イイカゲン木工日誌2006年1月

どこまで続く・・・・作品が出来るのは何時になるやら(×_×;)


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1月29日
ベルトディスクサンダー15
(細ベルト磨き改良)


  ベルトを細く切って狭いところを磨く方法を、より精度よく使い易い様に改良しました。

  ベルトを細くして使う場合、水平位置では使いにくいので、直立させました。理屈は写真を見てもらえばすぐ分かりますね。
  厚さ20mmほどの硬木で、I型(H型かな)の治具を作り、これをベルトに挟んで持ち上げ、クランプで固定しました。ベルトが当たる角の部分は丸く面を取っています。(この部分に金属を貼り付けた方が良いかとも思いましたがこれでも問題ないようです)もちろんベルトがテーブルに垂直になるようにセットします。これはテーブル側で出来るので簡単です。

  また、ベルトが左右にぶれない様に、上に下それぞれガイド用の2枚の金属板(上は出し入れ出来る。下はテーブルに取り付けている)でベルトを挟みました。このガイド金属板はベルトの位置調整(黄色のノブを回してベルト位置を調整します)を十分行ってずれない事を確かめてから挟みます。(上は調整後引き出してベルトを挟み、下はテーブルをベルト部分に挿し込んで挟む)
  この上下4枚のガイド金属板で、ベルトのブレをほとんど押さえ込む事が出来ました。

  試削りをご覧になって分かるように、ベルトの幅で凹型に削り込む事が出来ました。これを使えば色々な所を磨く事が出来そうです。背板の厚さが20mm程しかありませんが、ベルトの角部分が使えると、更に小物作りに役立つのではないかと思います\(^O^)/

  ただ、沢山のクランプを使っての固定がちょっと面倒なので、蝶ネジなどを使ってもっと簡単にセット出来るように改良した方が良いでしょう。あ〜キリがない。(^^;)
  また直立にした場合の吸塵対策をまだしていないので、これもしなければなりません。これはかつPAPAさんの工具のページを参考にして作ろうと思っていま〜す。

  いいかげんにベルトサンダー遊びしつこいですねぇ(/o\)まだ、幾つかあるのですが・・マア、急ぐ事ではなし、のんびり行きましょう。

のほほん

新型?ベルトサンダーです。ベルトを細くすると縦位置の方が使い易い。

ベルトを持ち上げる背板はベルトと同じ幅の25mmです。

テーブルのベルトが入る部分にベルトガイド用の金属板を貼り付けました。

ベルトの位置調整をする時はガイド金属板は引っ込め、テーブルも外します。

ベルトがブレない事を確認してガイド金属板を引き出し、テーブルを差し込み、ベルトを挟みます。

もちろん直角がちゃんと出ている事を確認します。
  
試し削りをしてみました。合格です\(^O^)/背板の厚さ分20mm程しか削り込めませんが、ベルトの角の部分が使える事で利用が広がります。

ウリンです。硬く、重い材で机上でも存在感たっぷり。

少し大きめで、鉛筆以外も立てられます。
1月24日
ベルトディスクサンダー14(ベルトの番手と安全)


  ペン立て作りも重なると、つい気が緩むのか、ちょっと怪我をしてしまいました。(イテテ!)まあ、バンドエイドを貼っておしまいのケガですから大した事はありません。80番のサンダーで荒削りをしている時、つい指が触れてしまいました。ほんの一瞬です。血は止まりましたが、1日経ってもまだ水が沁みます。
汚い指のアップ御免なさい。

  ベルトサンダーのサンディングベルトの交換は簡単です。ベルトを交換し、ベルトが左右にずれないようにノブを回して調節するだけ、その間30秒でしょうか。これなら、手軽に交換して使えます。荒い番手でガンガン削って、最後は320番で磨けば、もう手磨きをしなくても良いぐらい綺麗な仕上がりです。(私がイイカゲンだからかも・・)
  色々な番手を揃えて、目的に応じて小まめに交換した方が効率よく製作できると思います。

