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節の割れ・欠け隠し(補修) 1年ほど前まで、私は材の割れ、欠けなどの補修は、普通の木工ボンドと木屑(木粉)を練リ合わせて使っていました。でも、木工ボンドが乾くまで、1日待たなければなりません。それに、いかにもパテ埋めしました、という感じなのです。そこで、最近は瞬間接着剤を使った補修をするようになりました。これならあっという間で、強度もあり、見た目も良い?のです。 2バイ材(SPF)は節がいっぱいあって、それがまた味わいでもあるのですが、あまり沢山でも困りますし、特に節の部分に割れ、欠けが入って見てくれが悪いものも少なくありません。そこで節の割れが目立たなくなる補修です。 節の部分の割れ、欠落の大きさにもよりますが、割れ部分に低粘度の瞬間接着剤をつけます。(欠落が大きい場合はゼリー状を、小さい場合は低粘度の瞬間接着剤を使います。)瞬間接着剤の容器から直接垂らしてもいいのですが、大きなしずくが、節の周囲にまでしみ込んでしまう場合もあります。ポリエチレンなどは瞬間接着剤がくっ付かず、この上に数滴垂らし、釘などの先で、少しづつしみ込ませても良い。 そしてこの上に木屑(木粉)をふりかけ、軽く指で押さえます。こうすると接着剤はスグ固まってしまいます。木屑を軽く払い、まだ割れ部分が埋まっていなければ、再度低粘度の瞬間接着剤をしみ込ませ、木屑をふりかけて固めます。多くの場合、この作業2度ほどで埋める事が出来ると思います。但し、欠落が大きい場合は最初にゼリー状瞬間で埋めた方が簡単に埋める事ができます。少し盛り上がって固まったら、後はペーパーで削り、磨けば出来上がりです。たった1〜2分間、アット言う間で〜す。 補修に用いる木屑(木粉)ですが、SPF材の節の場合、同材より、タモ、カツラ、サクラなど少し色の付いた材が良いです。見て下さい。パッと見た目には割れはほとんど分らなくなちゃいます。超簡単で〜す。 ヘンテコ補修法まだ続きま〜す。でもこんな方法ホントにいいのかなあ〜(^.^; のほほん |
補修用木粉(2015 2 12) 私は節穴や傷穴埋めに木粉と瞬間接着剤を使っています。(←クリック)1カ所の補修なら適当な材をペーパーにこすり付けて、少量の木粉をすぐ作って使えますが、穴が多かったり、傷が深い場合には多量の木粉が必要になるのでベルトサンダーを使って作っています。 画像で分かるようにベルトサンダーにつないだ集塵ホースの途中に布切れを挟み、木粉を簡単に集めることが出来ます。この方法で、白っぽいSPFやブナの木粉から真っ黒な黒檀の木粉まで作ってみました。 木粉ですが、欠けの部位の色合いより少し明るい(白っぽい)色の木粉を用いると、瞬間接着剤と混ざって固まると丁度良い(目立たない)色合いになります。例えばパインの節穴の欠け部分には、節より少し白っぽいタモの木粉をよく使っています 材の色合いに応じて、木粉を混ぜ合わせて必要な色を調合して穴埋めに使います。 白い材の補修に用いる木粉ですが、一番白いSPFの木粉でも、瞬間接着剤が混ざるとかなり暗くなり目立ってしまいます。そこでより白い粉として木粉ではなく、強力粉を使っています。薄力粉も見た目は強力粉と同じで白いのですが、粒子が非常に細かくそのまま補修に使うと、白すぎて不自然です。 強力粉の場合は少し落ち着いた色合いで、そのままSPFなど白っぽい材の穴埋めに使ってもいい感じでなのです。(材の色合いに応じて強力粉とSPFの木粉を混ぜ合わせて用いる) ホームセンターやネットで材を購入していますが、完璧な材などありませんよね。まあ、節穴や傷もまた手作り木工の味わいの一つですから、そんなに気にしないで良いと思っていますが・・・大きな節穴や傷は指を怪我する事もあるのでやはり穴埋めしなければなりません。皆さんはどんな補修、穴埋めしていますか? また別の補修の方法も試しています。上手くいけばまた紹介したいと思っています。 のほほん |
ホースの途中に布切れを挟んで木粉を集めると簡単に集められる。 SPFの木粉より白いのは強力粉です。黒檀は真っ黒ですねぇ SPFの穴埋めに強力粉とSPFの木粉を使ってみました。同材の木粉では暗くなって目立ちます(ヤニつぼもどきにも見えるのでこれでもいいかも)強力粉を使うと目立ちません。カッターで傷や穴を木目方向に掘りこんで細長くしています。塗料をぬっても瞬間接着剤を使っているのでしみ込まず、あまり変わらない。 よく使う強力粉、SPF、タモの木粉は容器に入れています |