作品5
下駄箱4兄弟


ベランダの隅でひっそり暮らす
長男です

下駄箱は実は5兄弟なのです。
1つは嫁に行って、4つは我が家で暮らしております。
お嫁に行った下駄箱は、前ページにある、ベンチ型のです。 その後無事に暮らしているか、ちょっと心配です・・・。
特に梅雨の時期など我が家の手作り家具どもは、不機嫌になるモノが多く、 箱物などは「戸が閉まらん!」だの「引き出しがスムーズに動かない!」 だの、素直に言う事を聞かないのが出てきます。 昔作ったモノどもで、遠くに貰われていったモノは何時までたっても心配ですね。 親心なのですね。(^^;)
まあ、最近作ったモノはそう心配していないのですが。昔のモノ は今以上に私が下手くそで 思い通りに出来ていないからでしょう・・・。 のほほん。
では、我が家に居るモノどもを紹介いたしましょう。
長男は実に無骨な奴で、ともかく出来た、という奴です。
靴をしまう棚の 上の2段は、手前に扉を倒して開けるのですが、時々バタンと大きな音をたてて、 勝手に開いて、周囲の人を驚かすことが多く嫌われていました。 妻から「なんとかしてよ!」と言われ、下まで開かないように、鎖をつけて おとなしくさせました。
その品性のなさで、1年程でお役御免になってしまいました。 妻から「こんなの解体(バラ)したら。」と何度も言われました。 ちょっとかわいそうと思い、今は2階のベランダの、あまり目に付かない、 かろうじて雨露がしのげる所でひっそりと、ガラクタを入れて暮らしております。 そのうち妻に見つかって・・・・。 いや、後は考えますまい。
のほほん。

長女はスリムに
次はグッとスリムに作りました。 ちょっとスリムに作りすぎ、たくさんの家族の靴をしまう事が出来なくなってしまいました。 そこで以前からある、既製品のぺらぺらの合板製の下駄箱と並んで暮らしていましたが 、居心地が悪かったみたいです。
写真で見て分かるとおり、小さな引き出しを上につけています。 この中にハンコと朱肉を入れ、郵便屋さんや宅配便の時に使っていました。 しかしあるとき配達の人が、「ここのハンコ使いますヨォー。」と言って 勝手に引き出しを開けて、ハンコを押したのです。 「こりゃまずい。」という事になってしまいました。 結局、これも引退させられてしまいました。
今は2階で、古い黒電話の台となって暮らしております。
のほほん。

長女です。

階段の下で暮らす次男です
三男です


次男は私の自慢の息子です、しかし・・・
3・4年前に作りました。ダボ埋めをまったく使わず (偽ほぞも使っていません!)真っ当な技術で作り上げた大作です。 2バイ材とはいえ天板は、35mmの厚さで作り、ウォルナットのオイルステインを塗り、 湿気に負けないように、ウレタンニスも何度も塗ってやり、 重量級の存在感のあるモノでした。 し、しかし・・・な、なんと・・・玄関の予定の場所に入らなかったのです。 たった2〜3cmなのですが、こいつの方が大きかったのです・・・(-_-;)。
妻から「なあにこれ!!ちゃんと測ってなかったのオ!信じられな〜い!」 更に「少し横切ったらどう。」と言われてしまいました。 しかし作ったばかりの大作を、早々すぐ傷を付ける気にはなりません。 逆に私は「玄関の上がり口をのこぎりで切っていれようか?」と言いましたが、 妻がウンというはずがありません。
こうしてあっちの部屋、こっちの部屋と徘徊が始まりました。生まれたばかりなのに・・・。 しかしその重量級の存在感の故、どの部屋に行ってもウッットウシイばかりで、 長居できませんでした。結局今は、昼なお薄暗い階段の下で、 物いれとなって、ひっそりと暮らしております。
のほほん。


またまた作りました。三男です。
こいつもかなりの重量級です。もう二度と失敗しないよう、気合を入れて作りました。
冬になると灯油缶が玄関にのさばり、うっとうしかったので、下駄箱の中に入るように 、またキャスターをつけて手前に引き出すことが出来るようにしました。 これで灯油缶の出し入れが大変し易くなりました。
家族にも大好評!ヤッタァ\^0^/
たまにはほめられるのです・・・
三男は当分はここに居られそうですネエ。
めでたし、めでたし。

フー長々読んでいただいてご苦労様でした。
のほほん。

これも三男です。



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