薬指の思い出
♪あなたが〜かんだ〜小指が痛い・・・なら良いのだけど
 
赤線から先が・・
こんなふうに指が・・・

のほほん木工房の危機
2年半程前の事です。今でも思い出すと、 お尻のあたりがむずむずして、いやな恐怖を思い出します。
その瞬間「アアアーやったアアアー!」と思いました。 そして激痛が走りました。 指先の怪我は痛いのです!。体の中で最も神経が張り巡らされている所なのですから。 その時は確かミニ椅子の脚を手押しカンナがけしていました。 セットでいくつか同時に製作している所でした。
やっぱり気が緩んだとしか言えません。右手の薬指の指先が一瞬、 手押しカンナの刃に触れてしまったのです。 一旬にして薬指の先端が、1cm程吹っ飛んでしまいました。ううう・・ 指先を思いっきりギュッと押さえ、輪ゴムで指をくくりました。 妻を大声で呼んで、病院に乗せていくように言いました。 妻は蒼白になって、私の指先を見ることが出来ませんでした。 丁度日曜日だったのですが、家の近くの救急病院に行きました。 「指先はどこに行きましたか?」とお医者さんに聞かれました。 「電動カンナの刃に触れて粉々です。」と答えました・・・ううっ。

   

指先は特別痛いのですよ・・・
痛み止めを打ってもらってヤット全身の緊張が解けました。 その日は、応急措置をして家に帰りました。 しかし痛み止めの薬が切れると指先がズキズキ痛み眠れませんでした。 そして1週間後に手術をしました。手のひらの生命線の先の皮膚を直径3cmぐらい 切り取り、指先に移植したのです。
おかげで随分生命線が長く伸びました(^0^)喜ぶ事ではありませんネ。
指紋はちょっと変ですが一応あります。 それから2年半が経ち、写真のように見た目は、全く分からないぐらいきれいに治りました。 さすがに痛みは引きましたが、移植した部分は今でもシビレた感じです。 強く抑えるといやーな感じです。

見た目は治りましたが・・・
   

押さえ治具を作りました

しかし木工の虫はおさまらず
家族から「木工にのぼせすぎたからよ。」
「程ほどにしろということじゃないの。」と言われてしまいました。 みんな気味悪がって指先をまともに見ようとしませんでした。 まあこれぐらいですんだから良かったのかもしれません。 ホントに怪我はしたくないものです。 しかし、木工の虫がこれでしぼんでしまうはずはありません。 しばらくは自粛しようと殊勝な顔をしておきながら、ちょっと痛みが薄らぐと もうじっとしておれずに、工具を持ってギコギコ、トントンしてしまいました。
指先につける薬はあっても、 木工バカにつける薬はありませんネ・・・(-_-;)。
のほほん。

   
なんと言っても安全第一!
なんと言っても安全第一です。それからは本当に安全に注意を払うようになりました。 ちょっとだから良いだろうではスミマセン。 交通事故と同じで、一瞬の気の緩みが事故につながります。
のほほん木工房は作品の出来はいいかげんでも安全に関しては、いいかげんではない!
偉そうに言う事ではないですね。スミマセン
テーブルソーで指を切り落としてしまった友人もいます。 拾って病院でくっつけてもらったのですが、 やっぱりほんのちょっとした気の緩み、と言っていました。
それからは、私は声だし確認をしています。「スイッチ」「切るぞ」「終わり」 と言いながら電動工具を使います。JRと一緒ですね。
モーターの回転が止まるまで(刃の動きが止まるまで)は決して次の行動に移ってはいけません。 この時が一番危ないと思います!!!。

のほほん。
ドリルの刃や充電池をはずし、
コードも巻く
   
必ず照明を付ける

整理整頓が大切
気の緩みにいつも気をつけているのは大変です。 作業に熱中すると、工具やドリルの刃が散乱してしまいます。 次の作業に移る前に使った工具などは、極力片付けるようにしています。 そして、その日の作業が終わった時には、きれいに元どうりに整理整頓します。 我が家には6歳の子がちょろちょろしていて、何時工具を触るか分かりません。 特に電動工具は刃を必ず抜き(トリマービット、ドリルの刃)、コードも巻き、充電池も必ずはずして別の所に置きます。 電源も2重3重にスイッチをつくり、コンセントも必ず抜きます。 コンセントはパイロットランプのついた物を使い、部屋を出るときにランプが消えているか 確認します。 家の中のふすま一枚隔てただけの工房なのでこういったことに特に注意しています。 のほほん。

   

