作業して下さい!

金属用ダイスでは雄ネジを作る事が出来ません。しかし長ナットを使った自作ダイスではM6など細い雄ネジを削る事が出来ました。雌ネジは金属用タップを使って簡単に作る事が出来ます。
動画はM8のボルトナットを作っています。

左がM6右がM10のボルトナットです。
細い木製ボルトナット(M10〜6)

  木のボルトナット作りに使えるようなピッチの荒いボルトナットを探しているのですが、なかなか適当な物が見つかりません。そこでまずはピッチが小さく細いM10、M8さらにM6の木のボルト・ナットも作ってみました。

  以前も木のコンパス作り等で、M8やM6のネジ穴(雌ネジ)を金属用タップを使って作りましたが、金属用のダイスでは木のボルト(雄ネジ)を作る事は出来ませんでした。しかし、今回ダイスを自作してみて、これならピッチが小さく細いボルトの雄ネジでも作れるのではないか?と考え、早速試してみました。

  ネジの溝がやや浅くなったり、材によっては多少欠けもありますが、案外まともな木のボルトナットを作ることが出来ました。色々な材で試作しましたが、2バイ材ではやはりネジ山があちこち欠けてしまいます。しかし、ブラックウオルナット、ケヤキ、ブナ、サクラ、サッチーネ等ではネジ山の欠けはほんのわずかです。これなら十分使えるのではないでしょうか。

  自作ダイスで雄ネジを削る場合は一気に回すのではなく、逆回ししながら少しづつ削。一気に回してしまうとダイスが外せなくなってしまう場合があります。また削り屑が詰まらない様に、時々軽くダイスを叩いたり、吹き飛ばしたりしながら削ります。

  金属のM10〜6のボルトとナットは径に多少遊びがあり、締め上げるまでは結構ガタがあります。しかし木のボルトナットでは削った後、圧迫から解放され膨れるのか、あるいは潤滑油を吸って少し材がふくらむのか、出来上がったボルトナットは丁度良いしまり具合で、回すとキュッキュッと音がし、これを何度かくり返すと互いが磨かれ、良い艶が出るのです。こうして出来上がった木のボルトはとっても美しい!色々な工作に使いたいと感じています。

  もちろん金属のボルトナットのように、強く締め上げる事は出来ませんが、十分利用価値がある木のボルトナットが出来たのではないかと思います。M10、M8、M6の取り外し可能なダボ埋めなんてどうでしょう。木のボルトナット使って組め立て、分解可能な家具も作ってみたいですね。

  もちろん太いネジも試作しますよ。また覗いて下さ〜い!

  のほほん
M24木製ボルトナット

  より太い木製ボルトナットを試作しようと思っているのですが、なかなか適当なボルトナットが見つかりません。廃棄された機械工具などを探す事が出来れば適当なものが見つかるのでしょうが、何処にあるでしょう?

  仕方ないのでホームセンターに売っていた一番太いM24(径24mm)のボルトナットでタップ&ダイスを自作し、木製ボルトナットを作ってみました。

  製作は簡単です。やはりディスクグラインダーで切れ込みを入れるだけの超イイカゲンな作りです。但し切削力が強く木屑が詰まり難いように、切れ込みはなるべく沢山そして深くつけました。後は動画を見てもらえばわかりますね。

  こんな簡単イイカゲンな方法ですが、案外まともに出来ました。ネジの溝はやや浅いですが(ネジ山・溝の深さは1mm程です)これなら十分使えるのではないでしょうか?

  M24ではちょっと物足りないのですが、ネットで調べるとM30まで安価なボルトナットが売れらているようです。径30mmなら家具作りでも使える太さだと思います。またM30までなら同様の方法で簡単に作る事が出来ると思います。

  そしてさらに太い木製ボルトナットも作りたいですねぇ・・

  のほほん
 
太いM24のボルトナットでダイス&タップを自作し、木製ボルトナットを作ってみました。
これも簡単に作る事が出来ました\(^〇^)/

案外簡単に出来ますよ
太いボルト・ナット作り

  さあ木工遊びです!!

