イイカゲン木工日誌 2008年1月

さあ、今年もしっかり遊ぶゾ〜!!

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左の液状タイプが一番手軽。右上の乳化性クリームタイプはよく伸びて塗り易い。一番輝く艶は固形の油性ワックスで、靴では鏡面仕上げにも使われます。(と言っても液状タイプでもイイ艶ですよ。)

手磨きだけでも十分イイ艶ですが、バフで磨けば完璧でしょう。
1月24日
トンデモ艶出し


  こんなトンデモ磨きありかナァ・・

  ともかく一番簡単な艶出しの方法は何だろう?って考えると・・靴磨きは簡単でイイ艶が出ますよね。実は私はかなり前から小物の艶出しにこれを使っているのです。

  靴の艶出しについてネットで検索すると、靴クリームメーカー・ショップ・・さらには靴磨きオタク(?)まで山のように沢山の記述がヒットします。そして中には相当マニアックで一寸、いやかなり危ないツルピカ靴フェチまでいるのです。もう艶出しのこだわりに関しては、木工の世界をはるかに超えているかもしれません。チョットこのHP(ピカピカ靴磨き)など覗いて見て下さい。(このHPはピカピカ道をひた走る正しい靴磨き家?・・だと思いますよ。)

  靴クリームやワックスは沢山の種類が売られています。そして多くのメーカーがいかに簡単にいい艶が出せるのかを競い、それを製品の売りにしているのです。中には高価なクリームやワックスなども売られており、木の艶出しでも用いられているカルナバや蜜蝋が主成分である製品も少なくありません。でも私が使っているのは我が家の靴箱に入っていた、ごく普通の靴クリームやワックスです。安価なKIWIの油性ワックスも主成分はカルナバのようです。

  液状タイプはスポンジまで付いていて手を汚さず超簡単に塗れ、数分置いて乾いてから布で軽く磨けば直ぐイイ艶が出ます。乳化性クリームと乳化剤が入っていない固形の油性ワックスは、指に少し取り薄く塗り広げます。少し水あるいはアルコールさらにはシャンパン(エッ!?)をつけてワックスを伸ばすと良い、と言う記述もあります。乳化性クリームはもちろんですが、固形のワックスもほんの少量で薄く延ばし楽に塗る事が出来ます。そしてこれも数分置いて乾いてから布で磨くとホントにイイ艶が簡単に出るのです。

  液状より固形のワックスが方がより艶(テカリ)が出ます。しかし艶のテカリ具合は個人の好みですから、どちらが良いと一概には言えません。私は液状でも十分良い艶だと思います。

  これらの靴クリームやワックスには生地に浸透し、塗り易くするため有機溶剤が入っています。KIWIの缶タイプなどはかなり臭いがきついです。しかし1日経つと溶剤がほとんど飛んでしまうのでしょう、臭いはグッと少なくなり、数日経つとほとんど気にならなくなります。そして「これ何塗ってるの?良い匂いだねぇ。」と言ってくれた方もいます。靴クリームだと言うとビックリ呆れてしまいますが・・(笑)

  皆さんのお宅にも靴箱に靴クリームやワックスがあるのではないですか。トンデモ艶出しですが超簡単ですので、ともあれ一度試してみて下さい。

  のほほん
1月21日
自作バフ


  小物磨きに使うバフを自作しました。これは手作りされている方も多いと思いのではないでしょうか。

  最近は木目虫など小物の磨き、艶出しにバフ磨きをする事が多いのです。白棒やワックスなど使う研磨剤・塗料によってバフを使い分ける為、何本か必要なのですが市販のバフは値段が高いので、これも手作りしました。

  私は古くなったジーンズと綿の下着を使って作りました。バフの直径はどれぐらいが良いでしょう?私は直径8cmほどで作りましたが、もう少し大径のモノも作るといいかもしれません。

  型紙ならぬ薄板の丸い型木に布を当て、丸くハサミで切り抜きます。ジーンズは生地が厚いので2枚重ね、下着は4枚重ねで切り抜きました。ジーンズは50枚、下着は60枚ほど重ねました。なるべく厚い方が磨き易いです。
  中心は千枚通して押し広げて芯棒のボルトを通し、幅広のワッシャで両側から押さえました。

  使い始めは物凄く糸屑が吹き飛びます。しかし少し使って慣らしていくと次第に減ってきます。本当は重ね合わせた布をミシンなどで縫い合わせた方が、糸屑が出にくくなるのだと思いますが、縫い合わせるのは手間がかかりそうなので省きました。下着よりジーンズの方が糸屑が沢山出て慣らすのに時間がかかります。