  しかし、あまりにも荒い番手は心配です。私は80番にちょっと触れただけですが、ヒリヒリ痛い事!これが、60番、更には40番だったらどうでしょう。サンダーと言ってもその切削力は相当です。場合によっては骨まで・・考えたく無いですね(▼▼メ)
  ベルトサンダーは鋭利な刃がある訳ではないので、つい気が緩んでしまのではないかと思います。しかし、長いベルトや高速で回る大きなディスクがむき出しで、これはやはり大変恐ろしいです。怪我をして改めて気がつかされました。

  80番より荒い番手を買おうと思っていたのですが、やめる事にしました。何よりも安全第一です。

  シリーズにするつもりなどない。と言いつつ第3弾!   浅丸穴、簡単ペン立てでも色々なデザインが考えられ、一体どれが格好いいのか・・・
  のほほん簡単木工は、考えてから作るのではなく、作ってから考えるのです!?

のほほん
1月22日
ペン立て2


  アア勿体ない。
  地域の子供会で、通学路整備があったのです。草刈程度と思っていたら、雑木林まで切り開いて(最近子どもを狙った嫌な事件の影響です)「お!これは生木が手に入る。」と思っていたら、伐採した端からどんどん燃やしていくのです。慌てて少しだけ確保しました。木工に使えそうな材が山のようにあったのに・・・あ〜勿体ない。

  身の回りには道路・街路樹整備、庭木の剪定など結構あるのです。最近は「庭木を切るけど要らんかね?」などと声をかけてもらえる事も多くなりました。HPを開局しているおかげかな
  燃やされ、ゴミに出される木、本当に勿体ないです。皆さんも知り合い、友人に声をかけていると、手に入ることがありますよ。

  お調子に乗ってまたペン立てです。決してシリーズを考えている訳ではありませんが、ちょっと好評(ホントかな?)だと、続けて作ってしまうのです。

  厚い材で、小物入れの丸穴は浅くしました。この方が材の木目や存在感などを楽しめるのではないかと思います。(って、本当はイイカゲンろくろで深く掘るのが面倒だから?と言わないで)
  ベルトサンダーのおかげで、製作時間は一つ2時間程です。小物作りでは、ベルトディスクサンダーがとってもお役立ちです。

  さて次は・・・まだベルトディスクサンダー改良(改悪?)遊び、まだ終わっていませんよ〜。

のほほん

左はメープル(pongooさん早速使わせてもらいました)
右はクリです。塗りは両方とも亜麻仁油です。

右はカードを立てられる様にスリットも入れました。
厚い材なのでペーパーウエイトとしても使えそうです。
 
外側はベルトサンダーで削り、磨きました。カンタ〜ン\(^O^)/
 
簡単ペン立てです。ベルトサンダーを使えば外形を簡単に削りだし、磨く事が出来ます。
1月18日
ペン立て


  ベルトサンダー遊びばっかり・・・やっと新年第1作のイイカゲン木工作品、それも超簡単小物です。(^.^;

  内側はイイカゲンろくろで削って磨き、外側はベルトサンダーを使って削って磨きました。
  外側は80番のベルトサンダーを使って四角から荒削りし、150番で形を整え、さらにベルトを持ち上げて320番で曲面を磨けば、滑らかな面も簡単に作り出せました。

  最後に少し400番と布で手磨きして仕上げました。製作時間を言うのも恥ずかしいような簡単木工作です。

のほほん
1月15日
ベルトディスクサンダー13
(サンディングベルトのジョイントタイプと改良)


  ベルトサンダーの使い心地に大きく影響するのがサンディングベルト(サンディングドラム、あるいはエンドレスベルト)です。リョウビに付属していた物は80番1枚だったので、色々な番手のものを購入しました。

  ネットで調べた中で、一番安い値段(120番で2枚1260円)のものをまとめて買ったのですが、これはちょっと失敗でした 。まとめ買いしたものは、ベルトの接合部が8mmほど重なっていて、他の部分より少し厚くなっており、段差が大きいのです。(ラップジョイントと言い、右の模式図ののタイプ)。その為ベルトを回して磨く時、まるで線路の継ぎ目のようにガタゴト衝撃があり、使い心地が大変悪いのです。またそれだけでなく、磨いた平面の精度が落ち、面がだれてしまう(角が丸くなる)のです。(`_´メ)