  以前、木のボルトナットを作りましたが、一番太い物でM24でした。しかし次に作りたい物で、もう少し太い木製ボルトナットが必要なのです。
  そこで、ホームセンターに売っている、足場用鉄パイプの為のジャッキベース(998円)を使って、さらに太い木のネジを作ってみました。

  太さはM33程になります。これぐらいの太さだと色々な物に使えるのではないでしょうか。作り方は動画を見てもらえば分かりますね。

  ナットの下穴は径30mmのドリルであけ、丸棒は径34mmを自作して作りました。力をしっかりかける事が出来れば、案外簡単に、そして予想以上に綺麗に作る事が出来ました。適当な金属のボルトナットがあればさらに太いものも作る事が出来ると思います。

  これを使って作った子ども用スピンスツールも是非見て下さい。

のほほん
木ネジ溝堀(嵌め合い調整)

  上記のジャッキベースを使って作ったM33のボルトナットですが、そのままでは嵌め合いが非常にきつく、無理に回すとナットが割れてしまう場合があるのです。
  ジャッキベースのボルトとナットはかなり甘く、ガタが大きいのが原因です。また用いる丸棒の径や材質によっては、ボルトの溝(谷)が浅くしか削れない事もあるのです。

  そこでボルトの溝を削って嵌め合いの具合を調整します。動画を見てもらえば分かる様に、適当なドリルビット(ジャッキベースの場合は径2〜2.5mm)の側面を使って簡単に掘る事ができます。
  細い丸ヤスリ(チェーンソー用など)を使ってもいいのですが、ドリルビットを使った方が、より早く楽に、またビットは色々な径があるので溝に合ったものを使うことができます。

  木ネジ作りはまだ続きま〜す。次はタップやダイスを使わず、任意の径の木ネジを作る方法を考えています。

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ドリルビットで木のボルトの溝を掘り、ヤスリで磨いて嵌め合いの強さを調整します。

トンデモ手作り木製ボルトナット

簡単手作り木製ボルトナット

  旋盤を使わず、簡単に木製ボルトナットを作る方法を考えていますが、今度はタップ・ダイスも使わず、任意の径のボルトナットを作る方法です。

  作り方は動画を見れば分かると思いますが、留意点を幾つか記しておきます。

  プリンターで罫線(動画は8mmの間隔の線)描き、これをボルトナットに貼り付けてラセンの隅線とします。削っている間に剥がれてしまい易いので、白ボンド等を使ってしっかり貼り付けます。ナットの穴の径は丸棒の径より3〜4mm小さい径となっています。

  ボルトの溝は、ノコ刃を何枚か(動画は4枚)重ねてミニクランプなどで固定し、隅線に沿って削っていきます。溝をヤスリやペーパーで仕上げます。

  ナットの溝削りが一番の難題だったのですが、超イイカゲン方法でクリア・・・何と!ステンレスボルトの頭をビットにしてしまいます(汗)グラインダーで三角形の切り込みを何ヵ所か入れコレを刃にします。
  ドリルにこのビットを固定し、隅線に沿って削ります。当然ですが、トンデモビットなので切れ味は良くありません。しかしコレでもネジの溝を掘る位なら、簡単に出来てしまいます。ナットの溝は少々荒れていても見える所では無いので、まあヨシとしましょう(汗)
必ず安全メガネなどを必ず使って、少しづつ削って下さい。

  相変わらずの超トンデモ方法ですが、案外簡単に出来てしまいました。さらに改善点など考え中です。この方法を使って器のねじ切りなども試してみようと思っていま〜す

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手作りネジの蓋付き器

  上記のトンデモ木製ネジ作り法で、ネジ蓋付きの小物器を作ってみました。

  旋盤はもちろん、ネジ切り用のタップやダイスも使わない方法で、ネジ径も任意で作る事が出来ます。先日の動画を見てもらえば分かりますが、全て手作りなので作りはちょっと・・・いや相当イイカゲンです。