気を緩めないために
電動工具を使う所にはすべて手元の照明をつけています。 照明のスイッチをいれ明るくす事から、作業が始まります。 狭い工房ですが、アーム電気スタンドが3つありほとんどをカバーしています。 手持ちでトリマーなどを扱う時は、影が出来ないように、時には2つのスタンド で両側から照らして作業を行います。 トリマーに関しては、作業中に板に隠れた釘を削ってしまい、 その鉄粉が目に入って痛い思いをした事があります。 結局、眼科まで行かなければ取れませんでした。 やはり3万回転は恐ろしい! またトリマーの刃(ビット)のコロは結構緩んでいるものです。 外れる向きにネジを切っていないので、大丈夫という事なのでしょうが 気持ちの良いものではありません。 時々レンチで締めたほうが良いと思いますネ。
電動工具を扱う祭に、防塵マスク・メガネ(メガネの上にメガネです)は必須ですネ。 マスクは使い捨ての安いのから高級品まであり、 最初のころは安物を使っていたのですが、顔にピッタリフィットしないし、 息でメガネがすぐ曇って使いにくいのです。 色々使ってみて、このタイプの物になりました。紐も2本で締められ、安定感や違和感が一番少なく、 吐く息が下からスムーズに排出されるのでメガネも曇りません。
ちょっと仰々しくて突然出会うとビックリされるけど・・・ トリマーや丸ノコなどの高周波の音がするのは耳栓もいりますね。 耳栓、ヘッドホン(防塵マスク、メガネをかけて更にヘッドホンは無理) も色々使いましたが、スポンジ(つぶしてもすぐに元に戻らず、ジワーと 広がり耳穴にフィットする。)タイプのものが一番良かったです。 うっとうしい、かえって手元が見にくくなる、 と言う人もいるかもしれませんが、それらを身につけることで、 気の緩みを締めることが出来るのです。これが大切なのだと思います。
講釈が長かったですね、ご苦労様。
のほほん

防塵メガネと耳栓↑ 防塵マスク2種類↑右がいい のほほんの正体です。
   

↑画像にマウスをのせて下さい。
エンジュのサイコロです。
またまた(2004年6月)

   サイコロ作りで、指先(左の中指)を怪我してしまいました。まあたいした事はないのですが、バンドエイドですむ傷ではありません。一応病院に行って診てもらいました。
   小さい材の切り出しは危険ですね。カリンで次のサイコロを作ろうと、スライド丸ノコで部材を切り出していたのです。小さい材を指先で押さえて切っていたのですが、材の一部が丸ノコにはじかれて(やはりキックバックです)それが指先に当たったのです。小さい材なのですが、飛ばされる勢いは相当のものです。ツメの先が割れて、指先が少し切れてしまいました。幸い縫うほどはなく、消毒して、薬をつけるだけの治療です。

   注意していたつもりなのに、またこの有様です。指先の怪我は小さくとも痛い!丸ノコは怖い!やはりバンドソーですべきだった、と反省しています。4年前の指先の怪我から時間が経ち、また少し気が緩んでいたのでしょう・・厳しく自己反省です。
   まあたいした事はなかったので、良かったのですが、妻から「エッ!モーッ!・・・」とお叱りを受けました。2日ほど木工謹慎です・・・。でも3日は我慢できません(笑)

   このサイコロは怪我の前に作ったものです。
   エンジュ(槐)で作りました。エンジュはいい材ですねえ。濃い褐色、ツヤが美しい。木口もくっきりした年輪と深みのある色合いです。

   よく置物の台などでエンジュの輪切りが使われていますが、やはり木口が美しいからでしょう。木口をサイコロの目にしているのですが、目が今まで作ったサイコロの中で一番いい雰囲気だと思います。

   サイコロ作りもちょっと自粛です。

のほほん
3点セット装着(2005年6月)

   お調子に乗ってイイカゲン旋盤・ろくろで遊んでいます。多くの皆様から、安全に注意!!というご心配をして頂いております。

   幸いろくろ遊びではまだ一度も、木地が外れて飛んだり、バイトが跳ね飛ばされたりした事はありません。
   トルクが小さいので、跳ね飛ばされる前に回転が止まってしまうのですが・・・(^.^;

   イイカゲンろくろは、本物の木工旋盤に比べて強度が落ちるのは仕方ありません。ですからより一層安全には注意しなければいけません。私の真似をされて、怪我をされる方が出るのではないか、心配になります。こればかりはイイカゲンでは絶対にいけませんよ!!

   ご覧のように私は必ず、防塵マスク、イヤーマフ、フェイスプロテクターの防具3点セットを装着してろくろ遊びです。
   イヤーマフ、フェイスプロテクターの方が耳栓、防塵メガネよりすぐ着脱出来、装着感も楽だと思います。最近はこの格好が定番です。

   旋盤作業だけでなく、トリマー、丸ノコ、バンドソーを扱う時は同様の3点セット装着です。しかしこの格好、これから暑くなるとちょっと辛いです・・・でも車のシートベルトと同じで、装着に慣れてしまうとそんなに気にならず、かえって装着しないと落ち着かないものです。何と言っても安全第一!

   皆さんも安全には十分注意して、木工遊びして下さ〜い。

のほほん

 
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