  サンディングベルトはメーカーによって値段に随分バラツキがあります。(120番で1枚1620円から630円まで)用いている研磨粒子によっての違いが大きいのですが、それだけでなくこのベルトの接合方法がメーカーにより違うのです。そこで他の店からも購入してその違いを調べてみました。

  するとベルトの接合部は3タイプに分けられるのです。(右上の模式図参考)
  ラップジョイントで研磨粒子が重なり部分にもあるもの。重なり部分が一番厚い。私はこのタイプをまとめ買いしてしまいました。
  これもラップジョイントですが、重なり部分の所だけ研磨粒子が無いもの。リョウビに付属していた80番もの。
  もう一つはベルトの布を重ね合わせているのではなく、突き合せたベルトの裏からパッド(グラス繊維入りの薄いシールらいし)を貼ってくっ付けるパッドジョイントと呼ばれる方法で接合したもの。  の3つのタイプです。
  (ラップジョイントのベルトは、メーカーや番手の違いで重なり部分の厚さは大きく異なります。また、リョウビに付属していた80番はBのタイプですが、後から購入したリョウビ純正の120番はCのタイプのものでした。)

  この3種で、使い心地や、磨いた面の精度は大きく違います。やはり段差が小さく、フラットなサンディングベルト程、削り心地は快適です。のパッドジョイントはつなぎ目のショックをほとんど感じず、快適に磨く事が出来ます。やはり購入する時は安いだけで買ってはダメですね(^^;)

  しかし買ってしまったものは仕方ありません。そこでちょっとのベルトに手を加えてみました。
  全くのフラットにする事は出来ませんが、ベルトの接合部の重なり部分の研磨粒子を削り取ってみました。(からに変身です)120番のベルトで、重なり部分は0.3mmほど厚いのですが、研磨粒子を削り落とすとその差が0.1〜0.2mmになります。ついでに裏側の布部分も少し削ってやるとその差0.1mmまで段差を減らす事が出来ます。(但し裏側の布を削りすぎると切れてしまう心配がありますが・・・まあこれは、ほどほどに。)
  こうするとグッと使い心地が良くなります。ガタゴトしていたベルトの段差部分がほとんど気にならなくなります。当然磨いた面の精度も良くなっています。\(^O^)/ヤッタア!

  重なり部分の研磨粒子落としですが、画像のように重なり幅(8mmほど)と同じ厚さの板をベルトの下に挟んで持ち上げて、ここをサンドペーパー、あるいはダイヤモンドやすりで削ると簡単に落とせます。ベルトの研磨粒子は酸化アルミナで硬度9ですから、同じ硬度の酸化アルミナまたはより硬いダイアモンド粒子(硬度10)でなければ削れません。金属ヤスリでは、ヤスリの方が負けてしまうのでご注意を。

  これでまとめ買いしたサンディングベルトもグッと使い心地が良くなりました。のタイプのサンディングベルトをお持ちの方は試してみて下さい。但し、段差を削り過ぎて切れてしまっても責任は持ちませんよ〜(^^;)

  長々とした文章どうもスミマセン。ベルトサンダーも後ちょっとですよ〜(^.^)

のほほん

ジョイント部分の3つのタイプ。
のタイプは段差かなり大きくなっています。これでは使い心地が悪いのは当たり前ですね。はほんのわずかな段差なのでそんなに気になりません。
(Aはオフ○○○で購入したもの。Bはリョウビに付属していた80番のもの。Cはアーチ○○○で購入したもの。リョウビ純正の120番はCです。)

 ラップジョイント研磨粒子あり。これだと段差も大きく、磨き心地も良くありません。

は重なり部分が厚く、ガタゴト振動が大きく、面はだれてしまいます。使った後はこうなります。

 これは付属していたリョウビのサンディングベルト(80番)でラップジョイントですが重なり部分には砥粒がありません。このタイプはメーカーや番手により段差の大きさがかなり異なります。