  製作はそんなに難しくありませんが、幾つかコツがあります。特に雌ネジとなる穴の内側に、隅線の紙を綺麗に貼るのはちょっとコツが必要です。(動画でアップした方がいいかなぁ・・でも作る人がいるのでしょうか・・・汗)

  雄ネジはマアマアの出来ですが、雌ネジは作りが荒くなってしまうので、器に使うのはチョット格好悪いかもしれませんでも、これは仕方ないですね。

  四角の器のネジ径は50mm、丸い器は60mmです。全て自由錐を使って穴あけした材を、接着剤で貼り合わせて作ったので旋盤は使っていません。

  このトンデモ木製ネジ作りを、もう少し改良しようと思っています。飽きませんねぇ〜(笑)また覗いて下さ〜い。

のほほん

左はブラックウオルナットとポプラ、右はレッドシダーとセンです。


新しいデジカメです。720×480のハイビジョンでも見て下さい


左はテーブル面にペーパーを敷いて作ったもの、右は敷かずに作ったものです。
トリマーで雄ネジ切り

  頭の中でネジがぐるぐる回っています(笑)で、しつこくネジ作りが続きます。

  先日のトンデモ木製ネジ作り法で、雄ネジの溝をノコギリとヤスリを使って削るのは、やはり大変です。そこでトリマーを使って削る方法を考えました。

  動画で分かるように、方法は単純で、ラセンの墨線からはずれない様に注意しながら丸棒を回せば、ネジの溝を簡単に掘ることができます。このラセンの墨線の紙は、前の様に丸棒にべったり貼る必要はなく、のりしろ部分だけ貼れば十分です。

  トリマーのテーブル面は、いつもシリコンスプレーを吹きかけているのでスベスベで、これだとラセンの墨線をきれいに追えずラインがぶれ、溝がフラフラになってしまいます。テーブルに滑り止めのペーパー(400番)を敷くと、ぶれずに墨線をしっかり追う事ができます。ちょっとした事ですが、大きな違いが出るのです

  この方法なら長いネジを切り出すことも簡単です。よ〜し、これで大人用のスピンスツールを作るぞ〜!

  動画が綺麗になったでしょう!動画の綺麗なデジカメ(SONYのサイバーショット DSC-HX5V)を買ったのです。720×480ピクセルでアップしましたが、手の皺までよく見えちゃいます
  これなら動画中のズームやピントも合うので、ますます動画に頼ってしまいそうです。次はフルハイビジョンでアップしてみましょう!

のほほん
丸面ビットで雌ネジ切り

  さて、最難問の雌ねじ削りです。
いよいよ苦し紛れに禁断の木工術に踏み込んでしまったかな(汗)

  先日のステンレスボルトを使った超イイカゲンビットでの雌ねじ切りは、さすがに切れ味が悪く、出来上がりも荒すぎます。もう少し何となならないか・・・
  そこで、トリマービットの丸面ビット(ボーズ面)を使って、トリマーで雌ネジ削りを試してみました。(電動ドリルに咥えさせて削るのも試してみましたが、やはり回転数不足で、トリマーの方が楽に削れます)これだと手作りのイイカゲンビットと比べると切れ味抜群!隅線に沿って楽々削る事が出来ました。

  製作はいつもの様に、動画を見て下さい。丸面ビットより3〜4mm小さい外径のコロを自作しました。こうすれば削る深さが一定となり、また深くくい込む事を防ぐので、より安全です。
  さらにトリマーは回転数を下げて使いました。こうすると焼けが少なく(でも焼けちゃった・・これはビットが摩滅しているのかも)、さらに安全だと思います。

  ただ、この方法は大きな径のネジ作り限定です。雌ネジの内径が50mm以下では隅線が見ずらく、削りにくくなってしまいます。小さい径のボルトナット作りは、タップ・ダイスを使った方法がずっと簡単です。
  もしこの方法で製作をするなら、手指に十分注意し、必ずフェイスガードや防塵めがね等の安全具を装着して作業して下さい!