  バフ磨きだと簡単に良い艶が出ますよ。次は私の使っているトンデモワックスを紹介しましょう。

  のほほん

奥の黄色の布がついているバフは市販の バフを2枚重ねにしたものです。左がジーンズ、手前と右が下着を使って手作りしたものです。
 
ジーンズに型板を当ててハサミで丸く切り抜きました。固定したドリルに取り付けて回しながら磨きます。いい艶が簡単に出せますよ。

左上から栗原さん、WAKUさん。
左下から私、pongooさん、イスアキラさんの順です。
踊る家具が一杯!本物はHPで見るより更に素敵ですよ!
1月16日
WAKUさんを囲んで展示会&新年会


  年末から変形家具で有名なWAKUさんの展示会が福岡市のど真ん中天神であり、13・14日にはWAKUさんも福岡に来られました。そこでこの機会にWAKUさんを囲んでいつものメンバー(イスアキラさん、pongooさん、シンプル栗原さん)で新年会をしました。

  展示会場は大きな吹き抜けのビルの地階フリースペースで、一般の人達が沢山行きかう場所なのです。[触れないで下さい]と札があるのですが、作者であるWAKUさんご自身がいるので触ってひっくり返して・・・ 周囲の「何だ?」という視線を浴びながらもWAKUさんを囲んで、木工大好きオヤジ達があ〜だこ〜だと喋りまくりです(笑)
  時々周囲にいる一般の方もその声に引き込まれて、「素敵な作品ですねぇ!」と声がかかります。一寸入りにくいギャラリーでの展示会と違って、多くの方が見ることが出来るとっても楽しい展示会でした。

  もちろん今までHPでしか見る事が出来なかった変形家具をこの目で見て、触る事が出来て大感激です。やはり大きさ・色艶・手触り・・・やはり直接見て触るのはその存在感が大きく違います。なんと新作のA・rukuも持参され、これは私達だけに秘蔵公開です!\(^O^)/

  展示会の後は、モツ鍋・刺身をつまんで一杯飲みながら楽しい木工談義で盛り上がりました。

  話の種は尽きず興味深い話が沢山ですが、変形家具でホゾ組みの苦労、そして変形を更に生かす角や稜へのこだわりなど、沢山の話を聞かせてもらいました。またpongooさんの新作の時計を触らせてもらう事が出来ました。メープルとウオルナットが生かされた素敵な作品です。やはり実物に触れながらだと木工談義と酒が益々進みます(笑)
  他にも、ホゾVSネジの木工論?カンナの話、面白木工人の話題など、やはりオフ会だからこそ出来る楽しい木工談義を沢山しました。

  WAKUさん遠い福岡まで来ていただき、飲み会にも参加して頂き本当にありがとうございました。ア〜楽しかった!

  最近多忙の為もありますが、木工&HPのエネルギーが低下気味なのです。でも刺激を一杯受けて。WAKUさんに負けないようヘンテコ作品を作りたいと思いました!ガンバルゾ〜

  のほほん
1月6日
古屋解体


  新年明けましておめでとうございます。

  年末年始は毎年のように酔いつぶれておりました。そろそろ目を覚まして活動しなければ!!(^.^;

  今年もヘンテコ・イイカゲン木工ばかりでしょうが、楽しい木交流よろしくお願いしま〜す。




  ところで今年最初の大仕事は、大分県宇佐にある100年超(推定約120年)の古屋の解体なのです。もちろん、これは趣味で出来る事ではありません。家屋解体業者に頼んで行う予定です。

  妻の祖母が亡くなる前から、もう10年以上空家になっていて、荒れるに任せた状態だったのですが、ついに壁や屋根の一部が崩れ始め周囲に危険を及ぼす心配があり、解体する事に決めました。

  年末から幾つかの解体業者に見積もりなどを依頼をしたり、古屋に残された家財道具を片付けて処分しながら、何かお宝が残っていないか探したり(笑)雑用に追われています。
  なにしろ100年超となると出てくる出てくる、古い写真・書付・古道具等々・・妻の埋もれていた記憶を刺激するので、その度に手が止まって作業がはかどりません。でもそれが家を解体する供養にもなるのでしょう。

  しかし、残念ながらめぼしいお宝は見つかりませんでした

  のほほん

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