 これはパッドジョイント部分の裏側です。裏から薄いパッドでベルトをつないでいます。このタイプは使い心地が良かったです。

ノギスであちこち厚さを調べ、A、B、Cの使い心地も調べました。。

そこでの状態のベルトをに変身させます。重なり部分と同じ厚さ(8mm)の板をベルトの下に差し込み、サンディングベルトを持ち上げてサンドペーパー、ダイアモンドやすりで研磨粒子を削り落としました。

ついでに裏側も少し削りましたが、これはあまりやると切れちゃうかな?(^^;)

簡単改良完成!これで重なり部分の研磨粒子が無くなり、段差も半分以下(120番で約0.3mmの段差が0.1mm程)になり、使い心地は格段に向上しました。
ヤッタア!\(^〇^)/

Sさんから送って頂いた画像です。パッケージに天然ゴム製と記載されているそうです。これなら安心して使えます。Sさん有難うございます。

ア〜ア、ついにやっちゃいました。でも、これなら狭い所も磨けます。
1月10日
ベルトディスクサンダー12(狭いところ磨き)


  URAKO HANDCRAFT WORKSさんとリンクさせてもらいました。「手工具による木工芸」を標榜し、ハンドクラフトの重要性を中心に据えて教育活動を行っている埼玉県立浦和高等学校工芸科のHPです。手工具の扱い方、製作の過程なども分かり易く説明し、さらに裏技も紹介していますよ。また物作り、手作りとは、と考えさせられる内容も記されていて、工芸科の活動、物作りの大切さと楽しさを学ぶ生徒の様子など良く分かります。皆さんご覧になって下さ〜い。

  市販のサンドペーパークリナーについてです。
  先日、市販のサンドペーパークリーナーは塩化ビニルではないかとHPに記したのですが、その後Sさんよりメールを頂きました。どうやらこれは塩化ビニルではなく、天然ゴムのようです。そのパッケージの裏にmaid in Indonesia、そして天然ゴム製、と記載されているそうです。私の購入した物とは販売が違いますが、色形はよく似ており、多分同様のものでしょう。
  天然ゴムなら安心して、消しカスを吸塵できますね。Sさん教えて頂いてどうもありがとうございました。今後ともよろしくお願いしたします。

  さて、またトンデモです。
  ついにやっちゃいました。でも、これで狭い所も磨けます。
  サンディングベルトは、ベルトの裏側からカッターで切った方が綺麗に切れますよ。(でもあまり細いと強度が落ちるかな)そしてクランプで持ち上げてやると、狭い所も磨けます。画像は幅15mmに切ったベルトを使っています。

  う〜む、でも持ち上げただけではベルトがちょっと不安定かな。ベルトが安定するような冶具も作った方がいいでしょう。これも考えてみま〜す。しつこく続きますね。でも、もうちょっとですから。かな?

のほほん
1月5日
ベルトディスクサンダー11(凸面磨き)



  我が家のワンコ同様グータラに正月を過ごし、飲んだくれておりました。しかしそろそろ酔いを醒まして、またベルトサンダー遊びです。
  皆さん今年もヘンテコ・イイカゲン木工ばかりですが、よろしくお付き合いお願い致しま〜す

  これをリョウビが見たら、もうどんなトラブルがあっても受け付けないでしょうね。(笑)

  ご覧になって分かるようにベルトの途中をクランプで持ち上げました。これでゆるい凸面が磨けます。
  クランプの金属棒は摩擦で少し熱くなりますが、長時間連続でなければ大した事はありません。ちゃんとベアリングを使って回転するような軸を作った方が良いでしょうが、面倒なので止めました。やはりイイカゲンなのです。(汗)

  さらにトンデモ改造(悪)は続く・・・(^.^;

のほほん

これでゆるい凸面が磨けます。

スプーンの首磨きなんて事も出来ちゃいます。


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