  皆さん、もし私のトンデモ木工術を試す場合はどうぞ安全に十分留意し、少しでも不安がある場合は避けて下さい。 安全はご自身の判断・責任でお願いします。


  さあ、このトンデモネジで色々なモノを作って遊ぶゾ〜〜!

のほほん

youtubeでは1080pHDが最高品質なのでしょうか?それでも過剰品質ですね。どうぞ高画質ハイビジョン、そして全画面で見てください。でも荒が見え過ぎです(汗)

見えない所なので、イイカゲンでもお許しを

M42の太い木製ボルトナットです。
M42木製ボルトナット作り

  今までに、木のボルトナットを一体いくつ作ったでしょう?・・次第に太くなっています。

  木製のボルトナット作りは、旋盤を使って作るのが本筋だと思いますが、道具を揃えるだけで超高価になってしまいます。また、木製ボルトナットメーカーなる専用工具も売られていますが、これも決して安くありません

  何とか旋盤を使わず、そしてなるべく安く自作できないか、と考えてヘンテコ製作法を色々試して来ました。今までのボルトナット作りもどうぞご覧になって下さい。

  作り方はいつもの様に動画をご覧になって下さい。見て分かるように、金属ボルトだけで、ナットは使いません。雄ネジを削るのは紙に写したピッチを丸棒に貼り付け、これをトリマーで削って作ります。これはより詳しい説明がココにあるので、どうぞご覧になって下さい。

  木製ボルトナット作りでは、雌ネジを削るのが難しいのです。これはやはり金属ボルトをタップにして削る方法が簡単です。フリーで削る方法も考えましたが、やはり綺麗に削るのは難しく、安全面からもあまり勧められません。

  雄ネジ削りを金属のナットをダイスにして削る事も出来るのですが、これは力が必要で綺麗に深く削るのは案外難しいのです。むしろ動画のように丸棒に紙を貼り付けて削った方が楽に出来ると思います。

  本当は、あともう少し太いM50位のボルトを作りたいのです。しかし、ネットでも手に入れ易い金属ボルトはM42までで、これ以上の太さのボルトになると、ほとんど特注に近く、とっても高価になってしまいます。用いた六角ボルトはnezishopで1715円(送料も含めれば2555円)で購入しました。

  これを使って一体何を作りたいのかって・・それはやはりスツールです。さて、出来るのか?

のほほん
6月12日
ヘンテコネジ蓋容器


  雨ですねぇ・・・木工製作もチョット湿り気味ですが、相変わらずのほほんとイイカゲン木工を楽しんでいます

  さて、相変わらず、木のネジ作りにこだわっています。

  M50位の金属のボルトナットがないかなぁ・・と探していたら、あったのです!
  家から30分ぐらいの所に出来たハンズマンをブラブラしていると水道管の接続部品が売っていて、これがM56ほどなのです。値段も一番安い部品が、オスが260円、メスが525円と超安なのです。

  よし!これを使って、スツールを作るぞ!・・・と思ったですが、残念ながらイス用としては、ピッチがあまりにも小さいのです。

  この水道管の接続部品にディスクグラインダーで切り込みを入れ、自作タップ・ダイスを作り、これを使ってネジ蓋の器を作ってみました。もちろん旋盤は全く使いませんよ。
  ピッチが小さいので、自作ダイス、タップとして使っても歪みが出来にくく、案外簡単、綺麗にネジを切る事が出来ました。

  水道管は色々な太さがあり、そして何より安価なので、これを使って色々な径のネジ蓋器を作る事が出来ると思います。さらに色々作ってみたいです。

のほほん

旋盤を使わないのだから、あえて丸じゃない形にしました。やはりヘンテコ器ですね。ブナは塗らない方が良いかも・・亜麻仁油を塗るとシミが浮き出てしまいました。。
 
案外きれいにネジが切れているでしょう。これなら使えるのではないかな

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